スタイル

選択オブジェクトにスタイル(=複数のアピアランスのセットのこと)を適用する。また逆に、作成したアピアランスを登録し、他のファイルでも使えるようにする。

※新規スタイルの登録方法
アピアランスを設定したオブジェクトをパレットにドラッグすれば、新規スタイルとして登録できる。あるいは、アピアランスを設定したオブジェクトを選択し、パレットボタンやパレットメニューの「新規スタイル」をクリックしてもよい。

同じスタイルを適用したオブジェクトを一斉に変更したい時は、変えたいアピアランスに設定したオブジェクトをAlt+ドラッグして、元のスタイルにドロップする。すると一斉に切り替わる。

スタイルは、CS以降「グラフィックスタイル」と呼ばれるようになった。

パレットボタン

スタイルへのリンクを解除
オブジェクトにスタイルを適用すると、オブジェクトとスタイルはリンク状態となり、スタイルパレットで元のスタイルが変更されると、同時にオブジェクトのスタイルも変更される。しかし本メニューをONにするとリンクが解除され、元のスタイルが変更されてもオブジェクトに変更が及ばない。

新規スタイル
選択オブジェクトのアピアランスを新規スタイルとして登録する。

パレットメニュー

未使用項目を選択
現在のファイルでまだ使用されていないスタイルを全て選択状態にする。オブジェクトが大量にあるアートワークで、どのスタイルを使ったか分からなくなった時に便利。

スタイルを結合
複数のスタイルのサムネールをCtrl選択し、それらのアピアランスを全て結合して、1つのスタイルにする。

スタイルライブラリ

種類別に分類されたスタイルのライブラリが使える。入手したライブラリファイルを読み込むこともできる。

パレットメニュー

固定
ONにすると、選択したライブラリとパレットの位置が記録され、Illustratorの起動時にライブラリが同じ位置に自動的に開く。

ブラシ

選択オブジェクトにブラシを適用できる。また、オブジェクトをブラシとして登録できる。
ブラシはカリグラフィブラシ、アートブラシ、散布ブラシ、パターンブラシの4種類がある。オブジェクトをブラシパレットにドロップすると、この4種類のいずれかのブラシとして登録できる。

カリグラフィブラシ
楕円、斜線など単純図形の筆先が選べる。サムネールをダブルクリックすると、円の直径、角度、真円率などを設定できる。

アートブラシ
単一オブジェクトを引き伸ばしたストロークになる。同じ形状のものをたくさん描くが、パターンではなく不規則に配置したい時に使う。例えば植物の枝葉など。

散布ブラシ
登録したオブジェクトが、パスに沿って点々と散布される。

パターンブラシ
登録したオブジェクトが、パスに沿ってタイル状に連続する。
新規作成時のダイアログで、パスの外側角・内側角・始点・中間・終点に適用するパターン(スウォッチ)をそれぞれ個別に設定できる。

※スロトークをパスに変換する
ブラシストロークをパスに変換するには、「オブジェクト>アピアランスを分割」を使う。あるいはブラシのサムネールをゴミ箱に捨て、その時に出てくるダイアログの「ストロークを拡張」をクリックしてもよい。(ただし後者だと、そのブラシの登録が削除されてしまう)

パレットボタン

ブラシストロークの削除
選択したオブジェクトだけブラシを解除することができる。
※そのブラシを適用したオブジェクトを全て解除する場合は、サムネールをゴミ箱に捨てる。

選択中のオブジェクトのオプション
選択したオブジェクトのみ、適用ブラシの設定を変えられる。
※ブラシサムネールをダブルクリックして設定を変えると、そのブラシを適用している全てのオブジェクトに変更が及んでしまう。

新規ブラシ
選択オブジェクトを新規ブラシとして登録する。

パレットメニュー

ブラシオプション
選択したブラシの編集ができる。サムネールをダブルクリックした時と同じ。

彩色
ブラシの彩色を変更する。「なし」の場合は登録時のまま。
「色合いをつける」「色合いと陰影」「色相のシフト」の場合はカラーパレットのの色をベースに彩色する。このうち「色相のシフト」は、元の彩色の色相の相対値を使って、キーカラースポイトツールで選んだ色を基準に、同じ相対値で彩色していく。

