ずん生ビタミン・シャワー




すでに「ずん生BBS」の方に書いたことと重複する部分がありますが
お許しを。

実はおいら、低気圧とか気温の寒暖の微妙な変化にもいちじるしく弱いという面倒な体質で、うっとうしい梅雨空が続くこの季節は本当に苦痛でたまらないんですが、姿月さんのコンサート「THE PRAYER 3」へ行って、あの歌声に包まれたら、それまでの半死状態がウソのように消し飛んでしまいました。姿月さんの歌声は
ビタミンのシャワーを全身に浴びるようで心地よかった。やはり「すん生」はサイコー!でした。

では、コンサートを振り返ってみます。

新譜「SUMICA」の「Sunday Afternoon」をイントロに始まったコンサート。登場した姿月さん、デカイ、キレイ、カッコいい。(今回は端っこでしたが、わりと前目の席だったので、裸眼でもご尊顔がわかりました)
そして「リベルタンゴ」。
この曲名をPlaylistで目にしたときは、颯爽と、しかも激しく踊ったりするのかな?と想像したのでしたが、歌いましたねー。歌詞は姿月さん?と思って聞いてましたが、あとでパンフ(高い!)を確認したら、秋に予定されているミュージカル「眠らない音」の本を担当されてる小林さんという女性の手によるものでしたね。しかも小林さんは、おいらが今までで見た舞台の中でいちばん感動した「私だけの輪舞が誕生する」にも関わっていたんですね。そのときのパンフレットを引っ張り出して確認したら、作詞となってました。なるほど。。。これは、ますます「眠らない音」が楽しみになりました。
あ、話を「リベルタンゴ」に戻しますが、これ、素晴らしかった。
途中、こなれ切ってはいないのかな?と感じる(息継ぎ苦しそう〜、みたいな)部分が感じられましたが、歌い続けて行ったら、ものすっごーい歌になるんじゃないか、と思いました。今回だけで終わらずに歌い続けて行って欲しいなぁ。。。

「New York New York」「Naight and Day」と耳慣れた歌が続いて、「どんどんちゃ!」でおなじみのQueenの「We Will Rock You」。いよっ、待ってましたぁ!・・・なんですが、実はパンチの効いたROCK歌唱でボコボコ殴っていただけるのか!?(笑)とわくわくしてた分、姿月先生の歌唱教室になっちゃったのが「あれれ?」でしたが、楽しかったです、はい。
いつもは眼鏡っ子になる姿月先生ですが、今回はヤング・ライダーズ風。
脚が細ーい、長ーい、男らしー!!!(爆)
お客さんをいじるのに余裕が感じられるようになって(慣れて来た?)
ご本人も楽しそうでしたね。素敵なことだ。何事も楽しまなくちゃ、ですもんね。
そして、引き続き歌ったのが、やはりQueenの名曲「伝説のチャンピオン」。欧州のサッカークラブチームのナンバー1を決める大会、UEFAチャンピオンズ・リーグのテーマ曲のようにもなっている歌で、毎年、欧州クラブの頂点が決まった瞬間に感動とともに口ずさむんですけど、その歌を姿月さんの生の歌声で聴けて新たな感動を覚えました(聴き慣れた英語の歌を日本語の歌詞で聴くのは多少の違和感がなきにしもあらずでしたが。。。)

そして、今回は、姿月さんのソロ・コンサートに坂元健児さんがゲスト出演(すみません、存知上げていませんでしたが、これでお名前を覚えました)。音色的には坂元さんの声はRock系(アクセルとか、そっち系)な気がしましたが、不思議なことに声を重ねると姿月さんの声の方がよりRockちっくに聴こえたりして。。。NHK-BS2で「シューベルト」が放送されたときに石井竜也さんが「姿月さんはPOCKっぽい」と言ってたのを思い出しました。Oh! Yes! ですよ。たぶん、ご本人は「え?」ってな感じでしょうけども(笑)
あと、何つーか、落ち着いてじっくり聴かせるような曲調のデュエット曲であっても、相手の声を大蛇のように呑み込んじゃうかのような、すんごいパワーがあるんですよねぃ。。。坂元さんが控えめだったのかな? そんなことはないよね〜?
姿月さんは今回ゲストを招いてデュエットできたことを喜んでらっしゃいましたが、今後の「THE PPAYER」でゲストを招くことがあったら、お互いに相手を呑もうと挑み合うような、
大蛇とマングースの格闘(爆)みたいなデュエットを期待するですー(ま、これはおいらの好みですが)。
あ、今回が不服だったわけじゃありません。新たな楽しみができた、と。そういうことです。

そして、そして、再び生で聴けてよかったよ「Torn Apart」。
すげーっ! かっこいーっ! くーーーーっ!
「生きる」もよかったですし、日替わりナンバーは「Destino」で、これまたサイコー! 
圧倒的な歌の力にひれ伏しちゃうよ、おいら。ってな感じで聴きました。
邦楽界の貴公子、東儀さんの作詞・作曲による「星空に包まれて」も心地よく、姿月さんの「THE PPAYER」といえば定番の「祈り」も、今回のが今まで聴いた中では
完璧!に近いものだったように思いました。あの大音量で歌い上げた最後に、あの繊細な音をすーっと伸ばすのは至難の業ではないか、と常々思っていたんですけど、もう本当に最後の最後まで聴かせてくださいました。
やはり、この歌は何度聴いても鳥肌が立ちますね。
至高へと至る、そういう日常ではなかなかたどり着けない感覚を覚えることに対する畏敬の念がカラダ中の毛穴を刺激するのかもしれない。。。と思いました。
自ら至高の頂きに登るのは難しいけれど、姿月さんが導いてくれる
・・・ん? ちょっと違うかな・・・何だろ? 高みに至らんとする姿月さんを目の当たりにして、その常人では計り知れない境地に我が身が多少なりともシンクロできてるということかな???
ま、何にせよ、ふだん滅多に味わえないことに変わりはない。ありがたいことだ。

というように、今回も本当に素晴らしいコンサートでした。
おいらは常々「癒し」を安易に口にする風潮には懐疑的で、それは「和む」と言うのではないか?と辛口を言いたくなっちゃう方なんですが、
姿月さん=「癒し」でもいい気がしてきた(笑)
以前、「私だけの輪舞が生まれる」のときにはコンセプトそのものに大いなる「癒し」を感じたのですが、今回は姿月さんの生の歌声そのものに「癒し」の効果があるのではないかと実感。実際、半死状態から見事に復活を遂げたし。
いやはや、
すごいぞ、ずん生ビタミン・シャワー効果
でも、生じゃなきゃダメなんだよなぁ、、、CDとかTVじゃ味わえないもの。
コンサート会場全体に降り注ぎ、水のように空間全体を満たしていく姿月さんの歌声にゆったりと包まれて漂う我が身までが溶け出すんじゃないかと思うような感覚。。。「無」でありながら「全」であるような、あの
比類なき瞬間がいとおしい。いや、マジで。

ということで、これまでいいタイトルが思い浮かばなかったので
姿月さんの名前をそのまま冠していた当コーナーですが、タイトルを変更することに(笑)
「やっぱり、ずん生。」これに尽きます

(2005.07.13)

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