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2007年01月〜03月
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<生徒> 今年の春も、ギター教室の生徒が、たくさん卒業して行った。 まさに、就職、卒業などの理由で去って行った人ばかりなのだが、今年は本当に長く来て、上級者と言える人たちで、 親しくもなってたし、いつもの事とはいえ、やっぱり寂しい。さて、小学生くんは、最近、とっても順調である。 10月に発表会に出なさいというと「恥ずかしい」と言っていたが「出演したらお金は貰えるの?」といっぱしの プロ的発言をされて思わず、こけた。 自宅に通う社会人は、おおむね順調。おじさんたちのマイペースながんばりが光る。 彼らの全員があったとたん口にする「あの、全然ギター弾いてないんですけど」は、もう定番の言葉であるが。(爆) あと、万年初心者の匂いを放っていた数名が、ジャズを始めたとたん、グッと様になって来た。人によって音楽の相性があると思う。 しかし、調子の良い人ばかりではない。いや、むしろ、調子が悪いと思っているから、レッスンに来るんである。すごく熱心な人が居る。 僕がちょっと、新しい事にチャレンジしていると「何を変えたのですか?」と、なかなか目ざとい。(爆) しかし、そんな研究熱心な人が、ある時「何をやったらいいかわかんなくなっちゃったんです」と言って来た。 僕は、「シンプルな素材を色んな角度から研究したら?」「ジェイミーのようなカラオケで人間のノリをつかんだら?」 とアドバイスして、毎日、一定時間かならず、それを練習する様に言った。すると元気になった。 あと余談だが、長年の経験で「レッスンを理由をつけて度々休む人」「金銭トラブルの多い人」は、調子が出ない。 良く休む人の多くは、来れば、却って元気のネタが貰えるのに、惜しい事だ。 金銭トラブルの多いタイプは、いつも何やら帳尻があわなくなりダラダラして結果が出ない。 たぶん、人間は、無意識に払った分だけは、元を取ろうとするんだろうな。(笑) 特に学生の場合、心の平和はすごく大事だと思う。 実際、あれこれ考え、迷い傷つくのが、まあ、青春だからだろうか。 あれこれ、僕も言わない事にしているけど「毎日、朝起きたら晴れているわけではない。」という事は言う。 なんやかんやあっても、「継続する能力」が、もっとも大事な才能じゃないかと思っている。 (2007.03/31) |
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<教材> とうとう、岡本メソッド的なものが、一段落。一通り出そろった感じがあります。 このお正月、あるとき、急に思い立って、音の組み合わせをひらめいて、ノートに3つの音の並びを書いたのが始まり。 それを6つに展開して、即、生徒にやってもらったのだけど、これが、我ながらなかなか良い! 当初、僕自身、そうやって練習したとこが無かったから、ぎこちなかったけど、とっても楽しい。 で、この前、長野県松本市でギタ−クリニックをやったのですが、前日にホテルで資料を作ってみると、 今までの考え方が,すっきり整理された。 実際、松本のギタークリニックもとっても、好評でした。 うん、10数枚のプリントでおしまいなのだけど、説明をしてわかりやすくすると、1冊の本が出来るなあ、、。 ツアー中も宮野弘紀(ギター)さんと「1冊作っちゃおうか?」と話してました。 僕は、メソッドを語って、宮野さんは、全部のたまっちゃう。表からと裏からと。どんなだろう。 (2007.03/30) |
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<お知らせ> 6月20日(仮)でCDが出ます。皆さんお楽しみに! (2007.03/29) |
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<エッセイ> http://www.youtube.com/watch?v=vr3x_RRJdd4 やばい。これうるうる来る、、。 (2007.03/21) |
