子供のころから、お経を唱えている僧侶の後姿を見ながら、意味もわからず独特の雰囲気に呑まれ、何とはなしに安らぎを感じていました。毎月僧侶がやってきて大きな仏壇の前でうやうやしくお経をあげているのを聞いていたので、そのように感じるのでしょう。おばあちゃんが亡くなったときのお葬式、長い長いお経、じっとしているのがつらくなったころ小休止、僧侶から声をかけられほっとしたのをおぼえています。
両親が亡くなってからかなりの月日が経ち、今年になってから兄が亡くなり、親も兄弟もいなくなり、次は自分の番だなと思うようになっています。仏教に対して子供のころの思い出があるものの、大人になってから特に思い入れがあるわけでもなく、お葬式や法事のときにお経を聞くだけでした。最近になってから自分の生きてきた道、特に際立った悪事はしていないけれど、自分かわいさのあまり他人を押しのけたり、知らず知らずのうちに多くの人たちの心を傷つけたりしてきたのではないかと反省することもあります。仏教の難しいことは差し置いて、まず般若心経の意味をわずかでも理解し、過去のいろいろなことを洗い流すことができればと思い西国三十三所をめぐりました。
訪れるお寺の順番を気にすることなく、行くことができる時、行ける所をめぐってきました。家から自転車で行くことができる所は自転車で、遠方の寺院は自転車をバッグに入れ最寄り駅まで電車に乗り、そこから行ける所まで自転車で行き、登山道(参道)は歩くことにしました。ただし青岸渡寺、上醍醐寺および宝厳寺は自転車を使用しませんでした。
移動距離合計は3023km、内訳は電車などの乗り物が1973km、自転車が963km、徒歩が49kmでした。
それぞれの記事には写真、自転車および徒歩でのルート地図を掲載しています。

2012.05.23
第一番
青岸渡寺
(那智山寺)
2012.05.27
第二番
護国院
(紀三井寺)
2012.05.27
第三番

粉河寺
2012.05.27
第四番
施福寺
(槇尾寺)
2012.06.02
第五番
葛井寺
(藤井寺)
2012.04.27
第六番
南法華寺
(壺阪寺)
2012.06.11
第七番

龍蓋寺
(岡寺)
2012.06.11
第八番

長谷寺
(初瀬寺)
2012.06.11
第九番

興福寺
(南円堂)
2012.05.10
第十番

三室戸寺
(御室戸寺)
2012.05.16
第十一番

上醍醐寺
(准胝堂)
2012.05.10
第十二番

正法寺
(岩間寺)
2012.05.10
第十三番

石山寺
2012.05.10
第十四番

園城寺
(三井寺)
2012.05.04
第十五番

観音寺
(今熊野観音寺)
2012.06.14
第十六番

清水寺
2012.06.14
第十七番

六波羅蜜寺
2012.06.14
第十八番

頂法寺
(六角堂)
2012.06.14
第十九番

行願寺
(革堂)
2012.05.07
第二十〇番

善峯寺
(よしみねさん)
2012.05.05
二十一番

穴太寺
(穴穂寺)
2012.10.16
第二十二番

総持寺
2012.05.03
第二十三番

勝尾寺
(弥勒寺)
2012.05.14
第二十四番

中山寺
(中山観音)
2012.09.25
第二十五番

清水寺
(播州清水寺)
2012.09.28
第二十六番

一乗寺
2012.09.28
第二十七番

圓教寺
(西の比叡山)
2012.10.09
第二十八番

成相寺
(成相さん)
2012.10.09
第二十九番

松尾寺
(まつのおさん)
2012.05.16
第三十番

宝厳寺
(竹生島宝厳寺)
2012.05.19
第三十一番

長命寺
2012.05.19
第三十二番

観音正寺
(仏法興隆寺)
2012.10.14
第三十三番

華厳寺
(たにぐみさん)
2012.06.11
番外

法起院
(徳道上人廟)
2012.05.19
番外

元慶寺
2012.09.25
番外

花山院
(尼寺のお寺)

ご朱印一覧表

移動距離一覧表

参考資料