和風韻
きもの知識

風を通してあげましょう
着物を着たあとは着物にもリフレッシュタイムが必要です。風通しの良い室内に2〜3時間ほど湿気を取り除いてあげましょう。長時間かけておいたり、洋服用のハンガーにかけると型崩れを起こすことにもなります。雨が降っていたら、その日は干さずに、濡れたところにタオルを挟んでたたみ、晴れた日のお昼くらいに陰干しをするとよいでしょう。


アイロンのかけ方
アイロンをかける時はスチームをせず、白い当て布をし、布目に沿って押すようにかけましょう。


きものを汚した時の応急処置
  お茶・紅茶・汁物・・・裏に乾いたタオルを当て、表から水を含ませた白いハンカチで決してこすらないよう吸着させる様に取ります。脱いだ後、すぐ専門店に持って行き相談しましょう。
  ソース・醤油・ジュース・・・急いで専門店へ
  墨・・・手をつけずにシミ抜きに出しましょう。
  お酒・・・水を含ませたタオルでたたきとった後、シミ抜きに出しましょう。
  油類(洋風のお料理なども)・・・シミの広がりを防ぐようにハンカチなどで汚れを押さえます。あまりいじらずすぐにシミ抜きに出すのが賢明です。
  マジックインキ・インク・・・手をつけずシミ抜きに出しましょう



保存の仕方
きものは一枚ずつたとう紙に包み、湿気の少ない上段の引出しに。タンスは風通しの良い場所に置き、乾燥した日は引出しを開けて空気の入れ替えを。収納ケースは桐がベター。ポリ容器などは風通しが悪く、きものの収納には適していません

防虫剤は必ず一種類にします。二種類を一緒に使うと化学変化を起こしシミを作ったり変色したり破れたりすることもあります。特に金・銀糸使いのきものや帯は化学変化しやすい傾向があるので、防虫剤はきもの用のものを使い、直接きものや帯に触れないよう、たとう紙の四隅にのせます。


お話:に志田 西田勲さん
京都府京都市中京区室町通御池下る


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