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<タケカワ ユキヒデ氏と遭遇> 今日は、3月12日。3月18日の生駒でのコンサートのリハーサル。 西荻窪のスタジオにて、赤木りえ(フルート)宮野弘紀(ギター)そしてタブラ(インドのパーカッション)と叩く吉見氏と。 タケカワ ユキヒデ氏を囲んでのリハーサル。 タケカワ氏は、ゴダイゴのボーカル&作曲家。僕らの年代には、「ガンダーラ」「モンキーマジック」 「銀河鉄道333」「ビューティフル ネーム」etc..。みんな大ヒットを知ってて歌えるというのは、やっぱり、凄い。 これをタブラで、どうやるんだろう?どうなるのだ?と思っていたら、全然案ずるより生むが易し。 あっというまにかっこ良くなって行く。大丈夫。皆さん。オリジナルの雰囲気は、十分出てます。奇をてらった感じはありません。 これは、是非聞いていただきたい。その他、タケカワ氏が、ラテンの名曲、ボサノバに挑戦する場面もあり、 これが良い味を出してました。そして、各メンバーとタケカワ氏とのデュオ。僕は、ある曲をデュオすることになったのです。 この曲には、偶然ながら逸話がありました。昨年末、うちのおふくろから突然電話があり「博文、『ほにゃららさん(外人)』って 知っとる?」「当たり前よ。知っとるよ。」「じゃ『ほにゃらら(某名曲)』は、知っとる?」「そりゃ知っとるよ」 「あれは、ラジオで聞いたけど、良い曲じゃ。日本語の歌詞を聞いたら、歌詞が本当に良い。だから、アンコールに演奏したらええよ」 僕、「(苦笑)」。たぶん、広島で被爆体験のある母親には、歌詞が胸に響いたんだと思う。 ここでは、曲名は発表出来ないけど、偶然、その曲をタケカワさんに「やろう!」と言われた時は、びっくりした。 楽しいリハーサルだった。これらの種明かしは、生駒にて。関西の皆さん、たぶん、多少の当日券は、あるだろうとのこと。 是非、お越し下さい!
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<やりたい曲> レッスンに来ている最年少は、小学2年である。何で来たかというと「おとうさんに言われて」来ているらしい。 僕も最初どう扱っていいかわからなかった。それでも、一緒にコード弾いたり、学校の話を聞いたり、続けて来た。 先日「あのな。僕弾きたい曲があんねん」「何?」「森のポルカ」学校でやっている曲らしかった。 「ソソミ、ソソミ、ソソラシド」とか二人で一緒に弾いた。「先生、ほな、これがわかったら、『かっこう』とかも弾けるな。」 「そうや」「そうか」いつもは、時計ばかり気にしているこの子が、時間を忘れて、ドレミを探している。 「ソミー。ソミー。レドレドー。」こういう感動ってあるよなあ。と、久しぶりに良い事をした気分になった。 (2007.03/05) |
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<体調不良> 体調不良である。ショウガ紅茶の神通力もここまでだったか。 まず、21日、江藤さんのランチタイムコンサートの頃から、歯が無性に痛みだす。 で、松尾神社にある岡本歯科(親戚ではないが。ちなみに奥さんはソプラノ歌手)に慌てて連絡を取る。 休診にも関わらず、無理を言って見てもらう。なんとなく親戚感覚があり、ついつい無理を言ってしまう。すみません、、、。 ところが、次の日22日。猛烈に痛みだす。一応説明は受けていたのだけど、レッスンが出来ないぐらい痛い。 これまた、休診にもかかわらず、家の方に電話する。そうすると、「もしもし。」と女性の声が、、!「あ、奥さんですか?」 「いえ、娘です」これには、参った。実は,お嬢さんは、もう15年くらい会ってないのだ。 僕の中では、ちっちゃい子供だったので、相当慌てる。 「えっと、鎮痛剤を朝飲んだのですが、痛くてしょうがないんです。再び飲んでもかまわないでしょうか?」 「出先のお父さんに聞いてみます。お電話差し上げますね」「ありがとうございます」けど、 お医者さんでもなんでもないお嬢さんに、こんな事聞いて、まあ、人騒がせな私。しばらくして電話がある。 「2時間空けば良いそうです。2錠飲んでも良いそうです」「ありがとうございます」なんて親切なんだ。 話によると、もう20歳らしい。なんだか浦島太郎のような気分である。 その日は、深夜までリハーサル。ところが、興奮していたのだろうか。その日のうちに痛みは止まった。 しかし、今週、風邪をひいた。喉がガラガラである。あきらかに風邪。そのうち、おさまったはずの歯痛がまた、ぶりかえしてきた。 