未使用項目を選択
現在のファイルでまだ使用されていないブラシを全て選択状態にする。オブジェクトが大量にあるアートワークで、どのブラシを使ったか分からなくなった時に便利。

ブラシライブラリ

種類別に分類されたブラシのライブラリが使える。入手したブラシライブラリファイルを読み込むこともできる。

パレットメニュー

固定
ONにすると、選択したライブラリとパレットの位置が記録され、Illustratorの起動時にライブラリが同じ位置に自動的に開く。

スウォッチ

選択オブジェクトにスウォッチを適用できる。また、オブジェクトをスウォッチとして登録できる。よく使うカラー、グラデーション、パターン等を登録しておくと便利。スウォッチの登録は、作成したオブジェクトをパレットにそのままドロップすれば良い。

スウォッチにはカラー、グラデーション、パターンの3種類があるが、スタイルと違って線または塗りの色のみの設定となる(線・塗りを同時に設定したり、効果を適用することはできない)。また、グラデーションスウォッチを線に適用することはできない。

作成したパターンの一部分をスウォッチに登録したい時は、塗り・線なしの正方形を該当部分の背面に配置し、全て選択してパレットにドロップする。
※この時正方形に塗りをつけると、その塗りで登録される。

カラースウォッチ・グラデーションスウォッチを編集するには、サムネールをダブルクリックしてダイアログを出す(この時、オブジェクトを選択しているとスウォッチが適用されてしまうので、何も選択しないで行うこと)。またはパレットメニューの「スウォッチオプション」を使ってもよい。
パターンスウォッチを編集するには、サムネールを作業エリアにドラッグ&ドロップして行う。

同じスウォッチを適用したオブジェクトを一斉に変更したい時は、変えたいスウォッチのサムネールをAlt+ドラッグして、元のスウォッチにドロップする。すると一斉に切り替わる。

カラースウォッチ

グローバルプロセスカラー
サムネールの右下が白三角のもの。適用したオブジェクトとスウォッチがリンクし、スウォッチを変更することでオブジェクトのカラーも一斉に変更される。プロセスカラーをグローバルにするには、スウォッチオプションで設定する。

特色
サムネールの白三角に○のついたものは特色(スポットカラー)である。

パレットボタン

すべてのスウォッチを表示/カラースウォッチを表示/グラデーションスウォッチを表示/パターンスウォッチを表示
スウォッチを種類別に表示できる。

新規スウォッチ
選択オブジェクトを新規スウォッチとして登録する。

パレットメニュー

スウォッチオプション
選択したスウォッチの編集ができる。サムネールをダブルクリックした時と同じ。

未使用項目の選択
現在のファイルでまだ使っていないスウォッチを枠線付きで表示してくれる。色選びに便利。また印刷ものの完成時に、RBGや特色を使ったスウォッチを使っていないかチェックするのにも良い。

種類別/名前順
「種類別」はサムネールをカラー/グラデーション/パターンに分類して並べる。「名前順」はスウォッチ名をアルファベット順に並べる・・らしいが、日本語名だとどうもうまく並ばない。

スウォッチを結合
複数のスウォッチのサムネールをCtrl選択し、それらを全て結合して1つのスウォッチにする。

「検索」フィールドを表示
スウォッチ名または番号で検索できる検索フィールドを表示。

スウォッチライブラリ

種類別に分類されたスウォッチのライブラリが使える。入手したスウォッチライブラリファイルを読み込むこともできる。

特色、Webセーフカラーなどのカラーパレットが用意されており、使える色の制限がシビアな制作の時に便利。またCSでは、「森林」「砂漠」などの場面に合ったカラーパレットも用意されているらしい。

パレットメニュー

種類別/名前順
「種類別」はサムネールをカラー/グラデーション/パターンに分類して並べる。「名前順」はスウォッチ名をアルファベット順に並べる・・らしいが、日本語名だとどうもうまく並ばない。

固定
ONにすると、選択したライブラリとパレットの位置が記録され、Illustratorの起動時にライブラリが同じ位置に自動的に開く。

「検索」フィールドを表示
スウォッチ名または番号で検索できる検索フィールドを表示。