カラー

描画色・背景色等の色設定ができる。カラー選択ボックスをクリックすると「カラーピッカー」ダイアログが出て、様々なカラーモデルから色を選べる。

パレットメニュー

グレースケール
グレースケールを100階調(K0〜100%)で表したスライダを表示する。モノクロのデザインに使用する。

RGBスライダ
Red,Green,Blueの三原色を重ねて色を作る。それぞれの色の値は0~255。全て255にする(全ての色=光を重ね合わせる)と白になる。逆に全て0にする(どの色も使わない)と黒になる。黒に三原色(光)を加えて色を作っていくことから、加法混色と呼ばれる。
CMYKより色域が広いので、Web用など非印刷デザインはRGBで彩色する。
※同一ページで使うデザイン画像に一体感を出したい場合は、一時的にHSBカラーモデルに切り換えて各色の明度を統一する。

HSBスライダ
色相(Hue:色合い。色相環0°〜360°で表される)
彩度(Saturation:鮮やかさ 0%~100% 0%でグレー、100%で原色)
明度(Brightness:明るさ 0%~100% 0%で黒、100%で白)
HSBは、これら3つの値の組み合わせで色を表すカラーモデルである。

H0°または360°の時は赤。
S0%の時はHの値は一切効かず、Bの値によって変動するグレースケールになる。
B0%の時は他の値に関わらず黒、100%の時も他の値に関わらず白。

HSBは色を知覚的に分類するカラーモデルであり、色相や彩度を操作する画像補正作業になじみやすい。

また、Webデザインにおいて、同じページで使う画像に一体感を出すには色の明度(B)を統一するのが基本であり、このような場合の明度確認・調節にもHSBカラーモデルが重宝する。

CMYKスライダ
シアン、マゼンタ、イエロー、黒の4色を重ねて色を作る。それぞれの色の値は0~100%。CMYを全て100%にすると黒になる。黒からCMYを引いて色を作っていくことから、減法混色と呼ばれる。
色分解印刷に対応したカラーモデルであり、印刷用デザインは通常このCMYKで行う。
なおCMYKは、RGBと比べると色域が狭い(表現できる色数が少ない)。

Labスライダ
明るさ(Lightness 0〜100)
緑〜赤(aカラー -120〜120)青〜黄(bカラー -120〜120)
3つの値を増減して色を座標指定するカラーモデル。RGBより色域が広く、システム間での色調のずれが少ない(他と違ってデバイスに依存せず、理論値=座標で色を指定する)ので、画像CD制作などで使う。

Webカラースライダ
256色のカラーモニターでも正確な出力ができる色(Webセーフカラー=全216色)を、RGBの混色法で表したカラーモデル。
フルカラーのモニターが普及した現在、PCモニターで見ることを前提としたWebアートワーク制作であればWebセーフカラーにする必要はない(RGBを使えばよい)が、PDAおよび携帯画面(その多くは256色モニター)で見られる可能性がある場合は、Webセーフカラーで制作しないと正確に出力されない。

「Webカラースライダ」では、通常はバーの目盛り単位でスライダが動くが、Alt+ドラッグするとより詳細な値が選べるようになる。
※ただしそれらを使うと、Webセーフカラーの範囲を超えてしまい、256色モニターでの正確な出力が保証されなくなる。特定の環境では使える色もあるだろうから、この機能が役立つ場面もないとは言えないが、現実的にはまず使うことのない操作法だと思う・・。

※Webページにおけるカラー出力について
Webページの文字色や背景色といった、HTML/CSSでのカラー指定は、ブラウザがコードを読み込んで出力するので、モニター以前に各ブラウザのカラー出力設定にも左右される。しかし画像ファイルの場合はカラー出力設定を自ら持っているので、その出力はブラウザに関係なく、モニターの出力色域だけが問題になる。

描画色をHTMLコードとしてコピー
描画色をHTMLのカラーコードとして記憶。他のコーディングソフトなどでペーストするとコードがペーストされる。
なお、本メニューはスポイトツールの右クリックでも使える。