また、休診の歯医者さんに電話する。「しかし、君は、タイミング悪いなあ」行ってみると、治りかけらしく、 「この痛みは、1時間でおさまる」とのこと。確かに帰りの道で、もう痛みはひいて行った。 「しかし、これはスタミナをつけなければ」と焼き肉に行くが『肉星人』岡本博文も、焼き肉史上最低価格新記録を作る。 テールスープを「うまい。うまい」とすすり、ご飯を食べるなんて、普段はありえない。そして、今日3月3日。朝から録音。 どうも、鼻がむずむずする。「こ、これは花粉症!」そう。今までしばらくならなかった花粉症に今年なってしまった。 とっかえひっかえの体調不良に、おもわず笑ってしまう。まあ、ギターが好調なのは、なによりも救い。 結局、これが上手くいってたら、僕の場合、大したストレスではないのだ。そんな訳でバイオリズムの谷間をひさびさに味わってます。 パラオで散髪してもらった。フィリピン人のオカマ、ジョージのやっている店。気に入ってます。 |
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<パラオ> 初めてパラオにダイビングに行ってきました。海外ダイブは、7年ぶり。 久しぶりにダイビングサイト並みにログをアップしようと思います。 泊まりは、パラオスポート。http://www.sporttours.co.jp/ 船に宿泊し、ダイビングする。それのみの生活。潜るか、食うか、寝るのシンプルな生活でリフレッシュしてきました。 2月14日 中部国際空港発。グアムにて3時間のトランジット。夜、9時半にコロール空港着。 2月15日 朝。パラオスポートに乗船。思った以上に落ち着くスペースだ。荷解きして早速、潜る支度。 毎日これから、6時、10時、14時、16時あたり、一日4ダイブの3日間。 すでに乗船組は、1本目に行っているので僕は2本目から。タンクはアルミ11L。ウエットは5mm長袖。ウエイト6kg。 1)ゲメリス コーラルガーデン イン 10:01 アウト 10:47 最大17.2m 平均11.1m 透明度30m グレイリーフシャーク、イソマグロ、コブシメ、オレンジフィン=アネモネフィシュなど。 いきなり、何匹もサメに出会えるし、初めて目の前で大きなコブシメに会えて、1mどころじゃないイソマグロにも遭遇。 エグジットで「パラオ最高!」と海面で叫んだら、一同「苦笑」であった。どうもこんなもんじゃないらしい。 2)ブルーコーナー イン 13:23 アウト 14:19 最大24.1m 平均14.8m 透明度20m エントリーしてすぐ、ロウニンアジに何匹も会う。まわりをグレイリーフシャークがうようよしている。 すぐに海底の見えないドロップオフの沖に向かって移動。再び、棚に向かい、そこで岩をつかむ。そこにカレントフックを引っ掛ける。 初カレントフック。下から潮が吹き上がり、川の様に流れている。目の前をアカモンガラの大群が流されては、必死に泳いでいる。 目の前を2〜3mのグレイリーフシャーク、1.5mほどのホワイトチップシャーク、ナポレオン、ウミガメが通る。 ものすごいスポットだ。カレントフックが、はずれ、一瞬吹き上がりそうになる。(笑) みんなで一斉に手を離すとどっと流されてゆく。そこには1mをゆうに超えるバラクーダの群れが100匹以上。 しばらく行くとマダラタルミの群れが、同じ様に。最後は、小型のカマスの群れが大量に。 初物づくし。ドリフトも初。 恐るべし。パラオ。 3)ジャーマンチャンネル イン 16:01 アウト 16:42 最大18.7m 平均12.7m 透明度10m以下 にごにごの水。マンタを見れるポイント。しかし、現れず。みんな残念がっているが、僕は、全然興奮していた。 マダラタルミの大きな群れの補食。イソマグロ、ロウニンアジ、グレイリーフシャーク、カメ。ここのこの魚たちは、不幸である。 絶対、他なら超主役の魚なのに。すっごい大きいのに。 2月16日 食事は、すべてバイキングで美味い!コックが、元牧師のフィリピン人。サッカーのロナウドそっくり。 昨晩は、飲んで疲れて8時半には寝てしまった。が、ついつい深夜に起きて食堂で仕事してしまった。 これがはかどるじゃないですか。クルーが起きて来ては、びっくりしてた。 1)ブルーコーナー イン 6:29 アウト 7:34 最大19.1m 平均13.9m 透明度30m以上 早朝のブルーコーナーは,この船ならでは、いつもは、観光地並みに海上は船でいっぱいだが、港から1時間はかかる このスポットに6時半から潜るのはうちだけ。