PETERのPCRoom

最終更新日 2016/5/18

前回新しいPCを組んでから8年ぶりの新作PCを組むことに。Windows10も2016年7月末までなら無料でアップデート出来ますし。

心臓部のCPUは今までシリーズの中段より下位あたりのグレードのものを選ぶことが多かったのですが、今回はちょっとおごって

Core i7の6700をチョイスしました。4コア8スレッドってどんな感じなのか想像もつきません。

マザーボードは使い慣れたASUSのH170PROをチョイス。オーバークロック遊びもたくさんして来たのですが今はデフォルト設定で

しか使わない予定なのでごく普通のマザーでOKです。

CPUクーラーはデフォルトのものは最初から使う気にはならず昔からなじみのあるサイズ製の最近の定番「虎徹」をチョイス。静かでよく

冷える らしいです。しばらく自作PC情報から離れていたので浦島状態からこの頃のトレンド情報を仕入れるのに結構時間がかかりました。

OS用のドライブはM.2 SSDにして見ました。フツウのSSDと性能はほぼ同じなのですがカタチがユニークだし使ったことがないインター

フェースにちょっと興味があったので少々お値段は高かったのですが選んでみました。コンパクトな形状でマザーボード上に直接セット

するので電源もSATAケーブルも要らないのが新しいです。

データドライブ用にはオーソドックスなWDの2TB 5400rpmのHDDをチョイス。2TBの内蔵HDDが6kちょいで買えるとは良い時代です。

メモリはTeamというブランドのDDR4 2133 8GBx2の計16GBを選びました。OCはしないので定格で動けばそれでヨシ。値段も安かった。

電源は80 PLUS SILVERランク獲得のオウルテック FSP RAIDER RA650Sにして見ました。良さそうに見えたのですがちょっとだけ

ケチったのが後になってやっぱりトラブルを引き起こす元になってしまいました。昔からある金言「電源だけはケチるな」の戒めは時代は

変わっても不変ですね。トラブルの詳細は後ほど詳しく書きます。

Blu-rayドライブは昔からの定番PioneerのBDR-209をチョイス。DVDもブルーレイディスクもすぐに再生出来るようにソフトバンドル版

です。ブルーレイドライブはもっと安くなるかと思ったのですがDVDドライブに比べてお高いままです。普及率の問題でしょうね。

パーツは全部揃ったのですがケースが一日遅れの到着となってしまったので取りあえずマザーボードに組めるパーツを先に取り付けて

行くことにします。8年ぶりの新PC組み立てでかなりワクワクします。

 

マザーボードを箱から取り出してひとしきり眺めます。ベーシックタイプのマザボなのでかなり地味な外観ですが、その方がなんか

安心感があってオジサン世代にはしっくり来ますね。

CPU周りの外観もLGA1151に進化していても特に違和感はありません。一番最初にCPUクーラー取り付けのためのパーツを慎重に

組み立てて行きます。

バックプレートの装着が完了。ビス止め穴の位置がバラバラなようですがこれで正解です。

 

クーラーの土台が出来たらいよいよCPUをパッケージから取り出して装着します。ちょっぴり緊張する瞬間です。

ちなみにSkylakeの裏側はこんな具合です。Core2Duoなどと比べてやや基板が薄い感じ。そして何よりピンがありません。

写真は撮り忘れたのですがピンはマザーボード側に移動したんですね。知らなかった・・・(まさに浦島太郎状態)

レバーを起こしてカバーを上げてCPUをそっとセット。正しい位置にセットすれば難しいことは何もありません。置くだけですから。

カバーを戻してレバーをフックにしっかりセットすればCPU装着作業は完了です。CPUをセットし終えたらクーラー装着のための

パーツの残りを組み立てます。

DDR4のメモリを2枚所定のスロットに確実にセットします。半挿し状態になるのが一番怖いのでしっかり押し込みます。

CPUソケットのカバーと比べてもこの小さなパーツはM.2 SSDのSATA版です。ホンモノのPCI ExpressタイプのSSDはかなりお高いし

そこまでこだわることもないのでこちらのお気軽版(カタチだけM.2 SSD)にしてみました。これでもフツウのSSDに比べると割高なんデス。

マザーボードへの装着場所はここです。購入したのは2260タイプなのでそう書かれた場所にスタッドを立てます。

ASUS H170-PROにはしっかりとこのボードを固定するためのスタッドとビスがついてました。ちょっと特殊なビスっぽいのでこれはGJ!

