落とし込みとの出会い


   島育ちだった私の小さい頃はTVゲームも無く遊びは専ら波止場での釣りであった。
結婚するまでは仲間と投げ釣り等を楽しんでいたが、結婚後は釣りから全く遠ざかっていた。
   97年7月某通信会社に出向しているとき、職場の上司に誘われて北港の大関門に始めて落とし込みに連れて行ってもらった。
   渡船が岸に着いた時、ストリンガーにちぬをぶらさげた釣り人が誇らしげに降りてきた。田舎に居る時はちぬは警戒心が強くなかなか釣れない憧れの魚であった。
落とし込みでは簡単に釣れるのかな?と思いつつ人の見よう見まねでイガイを落とすが、当たりも分からず当然つれなかった。
  最近の釣り番組では筏や磯を始め沢山の撒き餌を使っての釣りが殆どである、私たちが釣りをしていた頃は、撒き餌などは一切しないしサシエだけで勝負していた。
落とし込みは撒き餌もしないし、エサ(イガイ)も現地で調達でき経済的だし環境にも優しいと感じ、このシンプルな釣り方が気に入った。
   落とし込みでは全く釣れなかったがエサを青イソメに変えて釣っていたところ何かの間違いで
29cmのキビレが釣れた、この1匹のおかげで落とし込みにはまることになった。


初めての1枚



   97年7月以降ちぬに纏わる本を買い漁り道具や仕掛けを工夫し現地で試すが全く連れないボーズの連続であった。
しかし釣れなければ余計にファイトが湧き仕掛けの工夫等ばかりで丸々1年が過ぎてしまった。
このため最初に釣った1枚の感動は忘れることができない!!
それは98年7月6日(土)岸和田旧一文字のカーブから約100m赤灯寄りの沖向きだった。
コンデションはニゴリが少々入った長汐のさげっぱなの17時頃ヤツは私のイガイのだんごに当たってきた。目印がツツーと何時もと違った動きを見せた、瞬間竿を立てようとしたが竿が立たない、ヤツは沖向きに走り、道糸が5〜6m引き出された、竿が折れるかもしれないと感じた、道糸はキュインーと悲鳴を上げている、道糸を出したり巻いたりしながらバレないでくれと願っていた。やりとりの時間がとても長く感じられたがヤツは無事私のタモに納まった。
   タモを上げている時、心臓がドキドキ打っているのが分かった、手はブルブル震えていた、初めてストリンガーに繋ぎメジャーを当てた、ヤツは47cmの黒々とした厳つい面構えのチヌであった。


プロフィール



   釣りの他に、アマチュア無線をやっています、CW(電信)で楽しんでいます。
リグ;TS940S+バターナット&1エレの自作14メガ用デルタループで運用しています、よく出るバンドは3.5・7・10・14そして21MHZの電信バンドです、SSBはハム中の日曜10時からのロールコールぐらいです、今年(H15末)にFT-857というリグを購入したので2メーターと430にも出る予定です、聞こえていましたらよろしくお願いします。de JO3JVD!!
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14メガ用1エレデルタループアンテナ          私のリグとPC

   趣味は他にスキーをやります、195?年生まれのカミさんと二児の父親です。