ニャチャン 26車中にて 2007/1/17

朝食のカップ麺&ミネ2本です。

ただ、ちょっと悩んだ。いくら煮沸しているとは言え、

電車で用意しているお湯って生水じゃねえの?

とりあえずこれはストックしておいてお腹がすいたら

スニッカーズで有名なニャチャンのスーパーで購入しておいた

スニッカーズを朝食にした。

すると、下の人から声をかけられた。

私のベッドを奪った奴のお隣さんだ。私の真下ということだ。

「ヘイ!! ユーも降りてきて食べなよ!」

彼は親戚が日本で働いているので、少しだけ日本語がわかった。

さらに、英語とベトナム語はペラペラだった。

名前は忘れたが奥さんがホーチミンで韓国人系の

“キンダガートン”で仕事をしていると言っていたので、

韓国の方だろうと推測した。便宜上、キムさんとしておこう。

キムさんは現在44歳。娘と息子がいるとのことだ。

“キンダガートン”という単語はシュワちゃんの出ていた映画の

タイトルでもあったのでなんとなくわかった。

そして、キムさんは私のベッドを奪った男性に

「おい、このジャップのカップ麺にもお湯を入れてきて上げなよ!」

と頼んでしまった。

やばい、これは何かを混入して物を奪うというパターンか?

スープはあまり飲まないようにしよう。

過敏に警戒していたが、なんともなかった。

彼は生粋のベトナム人。現在26歳だ。なんでも親父が

アメリカで働いているので、アメリカの免税店で買ってもらった

キャノンの一眼レフを手にしている。999ドル。

どうやらお金持ちの子みたいだ。

キムさんが「チャンドンゴンに似ている」と褒めていたので、

便宜上、ドンゴン君ということにしておこう。

右はドンゴン君の彼女とそのお母さんだ。彼女は28歳。

お母さんは途中から入ってきた。

お母さんはベトナム語では「マー」言うそうだ。

一休さんの歌いだしも「マー」だ。

ひょっとすれば彼女ではなく姉弟かもしれない。

しばらくドンゴン君と彼女がキムさんに話しかけ、

それをキムさんが英語で私に伝え、私がキムさんに

片言の英語で言い返すという、なんとも複雑きわまる

コミュニケーションをするハメになった。

どうやらこの一眼レフ、初期設定でシャッターがタイマーになっていた。

設定を変更できないドンゴン君。

「俺に貸してみな!」

瞬時に設定変更をする俺。

ドンゴン君の眼差しが「こいつなんやねん?」から「お、なんかすっげー」に変わった。

日本のヲタクの面目躍如といったところか。

突然、マーがこんなものを取り出した。

なんらかの果物を乾き物にしたものだ。

あとでスーパーで見かけたが4000ドン(約28円)だった。

ちょっと酸味があったがうまかった。

彼らはクアンガイという駅で降りていった。

「地球の歩き方」ではクアンガイという表記だったが、

「クアンアイ」と発音するんだと教えてもらった。

電車を降りるとき、マーが

「扉にはカギをかけておくことね。そしてカバンも入り口の近くにおかないこと。」

と注意して降りていった。

一人になった。言われた通りカギをかける。

ドアをノックする音が聞こえる。

どうやらお昼ご飯つきだ。これはどこかの旅行記で見ていたが、

味はいまいちという情報だった。

噂どおりだ。そして、また配られるミネラルウォーター。

食事を終えると、まもなくダナンに到着する時間だった。

トピックス
この「油断すると物を盗まれれるよ」と忠告されることから
推測すると、安い車両に乗ればそのリスクはさらに上がると
いうことだろう。社会主義の国でありながら、市場は開放している
という変わった国だが、今回乗り合わせた人たちのように
高所得者も増えてきているのだろう。
駅弁は噂どおりまずいです。
あと1回食べたがそれも同じおかずでした。

TOP 27長距離TAXI

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