スタッドを固定してからM.2スロットに差し込むとこんな感じにびよ〜んとナナメに浮きますがこれで正常みたいです。

浮き上がった状態からビスで押さえてスタッドに固定して装着完了。電源ラインもSATAケーブルも不要でスッキリ。

マザーボード全体像で見るとM.2 SSDはこんなにコンパクトです。心配なのは熱問題でしょうか。

CPUにサーマルグリスをなるべく均一に塗布したらいよいよクーラー本体の取り付けです。

サイズ製の虎徹ちゃんの取り付け完了です。コンパクトとは言えやはりデカいです。

フィンとか綺麗でしげしげと眺めてしまいます。ケースの中に収めてしまえば見えなくなってしまうので最近はサイドパネルに大きな

アクリルの窓がついて中が覗ける仕様のケースがたくさん出ているのも肯けます。でも自分は普通のが好みですが。

CPUと密着しているプレートから生えている熱交換のためのパイプの造形なども非常に美しいと思います。取りあえずここまでの作業で

いったん終了。あとはケースが到着してからの組み込み作業になります。

翌日曜日の午前中にケースがようやく到着。ケースはこの頃の定番らしいFractal DesignのDefine R5にしました。ドアのカラーは

Titanium Greyです。なかなか渋くてイイ感じだと思います。

 

早速開封して部品や内部など異常がないかチェック。欠品等なくてまずは一安心。いよいよ組み込みにかかります。

3.5インチ用のベイが多すぎるので下の段のベイは取り外して真ん中の段のベイを下におろすことにします。フラクタルデザインの

ケースは初めて使いますがいろいろ工夫されていて各部の作りも良いしオススメ出来ますね。

まずは2TBのHDDをセット。最初はこの位置にセットしたのですが手前過ぎてバランスが悪いのでもう一段奥の位置にセットし直し

ました。ゴムブッシュを介したビス4本でHDDケースの底に簡単に固定出来ます。

 

Pioneerのドライブも5インチベイにセット終了。前面の面位置を合わせてビスで止めるだけの簡単なお仕事です。

ケースのリアパネルの開口部にマザーボードに付属しているパネルをパチンとはめてからいよいよマザー本体を組み込みます。

しかしこのリアパネルは何だかチープな感じです。以前のマザーボードのパネルはしっかり塗装とかしてあるし部材はもっと分厚くて

しっかりしてたような気がします。H170-PROは廉価版だからでしょうかペラペラです。こんなところでケチらないでも良いのに。

 

昨日セット済みのマザーボードをそーっとケース内の所定の位置に置きます。その前にマザーボードの固定ビスの場所をよく確認して

ケース側にスタッドを立てておきます。しかしこのケースはスペースが広々していて作業性はバツグンですね。USB2.0の拡張スロットが

以前のパーツ箱から出てきたのでつけました(パーツを無駄にしたくない貧乏性)

CPUクーラー周りのスペースも余裕しゃくしゃくです。この後ケースファンの位置を虎徹の位置に合わせてもう少し下まで下げました。

そういうことが出来るフラクタルデザインのケースは良く出来てると思います。

各パーツの装着状況をしっかり確認したら次は電源の組み込みです。この辺の作業が楽しめるか否かがPCの自作に向いてるか

どうかの分かれ目かもです。さて今回チョイスしたオウルテックFSP RAIDERシリーズ 650W RA-650Sですがコードがモジュラータイプ

ではなく全て直付けなので最初はこのようにコードがのたくっている状態です。

細かい修正は後回しにしてざっくりと配線完了。フラクタルデザインのこのケースはマザーボード裏からの配線に関してはしっかりと考慮

されていてスペースやちょっとしたクリアランスなどもよく考えられていて好感が持てました。

配線完了後ドキドキの電源スイッチON!ですがあっさりと起動して拍子抜けです。CPUもSSDも各部のファンもしっかりと認識されて

いて一安心。UEFI BIOSは初めて触るのですが簡単便利ですね。時代は進んでいることを実感します。BIOSVer.も現状の最新版

にアップデートしておきました。

起動確認も出来たので配線をもう一度キレイに整理して8年ぶりの新PCの組み立ては一応終了となりました。この後はWindows10

のインストールと環境設定に進みます。

 

マザーボード裏の配線の様子です。スペースが広い(裏側パネルとのスキマが大きい)ので電線がかなりのたくってもしっかりと

まとめることが出来ました。上手な人が配線すればもっとスマートに出来ると思いますがこれでも裏パネルはスムーズに閉められる

ので問題ないということであまり追及はしません。

 

