電気火災の現象と注意点

トラッキング現象による火災

原因はプラグをコンセントに差し込んだままにしておくと、隙間にホコリがたまりやすくなりホコリが空気中の水分を吸収し電流が流れ、発火し近くにあったカーテンなどに燃え移り火災になる。また、ベッドや机の脚等の下敷きになった電気コードが損傷しショートして出火する。

注意点

こまめにプラグを掃除する
電気コードを踏みつけない
コードを壁に打ち付けない


グロー現象による火災

コンセントの接続部がゆるくなり、電流の断続を繰り返していると、ある瞬間から電流の断続が起こり、微弱な電流でも異常なほどの熱を発生させ電気火災の原因となります。
また、このグロー現象は、漏電や短絡のような保護装置では防止できないので、常に接続部等の熱の発生に注意して下さい。

注意点

この火災は電気的機械的に防止できないので日ごろ接続部などが加熱していないかを確認すると共にスイッチが入ったり入らなかったりする場合は接触不良の可能性があるので直ちに修理交換してください


漏電による火災

一般木造住宅において電気配線などの絶縁不良により地絡電流が流れると、接触している鉄網ラスなど金属物が発熱し、これに接する木材などを発火させることとなる。このように漏電火災は壁の内部など目に見えない所から出火し発見が遅れ、発見されたときはすでに大火災に拡大してしまっている場合が多い。

注意点

低圧電路に漏電ブレーカーあるいは漏電警報機を設置することにより簡単に防止できます


配線器具の老朽化による火災

配線器具を長い時間使用されていますと、接触不良や絶縁不良により発熱し、大変危険であり最悪の場合は火災へと発展します。

注意点

15年以上使用されている配線器具については一度専門の業者に調査依頼せれされるか悪い箇所があれば交換をお勧めします