大石秀一郎という男





「ちぇ!大石の奴〜〜 しばらく口利いてやんないからなぁ〜〜」


俺 菊丸英二のもっぱらの悩みはダブルスでコンビを組む大石秀一郎の事だ。

青学テニス部の中では<公認の仲>なんて言われてはいるが実はそんなに進展していない。

それというのも、すべて大石が悪い!!

俺の事が好きなくせに、自分からは好きだとは言わないし、触れようともしない・・・

さっきだって俺がおチビにくっつくのを見てやきもち妬いてるくせに、やめろとは言わない・・

なんなんだよ!ほんっとムカつくよな!!!

俺と大石はダブルスを組むようになって、すごく仲良くなった。

一緒に居る時間もどんどん増えて、試合が終わるとよく二人で反省会をして、みんなから黄金ペアなんて呼ばれるようになって

そしていつからか俺は大石だけを見るようになっていて・・・

この気持ちが恋なんだって気が付いた中二の夏に告白した・・

俺が大石の事が好きだって言ったら、あいつも軽く俺もだっていうから、俺はキスしてやった・・・

大石はそのまま固まってたな・・・

でもそれがきっかけで俺達は付き合うようになったんだ・・・

なのに・・・今だに大石から好きだって言葉を聞いた事がない・・・

抱きしめてくれない・・・

キスする時だっていつも俺からで、目さえ合わさない・・・・・・・・・

なんなんだよ・・・まったく・・

そのわりに俺が他の奴とくっつくとやきもちを妬くんだ

それは手に取るようにわかる・・

俺の事大切に思ってくれてるのもわかる・・・

わかってるんだ・・

だからこそもっと素直になってくれよ・・・

大石は大石でなにか思う事があるんだろうけど・・・・・

そんなのやさしさじゃないよ大石・・・

俺はいつだって覚悟できてる・・・

大石にだったら何されてもかまわないって・・思ってる・・・



俺・・・切ないよ・・・



だから・・今日も明日も明後日も・・いっぱい他の奴といちゃついてやる!!!

覚悟しろよ大石!!

お前が俺と本気で向き合うまで、ずっと続けるからな!!

それまでずっとやきもち妬いてろ!!!



ば〜〜〜〜〜〜〜〜〜か!!!!




                                                                          END



初めて書いた大×菊です。ここから私の大×菊始まったんですよ。まさかこんなにハマってしまうとは・・・


自分でもビックリです。恐るべし大×菊!