 

さてWindows10のインストールもサクサクと終わり環境整備も進んでほぼ構築出来たのですがどうもウルサイんです。異音がする

んです。キーンとかブーンとか。新しいピカピカのPCから。

ケースを開けてじっくりと観察していきます。怪しいのはもちろんファン類なのでケースファンからチェック。ASUSのQ-fan Controlによって

700rpmほどで回っているケース付属の前後ファンを一つずつ手で止めて様子を見ますが変化ナシ。相変わらず怪しい音が出て

います。お次は虎徹クンのファンもそっと止めてみますがこれも変化ナシ。次はマザーボードからの異音もチェックしますが異常ナシ。

最後は(というか最初から目星はついていたんですが)電源のファンです。電源の開口部はケース底になるのでファンを手で止める

チェックは出来ません。仕方がないので電源ケースをあちこちから押してみると見事に音が変化します。犯人はコイツに決定です。

と言うことでAmazonさんに速攻で返品して新しく購入した電源がCorsair RM550xです。異音が出た電源より5000円ほどお高い

のですが昔からの格言通り電源だけはケチったらダメだと言うのを再認識させられました。

コルセアの電源には品質の証として7年保証シールがついています。納品書に貼り付けて大切に保管することにします。

イイ電源は本体もケーブルも専用袋に入っています。高級感を醸し出す演出ですね。

ケーブルは直付けではなくフルモジュラータイプなので全部のケーブルが分離しています。ケースに組み込むのに便利です。

のたくる電線と闘わなくて良いのはホントに助かります。

この電源はファンレスオペレーションに対応したZero RPM Fan Modeが搭載されているので低負荷状態(225W以下)だとファンが

回らずに無音状態で動作します。そのためのコーションシールが貼られていました。ファンが回らなくても故障じゃないデスヨ。

必要なケーブルだけを挿して使うので不要なケーブルがなくなってスッキリします。とは言っても24pinとCPUの8pinなどは必須なので

それらは最初からついているセミモジュラータイプが合理的ではあると思いますがフルモジュラーも潔くていいです。(どっちやねん)

 

新しい電源をサクっと組み込んでワクワクしつつ電源ON!

うおお〜!静かです。ほぼ無音です。ケースファンも虎徹のファンも優秀なヤツなんですね。静かすぎて物足りないくらいです。

しかしホントはこのPCを組む時からこの状態を目指していたのでようやく目標が達成出来て満足です。コレなんです。

 

CPU、ケース用共にQ-Fan Controlで700rpm前後でユルユル回る14cmと12cmファンは静かなものです。

それを最初の電源さんがブチ壊してくれておりました。音だけじゃなく軸ぶれによる振動もあったようです。

そこにRM550xと言う救世主が現れてすべて解決してくれました。この電源はイイです。最高です。

何しろ音がしません。グラボも積んでいないウチの環境では負荷のかかりようがなさそうなので一度くらい

ファンが回るところを見てみたい気もします。ファン、ホントに動くのかしら?

さてほぼ無音化にも成功して満足だったのですがグラボも何も積まず全てオンボードデバイスだけの状態と言うのもなんとなく

物足りなくなって来たのでこのマザボ(心の?)のスキマを埋めるべくグラボを装着することにします。CPUに搭載の

Intel(R) HD Graphicsの性能にはここまで何の不満もないのですがやっぱり落ち着きません。

とは言ってもそれなりのグラフィックボードを新調する余力はもうないので前のPCに積んでいたファンレスのGTX 750 tiを移植します。

ファンレスなのでコイツももちろん無音です。性能はそこそこでIntel(R) HD Graphicsよりは上だと思うのでOK。

何もささってない頼りないマザボの空間が埋まりました。これで見た目も良くなって満足。ゲームはしないので性能ウンヌンは二の次です。

 

グラボがなくなった前PCには引退後保管していたGT640クンを装着しておきました。しっかり働いてくれております。

Titanium GreyのフロントドアがなかなかおしゃれなDefineR5ケースです。やや横幅が大きい感じがします。

 

以上で8年振りの新PC組み立て日記は終了です。

新PCはさすがに起動や動作が速くてビックリします。

特に何をさせるワケではないのですがちょっとした写真の

リサイズなどあっという間に終わるので快適です。

まあもったいない使い方と言えばそうなんですが自作機って

自己満足の世界ですからね( ´∀`)

2016年5月19日   PETER記

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