静かな海。流れは無し。 棚でのんびり。イソマグロ、ナポレオン、グレイリーフシャーク、マダラタルミ、カメ、ハナビラクマノミ、ホワイトチップシャーク。 それでも、マダラタルミの群れ、ギンガメアジの群れ、ローニンアジの群れ、バラクーダの群れ。もう慣れて来た自分が怖い。 2)ビッグドロップオフ イン 9:54 アウト 10:40 最大21.2m 平均12.9m 透明度30m エントリしてすぐホワイトチップシャーク5尾。スミレナガハナダイ、ウメイロモドキ、アカネナカゴイ、ツバメウオ、 クレナイニセスズメ、キャンディーケーン=ドワーフ=ゴビー。 ドロップオフを眺めて泳ぐ。 結構マクロなダイブ。結構びっくりしたのが、2.5mはあった巨大ウツボ。目の前で目が合った。 びっくりして逃げたがむこうもびっくりしたらしく、泳ぎ始める。それが、僕が逃げた方向と微妙に同じで結構怖かった。 でも、僕は、ウツボの顔は好き。 3)ブルーコーナー イン 13:01 アウト 13:44 最大21.01m 平均12.8m 透明度20m ログには、グレイリーフシャーク、バラクーダの群れ、カメ。と、書いてある。 あまりにたくさんで、書く気がなくなったのだろう。横着である。 4)ジャーマンドロップからジャーマンチャンネル イン 16:12 アウト 17:03 最大19.9m 平均10.7m 透明度10m以下 最初、カニハゼ見たり、その後、沖にひたすら泳ぐ。ギンガメアジの群れ。マダラタルミの群れ。 イソマグロ、ロウニンアジ、グレイリーフシャーク、カメ。しかし、エグジット前、安全停止5mの最中、マンタ出現!!!! ヤッタ。ヤッタ。今回は、すっかり晴天で見たいもの見過ぎ。帰りの飛行機落ちるとみんなに冷やかされる。 2月17日 今日一日潜ったら、もう下船。残念。クルーもスタッフもみんな親切で丁寧な仕事。プロである。僕は、こういうプロにめっぽう弱い。 すぐ、ぐっときちゃう。この日、乗船して来た人たち多数。なぜか上級者チーム「Aチーム」に入った僕だけど、 みんなとっても上手く雰囲気も明るい。良い仲間に恵まれた。しかも、伝説の「ブラックマンタ」しかも補食を見てしまった。 運を使い果たすんじゃないだろか。夜は、予定に無かったバーベキューパーティーが開かれる。また、酔いつぶれたのだった。 もう、スケジュールブックに来年の2月の予定を書いてしまった。「パラオ(仮)」と。 1)ブルーコーナー イン 6:48 アウト 7:35 最大17.5m 平均13.3m 透明度30m以上 穏やかな棚で、私たちのグループだけで自由行動。ツユベラのあかちゃんを見つけたり、カニを観察したり。 おおよそ、ブルーコーナーらしくない行動。それでも、グレイリーフシャークは、悠然と泳ぎ、巨大ナポレオンは、 気がつくとすぐそばをボッと泳いでいる。こいつは、相当頭悪くてわざわざ人に近寄って行って、フィンで頭をどつかれている。 特にマダラタルミの群れ。ギンガメアジの群れは、ダイブ後半に、頭上を埋め尽くし、すぐ真横で群れが止まったあたりは、 ヒレを動かす音が、シャワシャワと聞こえてきそうなぐらい圧巻だった。最後にバラクーダの群れ。いつ見てもこれも圧巻。 2)ブルーホール イン 10:35 アウト 11:19 最大25.7m 平均13、5m 透明度25m ガイドにパラオのカリスマガイド、花木氏がつく。安定感のあるガイド。その彼でもこれまで、10数年で1回しか見た事の無いという ロイヤル=ドディー=バックという魚を見つける。超ラッキー!!!ウコンハネガイなど。 しかし、本当は、ここの風景がスゴく感動した。4つある頭上の穴から後光のように日がさし、スポットライトの様に広がってくる。 まるで、天使が舞い降りて来そうだ。みんなが「あれだ。これだ」と泳ぎまくっている中、ずっと、中層の光が射してくる 12〜3mで、ボウフラののようにずっと浮いて、光を眺めていた。ちょうど、公園のベンチに腰掛けている様に。 10m頭上の海面の光をあおぎ、10m下の海底を眺め、その浮遊感を味わって。特定の宗教に入れ込む人間ではないけど、 やっぱり、僕は、神聖なものに触れているのが好きなのだ。 最終日にいいところに連れて来てもらった。すべてのものに敬意を払おうと思った。 しばらくして、横の穴から抜ける。外洋は、明るいライトブルーが限りなく広がる。 