RGBスペクトル/CMYKスペクトル
ここでいうスペクトルとは、そのカラーモデルの色域を網羅した色分布バーのこと。RGBまたはCMYKの色分布バーを表示する。

グレーバランス
グレースケールを100階調(K0〜100%)で表したバーを表示する。

現在のカラー
現在のカラーを彩度(HSBのS)100%とし、HBの値を変えないで彩度0〜100%に階調化したカラーバーを表示する。モノトーンまたは単色のデザインを作成する時に便利。

Webセーフカラーのランプを作成
RGB/CMYKスペクトル、グレーバランス、現在のカラーについて、カラーバーの表示色をWebセーフカラーのみに限定する。携帯サイト用のデザインなど、使える色がWebセーフカラーに限定される時に便利。

色見本

インデックスカラー(RGBのように万単位の色を網羅せず、数百色程度の色をリスト化し、個々のピクセルに割り振っていくカラーモデル)を扱うためのパレット。主に特色(スポットカラー)を使ったデザインに用いられる。

サムネールをCtrl+クリックで背景色を選択できる。

パレットメニュー

新規色見本
描画色に名前を付け、色見本ファイルに登録する。

プリセットマネージャ
色見本のプリセットを編集する。ここで新規色見本ファイルを読み込むとプリセットに登録され、パレットメニューの「色見本を置き換え」以下のプリセット色見本リストに追加される。
なお、プリセットマネージャは色見本のほか、ブラシ、グラデーション、スタイル、パターン、輪郭、カスタムシェイプ、プリセットツールを一元管理している。

色見本の初期化
現在の色見本ファイルを、初期設定の色見本ファイルに置き換える(元に戻す)。

色見本を置き換え/色見本を読み込み
「置き換え」はパレットの色見本ファイルを選択ファイルと置き換える。「読み込み」は選択ファイルが現在のファイルに追加して読み込まれる。別の色見本を少しだけ使いたい時や、複数の色見本を使う時は「読み込み」が便利。

色見本の保存
編集を加えた色見本ファイルを保存する。

「ANPAカラー」ほか
プリセットの色見本ファイル(インデックスカラーファイル)から任意のものを選んで、パレットのファイルと置き換えられる。

スタイル

選択レイヤーに様々なスタイル(複数のレイヤー効果のセット)を適用できる。「レイヤー>レイヤースタイル」のプリセット版。

サムネールを画像にドロップするだけで、スタイルを適用できる。なお、この時は選択レイヤーに関係なく、ドロップした位置の直下にあるレイヤーにスタイルが適用される。

初期設定のスタイルだけでなく、パレットメニューから様々なスタイルファイルを読み込んで使うことができる。

パレットボタン

スタイルを消去
選択レイヤーに適用されているスタイルを消去する。「レイヤー>レイヤースタイル>レイヤースタイルを消去」と同じ。

新規スタイルを作成
選択レイヤーに適用されているレイヤースタイル(=複数のレイヤー効果のセット)を、新規スタイルとしてパレット(スタイルファイル)に登録する。

パレットメニュー

テキスト表示
各スタイルをサムネールではなくテキストでリスト表示する。よほど慣れないと分かりにくいので、サムネールにしておいた方がよい・・。

プリセットマネージャ
スタイルのプリセットを編集する。ここで新規スタイルファイルを読み込むとプリセットに登録され、パレットメニューの「スタイルを置き換え」以下のプリセットスタイルリストに追加される。
なお、プリセットマネージャはスタイルのほか、ブラシ、グラデーション、色見本、パターン、輪郭、カスタムシェイプ、プリセットツールを一元管理している。

スタイルの初期化
現在のスタイルファイルを、初期設定のスタイルファイルに置き換える(元に戻す)。

スタイルを置き換え/スタイルを読み込み
「置き換え」はパレットのスタイルファイルを選択ファイルと置き換える。「読み込み」は選択ファイルが現在のファイルに追加して読み込まれる。別のスタイルを少しだけ使いたい時や、複数のスタイルファイルを同時に使う時は「読み込み」が便利。

スタイルの保存
編集を加えたスタイルファイルを保存する。

「ガラスボタン」ほか
プリセットのスタイルファイルから任意のものを選んで、パレットのファイルと置き換えられる。