ニャチャン 24恋 2007/1/16

なかなかのナイスガイだ。西川なのか、西河なのか不明なので、

ニシカワ君という表記にしておく。

彼もタイから来てベトナムを北上していた。

話は3日前に遡る・・・。

 

ニャチャンに着いた。

「ここはあまり見るところなさそうだな」

一泊だけして、次に移動するか。

ビザも申請していない。申請していないと

滞在できるのは15日間だ。

ここの「御父参 カフェ」は安いってガイドに載ってたからここにしよう。

「御父参 カフェ」の受付には一人の若いベトナム人女性がいた。

その瞬間、彼はベトナムに恋をした。

お互い、片言の英語で話す日々。他愛のない会話で埋め尽くされていく時間。

「このツアーは面白いわよ。」

屈託のない表情でツアーをすすめてくる彼女。

「じゃあ、俺、それ行くよ。」(俺、騙されてないかな?)

時間はあっという間に過ぎていく。

ニャチャンに1日だけ滞在予定が3日も過ぎてしまった。

 

「でもね。俺、ビザも申請してないし、バスも3日連続で

キャンセルしてるんですよ。そしたらバス会社の人に、

『おまえ、次はもうキャンセルできねえからな!』って言われちゃいましたよ〜」

そんな訳で明日の19:30のホイアン行きのバスに乗るとのことだ。

彼女は午前中、御父参でアルバイトをしているが、午後から学校18:00まで

学校があるそうだ。

「俺、明日彼女を誘おうかなって思ってるんですよ!」

逢えたとしても1時間30分。その一縷の望みにかけてみたい。

これも若さだろうか。

他の二人もなかなか個性的だった。サムライさんのエピソードもたくましい。

ホーチミンの空港に着いた直後、市内まで行くのに「5ドルで」と声をかけて

くるバイクタクシー軍団に「4ドルで行ける奴いるか?」と声をかけ、

逆オークションを展開したそうだ。

「理不尽なことがあれば、手を広げて「ファーーッツ!!」って言ってやればいいんですよ」

九州男児は肝が据わっていらっしゃる。ただ、九州男児にしてはめずらしく、

瓶ビール半分で顔が真っ赤だった。

ウナバラさんはタイやカンボジアを廻り、アンコールワットはレンタサイクルで

廻ったといっていた。

私もアウトバーンを自転車で走ったことはある。

一番印象的だったのは「3ドル以下じゃないと泊まらない」という話だった。

3ドルだとコロコロぐらいで、2ドルだと少年ジャンプぐらいか?

そんな宿があるのか?

長期滞在するのならばそれぐらいのコスト意識がないと厳しいのだろう。

そうこうしている内にマツシタ夫妻も店を出て行ったので、

私もおいとますることにした。あとは2時過ぎまで仮眠だ。

彼らにはもう会うことはないだろ。

ニシカワ君の今後が気になる所ではあるが、連絡先は一切交換していない。

こういった一瞬の交錯も個人旅行ならではの楽しみとも言えるだろう。

トピックス
ベトナム人との結婚はかなりハードルが高いそうです。
特に外国人との結婚は国がちゃんとした人間か調べます。
外国人と結婚して国外に住むともう2度と祖国の土を踏めないそうです。(マツシタさん談)

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