属性

オブジェクトごとに、印刷出力やWeb出力に関する特殊な設定ができる。また、バウンディングボックスや複合パスの設定もできる。

アウトプット
選択オブジェクトの出力解像度を設定できる。デフォルトは800(dpi)。CS以降、属性パレットの項目ではなくなったらしい。

塗りにオーバープリント/線にオーバープリント
選択オブジェクトのオーバープリントを設定できる。オーバープリントとは、印刷時に重なった色の下の色も塗ることで、版ズレを防ぐ設定。(デフォルトでは最上の色しか塗らない。これをノックアウトという)

色分解出力の都合で黒色の下のみ重ね塗りしたい場合は、「フィルタ>カラー>オーバープリントブラック」を使った方が速い。なお、オーバープリントの設定を確認したい時は「画面>オーバープリントプレビュー」を使う。

中心を隠す/中心を表示
バウンディングボックスの中心点の表示・非表示を切り換える。中心点に他のオブジェクトをスナップさせる場合などは「表示」にしておく。

パスの方向反転をオン/パスの方向反転をオフ
複合パスの調整に使う。複合パスからダイレクト選択で個々のオブジェクトを選択し、反転させると透明に抜かれる場所が変わる。タンザク模様を作りたい時などによい。

イメージマップ/ブラウザ/URL
選択オブジェクトをWeb用イメージマップにする。マップの形状を選択し、「URL」にリンク先の絶対URL(http://〜〜)を入力して作成する。保存時に「HTMLファイルを保存」をONにすれば、イメージマップを含むHTMLファイルが作成される。
「ブラウザ」は設定ブラウザを立ち上げて「URL」に入力した絶対URLを表示し、URLが正しいかどうかを確認できる。

それなりに便利ではあるが、Dreamweaverなどのイメージマップ作成機能付きコーディングソフトを使っている場合は、そちらで作成した方が速い。

メモ
個々のオブジェクトに説明メモを添付できる。このメモは属性パレットで見ることができるほか、アクションを使う時のオブジェクト識別などに使える。

パレットメニュー

パレットオプション
「URL」の欄にプルダウンで表示される過去の入力値の表示数を設定できる。

透明

描画モード
選択オブジェクトの描画モードを変更できる。複数の重なり合ったオブジェクトを選択し、描画モードを変更すれば、重なった部分の色が様々にブレンドされて面白い効果が出せる。

マスクを反転
不透明マスクの明暗を反転する。デフォルトでは黒で完全マスク、白または不透明度0%でマスク無しとなるが、反転すると黒がマスク無し、白または不透明度0%が完全マスクとなる。そのため、反転するとオブジェクトの範囲外(=不透明度0%)がマスクされ、背面オブジェクトが前面オブジェクトからはみ出ている場合は、はみでた部分が非表示になる(クリッピングマスク)。

※前面オブジェクトのはみ出た部分は、反転するしないに関わらず常に非表示となる。
※CSの場合、「クリップ」というチェックボックスがあり、これにチェックを入れないとクリッピングマスクにならないらしい。

描画モードを分離
グループ化したオブジェクトに描画モードをを設定した場合、通常はグループ外の背面オブジェクトも含めて描画されるが、これをONにするとグループ内にだけ描画モードが適用され、グループ外の背面オブジェクトは加味されない。
・・とヘルプなどには書いてあるが、実際にはONにしても、グループ外の背面オブジェクトを含めてしまう・・。

グループの抜き
ONにすると、グループ化したオブジェクトに不透明度を設定した場合、グループ内のオブジェクト同士には不透明度が適用されなくなる(背景が透けなくなる)。グループ外の背景は透ける。
OFFにすると、グループ内のオブジェクト同士も背景が透ける。
・・とヘルプなどには書いてあるが、実際にはONにしても、グループ内のオブジェクト同士で背景が透けてしまう・・。

不透明マスクで形状の抜きを定義する
不透明マスクのグラデーションの透明度に合わせて、「描画モードを分離」や「グループの抜き」を適用する??上記2メニューがまともに動作しないので、本メニューもよく分からない・・。

※不透明マスクと「オブジェクト>クリッピングマスク」との違い
◆クリッピングマスクはグラデーションマスクをかけることができない。
◆クリッピングマスクのマスクオブジェクトは、ダイレクト選択することで塗り・線の色を設定できる。塗りは背面オブジェクトのさらに背面となり、線は背面オブジェクトの前面となる(窓枠のような感じ)。不透明マスクのマスクオブジェクトは、パスが消去され選択できない。
◆クリッピングマスクは「編集>選択>マスク」で選択できるが、不透明マスクは選択できない。

パレットメニュー

不透明マスクを作成/不透明マスクを解除
不透明マスクを作成または解除する。重なったオブジェクトを両方選択して「作成」すると、前面オブジェクトの形状でマスクがかかる(デフォルトは白または不透明度0%でマスク無し、黒で完全マスク。塗りの明るい部分ほど透明度が高くなる。Photoshopと同じ)。前面オブジェクトにあらかじめグラデーションをかけておけば、だんだん透明になるマスクも作れる。これによりすりガラスやカメラのフラッシュのような面白い効果が出せる。

3層以上の重なりでも、作成時に全て選択していれば最前面オブジェクトで以下の層全てにマスクがかかる。選択しなかったオブジェクトにはマスクがかからない。

不透明マスクを無効にする/不透明マスクを有効にする
不透明マスクの前面オブジェクトの表示/非表示を切り換える。マスクを解除したくないが、一時的に非表示にしたい時に使う。

不透明マスクをリンク解除/不透明マスクをリンク
不透明マスクは作成時に自動的にグループ化されるが、このメニューで「リンク解除」するとグループ化が解除され、それぞれのオブジェクトをバラバラに動かせる。

新規不透明マスクに反転を適用
新規作成する不透明マスクに、最初から反転がかかるようにする。

反転について
不透明マスクはデフォルトでは黒で完全マスク、白または不透明度0%でマスク無しとなるが、反転すると黒がマスク無し、白または不透明度0%が完全マスクとなる。そのため、反転するとオブジェクトの範囲外(=不透明度0%)がマスクされ、背面オブジェクトが前面オブジェクトからはみ出ている場合は、はみでた部分が非表示になる(クリッピングマスク)。

線種

線の形状についての諸設定ができる。

角の比率
線が太くて角の形状が思い通りにならない時は、この数値を増減すると鋭く/鈍くできる。

破線
選択したパスを破線にする。線分とは破線の点部分のこと。線分・間隔ともに3つまで長さを指定でき(計6個)、その後はその繰り返しが続く。

グラデーション

選択オブジェクトの塗りにグラデーションを適用する。なお、オブジェクトの線にはグラデーションを適用することができない。

※グラデーションスライダ(カラー分岐点)
スライダをクリックするとカラーパレットの色が切り替わり、グラデーションの各カラー分岐点の色を設定することができる。

バーの下をクリックするとスライダが追加され、3色以上のグラデーションができる。

Altを押しながらスライダをドラッグして別のスライダに重ねると、スライダを入れ替えられる。

※中間点スライダ
中間点スライダとはバーの上に出る◇のことで、始点の色50%、終点の色50%の地点を指す。これは必ずしも始点・終点から1:1の距離ではなく、任意に動かしてグラデーションの割合を変えることができる。