いよいよ今日を迎えてしまったね。
ちょうど一年前。この教室で3年生になったばかり君たちと出会ったのが、ついこの前のように思えてならないな。思い返せば3Dでは色んなことがあったよね。
○ あれほどびっくりさせられた5月28日(誰かさんの誕生日)。
あんな誕生日。今までの人生ではじめてやった。 記念すべき30回目の誕生日。
きっと一生忘れへんやろうと思う。
○ みんなが団結して優秀賞を勝ち取った文化祭。
色々と振り付けもあったよね。
心の底からみんなで楽しめたからこそ、優秀賞を取れたんやろうな。
○ もめにもめた体育祭。
みんな一生懸命にいいものを作ろうとがんばっていたからこそ、真剣に自分の意見を出し合った。
涙も流したし、けんかもした。
でもあれだけ真剣に向き合ったからこそ、体育祭当日の君たちの姿はすばらしかったぞ。
優勝こそできへんかったけど、3D爆勝やった!
○ たくさん思い出ができたかな? 修学旅行
ディズニーランドをはじめとして、楽しんでもらえたかなー?
寝る時間を過ぎて、怒られたってこともあったよね・・・。
○ 自作の歌まで飛び出た吉村のお別れ会
吉村。元気でやってるかなー? 教室一面飾り付けて、ギターで合唱。
あんなのも今までに見たことなかった。 ギター姿も案外(?)格好よかったぞ。
○ まだ終わってないけど受験
入試を受けるなんて、今までの人生ではじめての人も多いはず。
まだクラスの半数が公立の試験を受けるわけやけれど、全員志望校に合格してほしい!
早く決まっても、まだ決まっていないクラスメイトのために、縁の下から力を貸してくれている
子もたくさんいたよね。
目を閉じれば、ここには書ききれないほどの思い出が浮かんでくる。この一年間を見ていて、君たちは本当に成長できたと思うぞ。まだまだこれからの部分もあるけど、胸を張って中学校を巣立っていってください。これからはじまる暮らしの中で、つらいことや苦しいこと、自分に負けそうになることもあるだろうけど、3Dでの一つ一つの経験を少しでも活かしてくれれば、とてもうれしく思います。
人生には「誕生日」とか「結婚記念日」とか、いくつかの節目の日があるけど、それらは主に自分自身のためだけの節目の日。今日の卒業式も君たちの新たな門出を祝う日であると同時に、もうひとつの意味合いを持っていることも忘れないでほしいな。 それは「中学校に入学してこの3年間。自分たちはこんなに大きくなったぞ・立派になったぞということを、お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃん、下級生、そして今までお世話になった人たちに、しっかりとその姿を見せる日」だと思うよ。今の自分があるのも、色々な場面で自分を支えてくれていた人がいたからということを忘れないでほしいと思う。学活でも話したけど、君たちが自分たちの力を周りに見せることができるのは今日が最後。昨日の予行練習のときの歌声はすばらしかったけど、待っているときの様子とかまだまだ直せる部分も多かったはず。その辺りを心に刻んで、最高の卒業式を期待しています。
そして、今日家に帰ったら、家の人に感謝を込めて一言。
「いままでありがとうございました。こんなに立派に育つことができました。
明日からも色々と迷惑をかけると思いますが、しっかりと支えてください。よろしくお願いします。」
最後になったけど、ひとりひとりの未来に 無限の可能性を信じています。
自分の夢を 自分の手で しっかりとつかみとってください。
2005/03/09 川原 一真