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■はじめに

 就職先の先輩が7099MhzでHFモービル運用をしていて、やってみないかと誘われたことが
発端で運用を始めた。車で移動しながら国内の局(ハワイ・フィリピンとも交信)とのQSOが出来
ることに感動して、HFモービルの虜になった。


1978年(昭和53年)ダイヤモンドマストにハスラー社7MHzエレメント使用


■HFモービル機

HFモービルで使用した機器


八重洲無線

・FT-75 10W
・1972年1月発売
・HF5バンド 水晶制御
・ドライブとファイナルは真空管
 12BY7A、12DQ6B(12GB7と差替え可能)
・専用電源(DC-75)使用しDC12VをDC/DCコンバーターで昇圧
・中古で入手、呼べど叫べど取ってもらえず、悪戦苦闘の時代



ホンダZ無線機器配線図【pdf】



TORIO

・TS-120S 改造50W
・HF5バンド アナログVFO
・7099Khzは水晶を使用
*マツダファミリア、トヨタカローラで使用
・長いアンテナと、50Wで何とかものになり始めた時代

・電波管理局へ持込み検査を受ける。測定器がずらりとそろった敵地に踏み込んだことを後悔する。

以後は、敵が通過型パワー計しか持って来ない自宅での検査しかしない。
・・と思っていたら、しばらくして書類審査だけになった。




ICOM

・IC-706 改造50W
・1995年8月発表 
・HF+50Mhz+144Mhz
*日産セレナで使用、VHFの耳の悪さに参った!




ICOM

・IC-706MK2G 改造50W
・1998年8月発表 
・HF+50Mhz+144Mhz+430Mhz
*日産キューブ、日産セレナ、ekワゴン、日産ノートで使用。
・短いアンテナでも屋根に取り付ければ飛ぶことに気づく。
 昔の長いアンテナは何だったのか?
・磁気マットでも飛ぶことに気づく。
 昔、バンパーに基台を溶接したのは何だったのか?



ekワゴン無線機器配線図【pdf】

注:配線図は履歴なしで変更しますのでご注意ください。



ICOM

・IC-7100M
・2012年発表 ・HF+50Mhz+144Mhz+430Mhz
*日産ノートで現在使用中の機器。
・実売価格11万円台と安価。操作性良し。
・FT8はLANケーブルのみで可、D-STAR対応、CWフィルタ不要。


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■IC-7100Mを購入(2019年9月)
移動局の再免許が近づいたのでスプリアス規制クリア機を購入。

*日産ノートで使用。7099KHz以外でも使うため東京ハイパワーのATと抱き合わせで取り付けた。

RF回り込み?が発生していた同メーカーなので心配したが問題無なかった。

エンジン停止中でもフルパワー運用できるように昇圧型コンバーターを購入して取り付けた。
またIC-706では、信号停止エンジンストップ後の再起動時に表示が暗転する動作不安定が
あったがこれで発生もなく、6K円代でMFJよりかなり安かった。

DC 12V→DC 13.8V 25A 345W昇圧型コンパクトパワーコンバーターレギュレータモジュール
(9Vから13Vを13.8Vにします)
サイズ:118×110×40 mm(L * W * H)
入力電圧:DC 12V(電圧9V〜12V)
出力電圧:DC 13.8V
出力電流:25A

■HFモービルRF回り込み対策(2017年11月)

【障害模様】
 ・電線・建物のある道路を走行運用中に変調音が途切れる状態が発生する。
  バッテリーからの電源ケーブル・セパレートコントロールケーブル及びアンテナ同軸
  ケーブルにパッチンコアを使用している。5個〜10個以上で、大きなコアでないと効果
  が無いことは経験上分かっているが、その対策をしても発生する。
【少しは効果のあった対策】
 ・100円均一の磁気シートで各種ケーブル・トランシーバーを覆って異常が出なくなった。
  異常発生は減ったが、回りに建造物が有ると同事象が発生する。
【効果のあった対策】
 ・機器をIC-706MK2Gから、TS-480に交換すると異常は発生しない。

トランシーバー周り
電源ケーブル周り1


<原因判明> DC電源コードのヒューズ2個が、極端に細くなっていたため送信時に
       電圧降下して異常が発生していた。
       ヒューズを交換して回復した。

 
■HFモービルアンテナ

●7Mhzモービルアンテナ COMET HA07(2023年10月)
ハムフェア2023会場ブースで中古のモービルアンテナを手に取って見ていたら「800円(荷札
は1,000円)にするから買ってくれ!」と言われて思わず買ってしまった。

