・オーディオフェスタイン名古屋 (2007/02/03)
我がメインアンプメーカであるザ・キット屋さんのお膝元、名古屋市でオーディオフェスティバルがあり、私が日頃愛用しているアンプを販売している、サンバレー 『 ザ・キット屋 』 も新作アンプを引っ提げて展示試聴をしているとのことで大変興味がありました。
ザ・キット屋の今春発売する新作アンプのSV2 ( 2007 ) の音を自分自身の耳で聞いてみたくて出掛けてきました。
昨年の大阪での試聴会と進行は基本的には同じで、各種真空管アンプを色んなソースで聞き比べてもらい、それぞれの真空管アンプの色づけや音色、響きを訪れたオーディオファンに確かめてもらう解りやすい説明です。 多分初めて真空管アンプを聞く人も多かったのでは無いかと思いますが、真空管ならではの響きや厚み、真空管による違いは感じられたのではないでしょうか?
実はそう言う私も1年前にサンバレーの真空管アンプ試聴会で初めて真空管アンプの音色の違いを知ったのですけどね・・・ 『 百聞は一見にしかず 』 では無く 『 百聞は一聞にしかず 』 です。
【キット屋 今春発売の新製品】
一番奥のSV−275 ( KT88プッシュプル/EL34に差換え可能 ) を除いて、その次のVP−3488SE ( EL34プッシュプル/KT88に差換え可能 )、その手前のVP−3000SE ( 300Bプッシュプル )、その次の半分切れていますが今春の目玉SV−2 ( 2007 )( 300Bドライブ845シングル ) です。
VP−3488SE、VP−3000は現行機種のセカンドエディション? で特性面の向上とルックスも随分スマートになりました。 コストは1〜2万円アップしていますが、ここ数年の中国特需による材料費アップで原材料自体も上がっている事からすればやむを得ないか逆にお得かも知れません。 私が日頃愛用しているVP−3000Ver.2が旧型になってしまいましたが、まあこれはこれで仕方ないでしょう。 画像が切れていますが一番手前の本命SV−2 ( 2007 ) ですがこの画像を見ただけでも、845の真空管の明るさが際立っています。 30Wの電球相当だそうです。
【SV−2 ( 2007 )】
今春発売の大本命? SV−2 ( 2007 ) です。
現行発売モデルのSV−2 ( 2003 ) もオーディオ雑誌でよく採り上げられていて845の高音の伸びと透明感は独特です。 2003モデルはドライブにKT88を用いていましたが今回の2007モデルは期待の300B。海外メーカでも同じようなレイアウトの真空管アンプは有りますが価格は倍以上でとても手の届く価格では有りませんが、これならばまだ現実的な価格。 300Bの次は “ これ! ” しかないでしょう。 何と重量は35kg!! 梱包重量は43kgだそうです。 恐るべし!!
【JVC−ウッドコーンスピーカーキット】
ここ数年、JVCは従来の紙や樹脂、金属の振動板を使ったスピーカーから転じて自然木の薄板を成型して振動板にした 『 ウッドコーン・スピーカー 』 で注目されています。
ブックシェルフ、トールボーイ、カーユースなどをリリースしていましたが今年に入って無垢のエンクロージャーとネットワーク部品、そしてウッドコーンスピーカーの 『 キット 』 を発売しました。 エンクロージャーの仕上げやネットワークの改造などカスタムの余地を残して、団塊の世代を始めとしたオーディオ愛好家予備軍を狙っているのは間違い無しです。 いいところ突いてるなぁ〜
【JBL−DD66000】
世界的に有名なスピーカーブランドであるアメリカのJBLが60周年を記念して発売したスピーカーシステムのトップモデルです。
本物を目にしたのは初めてですが、一見ロボットの顔の様なウーファー2発を備えたバッフルとJBLモニタースピーカには切っても切れない? ホーンスピーカーが印象的です。 何と価格も1本300万円とトップモデルらしい値付けですが約140kgの重量と1m近い幅は一般家庭では置けそうにありません。 値段も大きさもヘビー級です。
中学生の頃の同級生宅に 『 パラゴン 』 と言う巨大なスピーカーが有ったのを覚えていますが、その頃でもセットで150万円と言う価格に驚きましたが最新機種ではその4倍。 貨幣価値も変わっているのでしょうが、自分には宝くじが当たらない限りまったく関係無さそうです。
日頃大阪のオーディオショーなどにも出掛けますが、手が届かないような機器や手が届いたとしても試聴出来なかったり、あまりにも来場者が多過ぎて落着いて的を絞れないことが多かったのですが、今回足を運んだオーディオフェスタイン名古屋。名古屋という大きな町でのイベントにも拘らず出展メーカを広げ過ぎず欲張っていないせいか解りやすかった気がします。 サンバレーもそうですがTAOCなど愛知県の地元メーカが大手に負けないオリジナリティを出して頑張っているところも興味深かったイベントでした。