属及び薬叉等斯くの如き事を見て其の国土を捨てて擁護の心無けん、但だ我等のみ是の王を捨棄するに非ず必ず無量の国土を守護する諸大善神有らんも皆悉く捨去せん、既に捨離し巳りなば其の国当に種種の災禍有って国位を喪失すべし、一切の人衆皆善心無く唯繋縛殺害順諍のみ有って互に相讒諂し枉げて辜無きに及ばん、疫病流行し、彗星数ば出両日並び現じ薄蝕恒無く黒白の二紅不祥の相を表し星流れ地動き井の内に声を発し暴雨・悪風・時節に依らず常に飢饉に遭って苗実成らず、多く他方の怨賊有って国内を侵掠す人民諸の苦悩を受け土地所楽の処有ること無けん」上巳。
大集経に云く「仏法実に隠没せば鬚髪爪皆長く諸法も亦忘失せん、当の時虚空の中に大なる声あって地を震い一切皆遍く動かんこと猶水上輪の如くならん・城壁破れ落ち下り屋宇悉く?れ圻け樹林の根・枝・葉・華葉・菓・薬 |