長さが1.08mと短いので(経験的に)ノートのハッチバックに取り付けても飛ばないだろうと、
暫くは受信用に使っていた。

ふと、下部エレメントを長いものにしてコイル部を屋根より高くすれば飛ぶかも?と思いつき、
ガラクタの中にあったステンレス棒(67cm)と変えてみた。

全長は1.52mでコイル部が屋根より高くなり、SWRもトップエレメントの調整で7.099MHzを
1.1にすることができた。重量は512g(オリジナルから92g増)。

1ヶ月使ってみて、 HR7(全長2.13mだがコイル部は低い位置にある)より良く飛んでいる
と実感している。
(HR7の下部エレメントも長くしてみたが全長が長くなり過ぎるので止めた)


●7Mhzモービルアンテナインピーダンストランス整合【その2】(2021年12月)
  (3.5MHzでもマッチング可能)

2022年(令和4年)に第55回全国7099但馬大会を開催することになったため、PRのため
モービルでも強力な電波を!と思い立ちアンテナを再度製作することにした。
マストを長くしてローデングコイル部をルーフより離すことで効率アップを図る。

VP16を使用して90cm長のマストとして使用する。基台取り付けはM型コネクタを使用
パイプを熱してM型コネクタを少し押し込んで、接着剤で補強する。

インピーダンスマッチングはトロイダルコアFT-114#43を使用。
1.6mmエナメル線を10ターン巻き、アンテナ線の接続点が7ターン目でSWRが最小値に
なることを確認、巻き数比から22Ω近辺と推定される。

アンテナ線は1.6mmエナメル線をマストの中を通してコイルを取り付けるネジに接続

ハイゲイン社の7MHzアンテナを7.099MHzでSWR1.0にエレメント長を調節した。

ハスラー社の3.5MHzアンテナを3.550MHzでSWR1.0にエレメント長を調整した。
重いので停車中の使用とする。


HFモービルアンテナマスト【pdf】


エレメント調整後JF1UTK局と交信、うまく調整出来たようだ。
トロイダルコア部を保護テープで巻き、更に自己融着テープで巻く。
最後に黒艶無しラッカーでマスト全体を彩色して完成。

走行中の揺れ防止に強力吸盤をリヤとサイドウインドウに貼り付けてテグス2本で
マストを引っ張って固定。


●7Mhzモービルアンテナインピーダンストランス整合【その1】(2017年7月)

ekワゴンを手放して、新しく買った軽自動車はXYLに召し上げられたことから、
今までXYL専用車だった日産ノートを通勤用に使うこととなった。
早速、HFモービルとして整備することにした。

最近製作したアンテナでは、LC回路のインピーダンスマッチングを使用してきたが
周りに構造物がある場所では、RF回り込み?の影響か送信機が変な動作をする。

過去に使用したことのあるトランスによるインピーダンス変換をすれば、アンテナを
アースに接続できるので、「状態が安定・ノイズが減る」ことを期待してやってみた。
インピーダンスマッチングトランスは「単相」とする。(多相トランスの製作記事が多いが、
経験上単相で特に問題もなく、構造も簡単になる)

接地アンテナのインピーダンスを36Ωと想定する。トロイダルコアはFT-114#43を使用する。
巻数はトロ活のデータで、バラン50Ω系下限周波数(7MHz:3T、3.5Mhz:5T、1.9MHz:6T)から、
8Tを仮に決定した。
FT-114#43に2mmφエナメル線を8ターン巻き、基台の芯線と接地線を8ターンの両側に接続。

36Ω:50Ω=X:8 50X=282 X=5.6 
アンテナ線を接地線側から5.6ターン辺りに接続。
アース線は、塗装を剥がす勇気が無く、2SQを引き回して5か所車体にネジ止めした。



アンテナコイルは、捨てるほどある既製品のものの中から軽量のものを利用する。
全体重量は、480gでメーカー製のセンターローディングアンテナと同じくらいになった。
SWR計で確認すると、7099KHzで1.1、上下10KHzが1.5以下となり、案外広い。

揺れ止めに、2Kgの吸盤をリヤガラスに張り付けてテグスでマストを引っ張ることとした。
完成したアンテナは、コイルがルーフより上になる為、飛びも良さそうだ。(今後検証)
早速運用してみる。1エリアが開けていて7099KHzでJI1MUQ(千葉県1KW固定局)とJP1DHW
(栃木モービル)の2局をブレークインしてQSO出来た。いい感じだ。

●7MhzモービルアンテナインピーダンスLC整合(2016年5月)