7mぐらいの水深は明るく、ドロップオフのコーラルがあざやかだ。そこを離れて、まわり全部がブルーの空間で5mの安全停止。 僕は、パラオのこの安全停止の時間が好きだ。一人だとパニックになるぐらい怖いだろうけど、みんなが居るし、ガイドもいるので、 安心してちょっとした広い空間のひとりぼっちを味わう事が出来る。素晴らしい体験だった。 3)ニュードロップオフ イン 13:32 アウト 14:19 最大14、2m 平均10、3m 透明度25m カリスマガイド、花木氏再び。ハダカハオコゼ、バートレット=フィアリー=パスレット、マダラタルミの群れ、アカネハナゴイ、 シコクスズメダイ、ヨスジフエダイ、ノコギリダイ、クロユリハゼ、オオメカマスの群れ、グレーリーフシャーク、ナポレオン、 バラクーダが2尾。平和なドロップオフ。あと、1本か。とか思いながら泳ぐ。公園を散歩する感じ。やっぱり、パラオ最高。 4)ジャーマンチャンネル イン 16:21 アウト 16:59 最大16、0m 平均9、6m 透明度5m サーフェイスで、ガイドのキムニー(キム兄ではないが、僕とそっくりなフィリピン人、2日目からほぼこの人のガイドだった)に、 「こうなったら、リクエスト。ブラックマンタの補食を見たい」と言って苦笑された。 アシスタントのブリーフィングで「最後のダイブの人。今回は、力つきるまで泳ぎきりましょう!」と言われたが、 エントリーからしばらく、相当な流れを逆行して泳ぐ。全然前に進まない。至上初めて。しかもにごにご。 しかし、プランクトンのせいなので、マンタの可能性大。しかし、居ない。場所を変更するが、気配もない。 クマザサハナムロの群れが、GTに追いかけられたり、2m以上あるイソマグロが、ボウッと並んでそばを泳いだり、 サメが行き交うのを尻目にマンタを探す。ここの大物たちは、主役を奪われ本当に不幸。 残圧が60。もう安全停止5mの深度あたりで、ゆっくり泳ぐ。すると、キムニーが、タンクを叩く!わ。本当にマンタだ!!と、 見るとそば、1mの水深にブラックマンタが、もう1尾出現!ぐるっとまわって補食行動。あわわ。と思っていると、 すぐ横をさっきの白いマンタが、ぬーっと横切る。信じられん。なんてラッキーだ。幻のブラックマンタに初パラオで出会ってしまった。 最後のダイブは、白黒ショーである。最高のラストダイブ。出来過ぎ、、。
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<エッセイ> ここ数年来、お世話になっているイーストヴィレッジギターの「がんさん」。 僕は,彼のストラトのセットアップが、とても気に入っていて、全面的に信頼してます。 現在、使っている65年のストラトも実は,彼の持ち物でした。 長い事、アコースティックの活動をしていたので、エレキギターの感覚になかなかしっくり来ず、 現在のストラトキャスターを弾き始めて、色んな事がどんどん解決したのです。 「弦高が高いような気がするけど、気のせいかな」「音程が悪いような気がするけど、気のせいかな。」 「もっとナチュラルな音が欲しいのだけど、僕の弾き方のせいかな」みたいな疑問ぶつけると 「はいはい。これでどう?」とちょこちょこ直して、渡してくれます。 これが、「ン?何を触ったんだ?」ってぐらい、言葉に言えない何かが良い方に変わる。 2日前も録音で、音程に苦労して、弦の太さを変えてみたり、弦の高さを変えてみたりするうちに、 何だか良くわからなくなって、持ってった。ばっちり、いい感じ。 おまけに、ちょっととっておきのギターまで弾かせてもらった。 「あ。僕のギターより良い。こんな響きにしたい」「そうねえ。どうやろなあ。」とか言いながら、 やっぱりピックアップの高さをちょこちょこ触る。 「うーん。やっぱり元に戻してください。」で、戻すとこれが抜群のバランス。 「おかもっちゃん、偶然やで」「そうやろか。もうちょっと、こっち下げてみてもらえますか?あかんあかん。やっぱり、さっきの」 本当に楽器の調整は、奇跡的な瞬間があって、「うわ。これや」というセッティングは、 本当にピーンと何かしらマッチした空気が、張りつめる。 「これこれ。絶対、しばらくさわらんとこう」「おかもっちゃん、良かったな。ははは。」 「ありがとう!」 そういえば、この前の録音のミックスの時も、あるバランスにしたら、急に鳥肌が立った。 エンジニアの三浦氏に「おお。すごい。じゃ、もうちょっとここを」とか言いかけたら 「いや。かなりバッチリなバランスですよ。もう、下手に触らん方が、、」と言われて、即座に納得した。 そんな事もあって、最近、作曲したり、コードの押さえ方を考えるぐらい、音色を作るのは、センスが必要なんじゃないかと思ってます。 それが感覚頼りで、何とも難しい。 そんな時、ここ数年一緒に悩んでもらって、僕のサウンドを手助けしてくれたのが、「がんさん」なんです。恩人です。ありがとう。 この人ががんさん。 |
