リアタイヤから交換です(理由はありませんが、多分リアのほうが面倒臭いだろうと思って簡単そうなフロントを後回ししました)
9年間乗っていて、初めてのタイヤ交換です。少しは残りミゾは有りスリップサインも出ていないのですが紫外線でか経時変化で脂分が飛んでしまったか表面はひび割れいっぱいでした。当然グリップ感は有りませんのでコーナーはほぼ直立です。
センタースタンドを立て、リアタイヤのブレーキアジャストナット、トルクロッド関係のネジを外した後、リアタイヤ車軸をとめているナットを取去り、車軸の先端をプラスチックハンマーかゴムハンマー(最近は100均でも入手可)で叩いて抜き取ります。
写真でいきなりリアタイヤが外れているのは途中の撮影を怠ったためです(後悔...)
リアタイヤを外すとニワトリの 『砂肝(すなぎも)』 みたいなゴムのダンパーが4セット出てきます。(50には無いらしい)
ゴムの削れカスが溜まっている事が有るので取り外してエアブローやパーツクリーナーでハブ側をきれいに掃除する。ゴムのダンパーはパーツクリーナーをかけちゃダメ(水洗い程度)。ホイールのハブの凹みにはめておいても良いのですが、すぐに落っこちるので再組み立てまで無くさないようにしましょう。
ダンパーを介して繋がっているバイク本体側。チェーンも外さずにホイールが外れるって凄いと思いませんか?自転車でもやってない事ですよね!(カブって素晴らしい!!)。しかもチェーンなどの駆動系は全てフルカバードなので雨や砂によるグリース切れや異物でメンテナンスする頻度が大変少ないです。
リアスプロケットが見えないなど、ちょっと物足りない面もありますが…ゴールドアルマイトのジュラルミン製のスプロケットでも付けてみたいな!
しかし最近パーツクリーナーが安く手に入るようになりました。ホームセンター 『○ーナン』 いつでも300円以下で大きなものが手に入ります。(昔は1000円近くしたのになあ〜)
リアタイヤは終了しました。空気を入れて完成です。
タイヤが新しくなるだけで締まって見えるのは贔屓目?オッサンビジネスバイクには見えないと思いませんか?
汚れた手での撮影を怠ったために余りにも途中の工程がまたまた飛んでしまいましたが、元通りに組み立てて行きます。ブレーキの組み立てと調整は念入りに!実際難しいのはタイヤ入替えのちから仕事だけです。タイヤの空気は作業が済んでから入れましょう。(でないとタイヤが邪魔で入りにくいです)
ノーマルのリアタイヤのサイズが幅2.5インチ/リム径17でしたが今回、50ccスポーツバイク用の3.0インチ(BS/EXEDRA)と2サイズ太いものにしました。やや太すぎる気もしますが何とかバイク本体との接触も無く、無事取り付きました。(しかし太い…^^;)
次はいよいよフロント側です。リアで約1時間半でしたから前後で半日作業ですね。きっちり部品の洗浄までやるとそれなりに掛かりますが…
フロントタイヤの交換作業の前に思いついたノウハウです。
バイクでセンタースタンドを立てると当然のようにリアタイヤが浮きます。(中にはへそ曲がりでフロントが浮くものもありますが) となると大変作業がやりにくいので後輪側に荷重をかけてフロントタイヤを浮かしてやります。我がマシンは荷台にコンテナボックスを固定しているのでブロックや油圧ジャッキなどの重量物を載せるくらいヘッチャラです。キレイなリアカウル付きのバイクは気が引けますね。(一応はこれでも車のフロアマットで気遣いしました)
フロントタイヤが浮くと今度はハンドルが自然に切れてしまいます。(切れないようだとステアリングのベアリングがイカレてるかも?)