自作7Mhzベースローディングアンテナのインピーダンスが50Ωより低くSWR値が高いので
アンテナ基部にL型インピーダンスマッチング回路を追加する。
エレメントを少し長めにして「L+l」として整合回路のコイルを省略する。
Cは、660PF(耐電力を上げるため330PF 1KV を2個)をアンテナコネクタ部にハンダ付けした。
(アンテナコネクタはヘリカルアンテナ用のもので軽くするため上部を削って短くした。)



アンテナコネクタ部をコイル・エレメント部に差し込み、圧着端子で接続する。
モービルに取り付け、上部エレメントを少し伸ばすか、コイルのピッチを変化させて
SWR1に調整する。




●7Mhzモービル用アンテナ製作(2016年5月)

ベースローディングタイプの7Mhz用アンテナ(全長1.53m)を製作した。
コイルは1mmのPEWを使いたいところだが、軽さを考慮して0.8mmのPEWを使用する。
耐電力は、100W/CWといったところだろう。コイルが巻ける巾は20cmあるので発熱が
ひどいようなら、1mmに巻きなおすことにすれば良いだろう。
写真は、7099Khzに同調するまでコイルの巻き数を調整しているところ。
目的周波数に近くなったら、コイル下部のピッチを荒くして微調整する。
SWRは、最良点でも2.5から下がらない。オートアンテナチューナで何とかならないか?
運用実績が悪ければ、アンテナ給電点にLCのインピーダンスマッチングを付けよう。



●7Mhzモービルアンテナに磁石基台購入(2016年1月)

7Mhzアンテナを取り付けるルーフサイド基台の強度に不安があったため
強力3点式マグネット基台(K3000)を購入した。アンテナは1.6m長のベースロード使用。

アース効果を高めるため磁石シートを3枚貼り付けた。

運用結果は、パイルになっていない記念局を呼ぶと取ってもらえるし、
7099でもブレイクインできるので、満足できるものになった。



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●ekワゴン(軽自動車)7MhzモービルのRF回り込み対策(2016年1月)

【事 象】
ekワゴン走行中に7Mhzを運用していて、道路脇に建造物がある場所になると
コントローラの表示が「消える・回復」の繰り返しが発生する。

【原 因】
 ・SWRの悪化による反射波が発生
 ・発射された電波が建造物に反射され戻った
によって、本体もしくはコントロールケーブルにRFが混入して異常となったと想定。

<原因判明> DC電源コードのヒューズ2個が、極端に細くなっていた。
       送信時の電圧降下で異常が発生していた。
       ヒューズを交換して回復した。

 
【対 策】
対策1:フェライトコアの装着を行った。
 ・電源ケーブル
 ・コントロールケーブル
 ・マイクケーブル
 ・同軸ケーブル
 上記にかなりの量のパッチンコアとトロイダルコア(FT240#43)を使用。
 異常頻度は減ったが完全には無くならない。
 今までの経験ではフェライトコアの装着で回復していたのだが・・・・・

 ・試しにコントローラーをセパレートにせず本体に取り付けてみた。
  結果は状態変わらず。増々原因が分らなくなった。
  状態が同じなので、セパレートに戻す。

対策2:ケーブルのシールドを行う。
 ・コントロールケーブル
 ・マイクケーブル
  上記のケーブルは少し長いので束ねている箇所があったため、その部分を
 台所用アルミ箔で巻きビニールテープで止めた。
  マイク(ヘッドホン)ケーブルをシールド線に交換



←操作パネルのコントロールケーブル
・トロイダルコアに巻付
・アルミ箔を巻付



←電源ケーブル
・パッチンコアの取付
 対策2で異常発生は少なくなったが、頭上に電線があると発生。
 もう少し対策が必要。


◆通勤モービルにHF機をセッティング

軽自動車で7MHzHFモービル運用を始めた。
アンテナが高い位置にあるので案外よく飛ぶ。

ANTは、全長1030mm、145gと超小型・軽量。
アースは、マグネットアースシートと0.75SQ線で後フェンダー部のボルトへ取ってある。

IC-706MK-UG(改)とオートアンテナチューナを助手席下に置いている。
 

コントロール・ディスプレイ部とスピーカー
 

エンジンルーム内から電源を引き込む場所が見つからなかったのでドア部から引き込んだ。
 

◆日産セレナで九州旅行時に草千里から見た阿蘇山です。

  

リグはIC-706MKUG(改造)1台でHF〜UHFまで運用
ANTはコメットの1/4λベースロードホイップを使用。

同調帯域が狭いのでオートアンテナチューナHC-100ATを車内で使用

ANT単体では7099khzに同調していますが、アンテナチューナを使って上下50khzでも運用しています。



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