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<デヴィッド=ベイカー> 故デヴィッド=ベイカー氏は、NY在住のミキシングエンジニアだった。 http://taktokiwa.tripod.com/Article/NYR0200.html ウエインショーター、ジョン=マクラグリン、ジョン=スコフィールドetc... ブルーノートからECMまで、もう世界中のグレートジャズミュージシャンと仕事していて、 僕も持っているCDの多くに彼の名前があるのにびっくりしたことがある。 世界的な日本人のジャズミュージシャンも、井上智氏、綾戸智恵さんとか、沢山の人が録音でお世話になっている。 彼は,2年前に急逝されたのだけど、そのまえの年に、録音の立ち会いで4日間一緒だった。 京都の河原町ラグスタジオでミックスだったのだが、ちょいちょいと触るだけで、 どんどん素晴らしいバランスになって行くのをびっくりしてみていた。 スゴく気さくな人で、NYに行ったときも家で昼ご飯をごちそうになった。 京都の僕の家に、プロデューサー須田氏とひょいと遊びに来てくれたことがある。 その時は、エレクトリック=ギターを再び持とうとしながらも、悶々としてて、 それを相談したら 「まず有名なミュージシャンとばかり演奏するのをやめなさい。 君がこれは!と思うミュージシャンで、君の事を尊敬してくれるミュージシャンと、 来る日も来る日もイントロの4小節ほどを何時間も演奏するんだ。そしたらバンドが出来る。これがNY式だ。」 今回、CDを録音するにあたって、彼に最も聞かせたかった。ラグスタジオのミキシングルームには、彼の写真が飾ってある。 (2007.01/29) |
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<トリオロータリー/デモテープ?> 3人が、集まって、話題の「メガマック」食べたさにマクドナルドに寄る。 まずは、うちでこれを食べながら、談笑。 さて、神戸ライブの次の日、トリオロータリーのデモテープ作り。 「資料が欲しい」とプレゼンで良く言われるそうで、「そんなら、せっかくだからちょっと録ってみよう」となった。 ライブで良くやっている派手な曲を演奏してみる。津田さんは、非常にしっかりおさらいして来ている。 結構、息が上がるぐらい難曲だったが、後で聞いてみると、「あれ?」と思った。で、ミーティング。 このメンバーでしか出来ない事は?やりたい事は?そんなことをじっくり話し合う。 で、以前から気になってた曲を試しに録音してみると、俄然、深川和美(ヴォーカル)氏が、エンジンがかかる。 「嬉しい。」を連発している。そんなに嬉しいなら、最初からやっときゃ良かったのに。(笑) しかし、この回り道も僕らに必要な時間なのです。 しかし、メンバー全員、リーダーで舞台監督が出来る強みか、だいたいとっても実りのある話が出来る。 ほっておいても段取りがついている。まあ、何ともらくちんなユニットです。 あれしたい、これしたいと言っているけど、言っているうちが、一番楽しい。 果報は寝て待て。か? これです。 |
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<エッセイ> 昨晩、トラックダウンが終わりました。今週、火曜日にTDが始まってから、何だか1ヶ月ぐらい経ったような感覚。 結局、初日、僕のやりたいようにやって次に日に聞いてみると、全然ダメ。やり直し、手直しが続いた。 けど、エンジニア三浦氏、プロデューサー須田氏とのやり取りが濃密で、すごく信頼するようになった。 アルバムJawangoから6年。いろいろな事があった。 これまで共演した外国のミュージシャンからCDが送られてきて、 そのうち「俺はこんなに送っているのに、何でお前の活動は送ってこないのだ?ライブでもいいから送ってこい。」 みたいな事も何度かあった。送れなかった。