エサ
落とし込みのエサ
1.イガイ(からす貝) |
防波堤やテトラの水際等に春から夏場にかけてビッシリと着いています。ちぬのお腹の中を見るとイガイで一杯になっていることがよくあります。またイガイの密集している所にはカニやゴカイ等小動物が住んでいるためチヌがこれらを食べに来ます。現地で採取することも可能ですが私は二色
の浜ヨットハーバーで採取します、岸壁のものは夏場の高温や水汐により8月になると落ちてしまいますが、ヨットハーバーのブイやロープは汐の干満に合わせて上下するため場所を探せば殆ど年中採取が可能です。 写真中央の上は緑イガイです、写真では色が分かりにくいですがきれいな緑色をしています。イガイより殻が柔らかいため食い込みが良いです、なおイガイに比べて数が少ないので岸壁では採取に困ることがあります。 その他色が真っ白な(桜貝?)貝があります、殻がとても柔らかくたまに山田渡船で入手できるときがあります。 |
イガイは針を中に埋め込む時と貝のひげに引っ掛ける場合と風波やコンデションにより使いわけます、写真は伊勢尼5号とガン玉5号の組み合わせです。針を中に埋め込む場合は小物で(車の鍵を加工して先を尖らせたもの)で貝を開き針にガン玉を付けプライヤーで平たく潰しておきます、一般的な埋め込み方
向と針の向きは逆ですがガン玉があるため抜けることもありませんし、イガイのコントロール(斜めのつり)が簡単にできるし、イガイからカニやフジツボに簡単に餌の交換ができます。 下の写真は伊勢尼5号とガン玉5号の組み合わせです、貝は約1.5cmの大きさです。 私はこの程度の大きさが一番食いに適していると思います。なおシーズン初期でイガイがまだ小さいときは、親指の爪程度の塊(ダンゴ)で使う場合があります。 当たりはダンゴの場合は大きく、目印を引き込んで行きますが1枚がけの場合は目印が動かなくなる、いわゆる止まりの当たりが多いです。 |
3.フジツボ・その他 |
イガイの所の写真を見てください、船着場のロープや岸壁の階段等の水際に付いています、泥で汚れていたりするので私は歯ブラシで磨き綺麗(白く)にしたものを冷凍して保存して都度小分けにして使っています。針は伊勢尼5号および7号、ガン玉は無しか5号程度を使います。 その他海辺でゴキブリのようなフナムシを使ったりします、すばしっこいので捕まえにくいですが、夜間だとライトの光を急に当てると目が眩むのでしょうか、簡単に捕まえられます。 |
目印
落とし込みの仕掛け(目印)
コンデション
汐廻り・風波・ニゴリ等
1.汐廻り |
大潮の時は汐の干満の差が大きくイガイの層が丸出しとか満潮時は完全に水没したりして釣りつらいことが多いため、汐は中汐が釣り易いように思います、また長汐のように一日中だらだらと汐が動いている時も良いと思います、なお汐廻りより満潮前の2時間と後の1時間くらいがベストだと思います、こ れに魚の食事時間(明け方と暮れ方)が合うと間違いなく釣れます。 |
2.風波 |
風があれば波を伴います、波止際が波立てば警戒心の強いちぬも意外と大胆になってひらを打ちながらイガイを食べていることがあります。べた凪より風で少々落としにくいぐらいが良いと思います。 |
3.ニゴリ等 |
風波に加えてニゴリが入っていると風波同様ちぬの警戒心も無くなり釣りやすくなります、早春や晩秋等水温の低下とともに透明度は増します、冬場になると大阪の海でもこんなに綺麗かと思う日があります。 岸和田の旧一文字では東の(山側 から)風が吹くと夏場でもスケスケになることがあり底の石積み状態が解るような日もありそんな日は釣りになりません。 |
当たり
ちぬの当たりと取り込み
1.ちぬの当たり |
ちぬの当たりはだんだんと解りにくく(小さく)なってきたように思います。目印が走るような当たりはめったにありません、20cmクラスのばばたれぐらいです。 イガイの1枚掛けの場合は止まりの当たりが殆どです。障害物に引っかかった時も同じですので、即竿で聞く(魚が咥えているかどうか確認すること)ことが大切です。 イガイのダンゴの場合は走りの当たりが出ることがあります。フジツボも止まりの当たりが多いです。目印の動きが変だと感じたら即聞くことが釣果に繋がると思います。 |
2.取り込み |
チヌが釣れると誰でも慌てます、特にギャラリーがいるとバラスとみっともないため力が入ります。まずおちついてちぬが引けば道糸を出し、竿が上がれば道糸を巻けば良いだけです。 十分ちぬの引きを楽しみ、ちぬの顔が水面から出て空気を吸わせればOKです、タモを伸ばしちぬの顔の前に持って行き、道糸を緩めれば勝手に玉網の中に入って行きます、この時注意が必要なのは、決して緩めすぎないことです、それは針が唇にがっちりと掛かっていれば問題ないですが、ちぬの歯に刺さっているだけのことがあり外れることがあるからです。 ちぬを掬い玉網を縮めている時、針が勝手に外れてしまうことが度々あるからです。 |
落とし方
エサの落とし方
2.風の強い時 |
いずれの場合も壁際に近いところに落とすことが必須です。風が強い場合はイガイのひげに針をかけて落とします、2から3個繋がった状態のものや1個だけとか20分程度で餌のローテーション(イガイ→カニ→フジツボ)を行い、釣り方がマンネリ化しないように注意しましょう。 また水温の低下とともにちぬは深いところ(暖かい所)に移動するため冬場は底狙い、また水温の上昇する午後の釣りとなります。 |
3.風の無い時 |
風の無いときや弱い時は針をイガイの中に埋め込み斜めの釣り(スライダー)をします。 針を埋め込み、20から30cmハリスが沈んだ時仕掛けを海側に払うとイガイは壁側を向きます、沈下に合わせて目印を沈めて行くと貝が壁に当たって止まるのが分かります、即竿で聞きながらまた緩めると落下を続けます、目印が同じスピードで沈む場合は壁から離れているので即やり直しまたは、イガイの針の位置を調整し壁際に進むように調整を行います。 |