ツーリング時の荷物固定でお馴染みゴムロープでハンドルが勝手にあっちこっち向かないように真っ直ぐにしてやります。(ハンドルロックでも良いですが精神衛生上よろしくありません)
余談ですがメータの左横にサイクルコンピューターを搭載しています。最高速度や平均時速、時計表示など非常に便利です。2000円前後からあり安価です。(カブの場合センサーはリアタイヤに付けます→なぜって?サスの方式のせいです)
またまた既にタイヤが外れています。(単に写真撮るのが面倒臭かったのです 手も汚れてるしね〜 僕の手が初登場です。ね?汚いでしょ?^^;)
フロントブレーキのパッド(ライニング)の減り具合もついでにチェックです。減っていたらついでに交換しましょう(と言っても買いに行かないと手元には無い場合が殆どなのでストックしておいた方が良さそうです)ホンダ純正部品(¥1950)よりアフターメーカの方が安いようです。
この際ですからエアーガン(鉄砲ではなく埃を吹き飛ばすもの)でパッドの削れカスを取り除いておきましょう。ホイール側のハブも同様です。こびりついた汚れはパーツクリーナーで!(ケーブル類には掛からないように)
フロントブレーキアッシーの外観です。初めて分解しましたが、9年目にしては表面の塗装剥がれや錆もほとんど無くてきれいです。
左からブレーキワイヤー、メータケーブルでその次に凹の溝があります。この溝がポイントです。
フロントサスペンションのリンク部です。(このリンクの車体回動固定部から上はタイヤの上下に対して動きません→だからサイクルコンピューターのセンサー部はサスペンションが上下していると検知しないので、リア側にセンサーを取り付けています)
少々暗くて見づらいですが、リンクアームの下部にある凸の部分が上の画像のブレーキアッシーの凹部に入って回り止めとなります。ボルト1本も使わずにホイールのシャフトを抜くだけでここまで外れるとは、さすが世界のスーパーカブです。
フロントタイヤをはめる前です。ホイールのリムから古いタイヤを外すのは、ビードもそれなりに伸びていて外せますが、新品のタイヤを入れるのは根性とマンパワーだけではなく多少コツも必要です。
タイヤのゴムって地面にグリップするだけあって滑りが悪いのです。なのでリムにそのまま入れようとするとなかなかスムーズに入ってくれません。市販品で 『ビードワックス』 などが売っていますが、手もとに無かったので台所用中性洗剤を塗ってやりました。マーガリンやサラダオイルを使う人もいます。
フロントタイヤを組込みました。
滑らせるために塗った台所洗剤でベトベトですが、うまく滑り込ませることが出来ました。説明し切れませんでしたが実際には 『ビード落とし』 や 『ふんどし』 などありますが、結局は自転車のタイヤ交換の延長です。
自転車のタイヤ交換をしたことがあればDIY可能です。浮いた作業工賃で発泡酒1ケース位買えますよ!
フロントタイヤ交換終了です。
ノーマルタイヤは以前、前後共同じ幅(2.5インチ)でしたが今回の交換でフロントは1サイズ太い2.75インチにしました。
リアタイヤはどこにも接触せずスンナリ行きましたが、フロントはフェンダーの後部の幅が狭くて僅かに接触しています。(実際ホイールを手で回すと抵抗は感じられませんがタイヤサイドが擦れて光っています)試走しましたがタイヤが引っかかる様でもなく、摩擦熱で空気圧が異常に上がるでも無かったので結局のところ無対策ですが、現在6500キロ程走って問題無しです。次回は2.5インチに戻そうと思っています。(BSから2.5インチ幅のカブ用のBATTLAX BT−390が発売されましたので次回交換候補です)
前・後タイヤ交換作業終了!
休日の10時過ぎから作業を始めて、昼食を挟んで終わったのは15時位でしたから、ざっと4時間位掛かったでしょうか?暑くて蚊の居るシーズンさえ避ければ全然OKです。
早速近所をひと回り試走しました。グリップと安定感は以前のノーマルタイヤの比ではありません。まだひと皮剥けていない時に怖い思いをしましたが、300キロも走ればイイ感じです。
完全にタイヤのグリップがサスとフレーム強度に対してオーバークオリティですが、次は足回りを何とかしたくなってきました。