だって、めちゃくちゃいいのだもん。 ちょっとやそっとの事では、送る気がしなかった。 ありがたい事にJawango trioのメンバーも会うたびに「どうするの」と言ってくれた。 「今のプロジェクトが一段落したらやるから」と毎回答えていた。 実際、いつ一段落するのか見当もつかなかったが。 同年代の日本のミュージシャン、共演した事のあるミュージシャンが、立派な作品を発表するのも横目に見てきた。 だから、今回のレコーディングは、何か凝縮したものにしたかった。 今まで、スタジオで黙っていた事も、やり残していたことも全て吐き出して、後悔のないモノにしたかった。 心の中で「これが最後のアルバム」になってたとえ事故とかで死んでも満足なものにしたかった。 別に長々としたものでなくても良かった。 久しぶりに届いた友人からの趣味のいいクリスマスカードのように、元気でいる事が、しっかり伝わるものにしようと思った。 だから、やりたいこと全て、試した。効果が無かった事も、うまく言った事もあった。全て、自分の素晴らしい経験になった。 そして、辛抱強くそれをさせてくれた二人に感謝しているのです。100%満足です。 「今、事故でぽっくり逝ったら、一番幸せかもしれん」と言っていたら、帰り際に三浦氏が 「事故らんといてくださいね」と声をかけてくれた。 残念ながら(笑)無事に家に到着して、今日終わった全曲を聴いている。 協力していただいた皆さんありがとう。 (2007.01/21) |
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<せっせと> Okamoto Islandトラックダウン中です。いや、実にエンジニアの三浦君が素晴らしい! 今日は、1曲一発OKが出ました。 今回、エンジニアの作ってくれた叩き台を「ここへ、こうで。あそこはああでもない。」とやってますが、 ぱっと聞いて「あ、、。う。うん。OKです。」って人生で経験した事が無い。 気のせいかと半信半疑で家に帰る途中、カーステで出来を聴いてみる。 「うーん。やっぱりOK!」僕には、時々、信じられない人が居る。 荒玉哲郎(ベース)さんとか、今回のエンジニアの彼かな。 明らかに僕より、IQ高そう。 黙ってタバコを吸っている時、彼は、何か深遠な哲学とか考えているのかな。 世界征服の野望を張り巡らしてるかもしれない。 (2007.01/19) |
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<エッセイ/トラックダイン2日目> レコーディングの最終段階、トラックダウンが、無事、順調に進んでいます。 まだ、3曲ですが。はっきり言って自信作です。人生でもっとも満足なレコーディング。 さあ、これが終わったら新曲を書かなきゃ。家に帰っては,半分徹夜で下準備をしてましたが、久々に今日は走ろうかな。 もう準備は万端。しかし、今回のレコーディングは、勉強になりました。 CDを作るという事が、本来プロジェクトチームでやるべきだと思っていたので,とってもうれしい。 作曲から、ギターのテクニック、音色、すべて、レベルアップにつながったな。 メンバーとも緊密なコミュニケーションがとれるようになったし。 エンジニアの三浦君、すごく良い。お世話になってます。てきぱき。柔軟な対応。 持ち帰った本日分の演奏を聴きながら、こんなに良い音になったか!とびっくり。 さすが、コジカナツル、是方博邦(ギター)氏のコレノス、など、今までたくさんのメジャーアーティストと実績を残して来ただけある。 しかも、自分のバンドだから、自分の意見が最終的に通るのよねえ。 思い通りのミックスって、なかなかリーダーが居るともう一言言いづらいしね。 CMとかだと演奏して、はいおしまいだし。だから当然とはいえ、無理を承知で、好きな事言ってます。だから、大満足。 思った通りのサウンドが出て来てます。嬉しいな。 <追伸> |
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<トラックダウン> 明日から、Okamoto Islandのトラックダウン。各楽器のバランスを整えるもっとも大変な作業の始まりです。 録音されたCDを何回もいや、何十回も聞き、あそこをああしたい。ここをどうしよう。と、もう年末から正月は、家で策を練ってました。 毎日、仕事が終わってから、食事をして一寝入り。夜中にこそこそ起きだして、何回も聞く訳です。 色んな事を思い出したり、自分のことを振り返り、気付く時間になりました。 大学生の頃、「マイルス=デイビスか、デヴィッド=ボウイのバンドに入る!」のが、夢だったこととか思い出してました。 マイルスは、ジョンスコ、マクラグリンなど当時のアイドルだったジャズギタリストが在籍してたので、とても憧れてました。 デヴィッド=ボウイーは、洋楽初体験で、そこのバンドのギタリストは、アール=シリック、カルロス=アロマー、 スティービー=レイヴォーン、エイドリアン=ブリュー、ピーター=フランプトンなど、 それはそれは、歴代、もの凄い個性派のギタリストぞろいで、しかもギターアレンジが、えらくカッコいいので、これも憧れてました。 その頃の自分を思い出し、今、鳴っている自分の音を聞いて「なんて遠いところまでやってきたんだろう」と思いました。 ここ10年は、ラテンな人脈の付き合いが多く、今もどんどん広がりつつあります。 自分のクラシックファンのが好きなところが、トリオ=ロータリーをさせている部分も気付きました。 でも、最終的に本質的な部分で「心にしみ入るDNA」みたいなものが、僕にはあるようです。 それを忘れちゃならないなと。Okamoto Islandは、ジャズをやらなくなったジャズ=フュージョンギタリスト岡本博文の 敢えて正面突破のプロジェクトであるのですが、そういったものが、アルバムから聞こえてくれば良いのですが。 じゃ、がんばってきます。ここが正念場です。 (2007.01/15) |
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<あけましておめでとうございます> あけましておめでとうございます。昨年は、たくさんの出会いがありました。 <2006年主な出来事> 1月 Jawango Trio、小川 紀美代(バンドネオン)ツアー、 2月 アストロリコ5重奏ツアー、トリオロータリー 3月 Okamoto Island 4月 アストロリコ京都5重奏atRAG 5月 Okamoto Island、小川 紀美代(バンドネオン)ツアー 6月 Okamoto Island、キエレスマテ東北ツアー 7月 Okamoto Island、オルケスタ=アストロリコ 8月 赤木りえ(フルート)ツアー 9月 小川 紀美代(バンドネオン)ホールコンサート、オルケスタ=アストロリコ 10月 Okamoto Islandレコーディング開始、アストロリコ京都5重奏atRAG,ミゲール=バルコスコンサート、トリオロータリーツアー 11月 プロディヒオツアー、小川 紀美代(バンドネオン)ツアー 12月 Okamoto Island、アストロリコ京都5重奏atRAG、トリオロータリーツアー、レッスン生発表会。 アストロリコ5重奏の京都Live spot RAG定期出演。 小川紀美代(バンドネオン)関西トリオの定期的活動&ミゲール=バルコスとのジョイント。 トリオロータリー本格的活動開始。 赤木りえ(フルート)さんとの数々のコラボレート (トリオアパッショナード&プロディヒオツアー、キエレスマテ、ライブレコーディング参加) そして、とうとう7月から本格的に開始したOkamoto Islandの録音。 昨年は「アコースティック&ラテンな伴奏者」としての活動が非常に多かったと思います。 また、ギタリストとしての新しい自分に出会った年でした。 宮野弘紀(ギター)氏、プロディヒオ(クワトロ)赤木りえ(フルート)さんには、気付かされる事が多かった。 いつも刺激を与えていただいたRAG international musicのプロデューサー須田氏。 お陰で僕のギターに新たな段階が訪れつつあるのを感じます。 あと、いろんな人のサポートを受けた年でもありました。RAG international music事務所のメンバー、滋賀の伏木さん、日本カリブ海交流協会の原さん。そして、ファンの皆さん。ありがとうございました。 <今年の抱負> 5月あたりには、Okamoto IslandのCDが出ます。今年は、フロントマンとして、Okamoto Islandで積極的に自分を表現して行くつもりです。さらなるギタリストとしてのチャレンジを続けて行きます。今年も、みなさん、応援下さい! 先日、Jawango Trioに来て、大はしゃぎの甥っ子、姪っ子。遅くまで興奮して寝なかったらしい。 (2007.01/08) |