助走していた「序章」

これは、2002年末のディナーショーの模様を収録したものですかね?
『PRELUDE・序章ー幻想ー』というタイトルのDVDを見せていただく機会があったので、感想なんぞをちょびっつ。

まず、タイトルの『序章』ってのが気になりました。
「序章」と言うからには、続く「本章」なり「本編」を想定してのものだと思うのですが、、、実際どーなんでしょ? この時点ではバクとしたものだったかもしれないけど、何らかの構想の緒があったんじゃないかなー。。。というのは考えすぎかな?
で、つらつら思うに、ですよ、もしかしたら大感激した2003年末の『THE PRAYER(輪舞)』が本編なんじゃないか、と。
というのは、序章のステージが
コンセプチュアルなものに、いちおーなっていたから。
タイトルにも入ってる
『幻想』ってのがコンセプトで、要するに「イルージョンをお見せしましょう」ってことですよね。完成度の高さでは到底『THE PRAYER(輪舞)』には及びませんが、ひとつのコンセプトをいろんな角度から表現することで統一されたステージになっていた、という点で『THE PRAYER(輪舞)』の前身だったのではないか・・・なんちゅうことを思ったりしました。
「キダム来日記念」と銘打たれていたのが???ですけども、それがあったからこその『幻想』コンセプトだったのかもしれませんですねー。ちょっとしたマジック・ショーも、なかなか面白かったです。
ですが、姿月さんの場合は歌声そのものがまさにイリュージョンなので、小手先勝負のアイデアは要らないんじゃないかなぁ〜とも思ひました。

んじゃ途中の
アフロヘアは? ですが、あれも、まー、イリュージョンちゃあイルージョンでしょー(笑)
「ソウル・トレイン」とゆー番組が昔あったんですけど、覚えてる人います? あれを思い出しました。姿月さんとアフロはイメージが遠いだけに
ビックリしたにゃ〜も〜、、、と思いつつ、楽しませていただきました。
あのメドレーのメインはABBAの曲だから、アフロが関係あるのは Earth Wind & Fireの『September』とJackson 5の『ABC』とThe Stylisticsの『愛がすべて』の3曲かな〜? ちなみに『愛がすべて』の原題は『Can't Give You Anything(But My Love)』ざんすぅ。ややこしい言い回しやのー(笑)
あっ、そうだ。このメドレーの中で最も好きだなーと思ったのは、ABBAの『Money,Money,Money』
(Moneyは3つ!DVD画面のMoney2つは間違いなりよ)。同じABBAの『Mamma Mia』『Dancing Queen』と比べても姿月さんのものになってた気がしました。パンチの効いた歌いっぷりがツボだった。。。というだけかもしんないけど(笑)
ついでに言えば『Benus』は Shocking Blue の超ヒット曲です。
まー、何にしてもですねー、2年前にして『アフロ軍曹』ですもんね。時代を先取りするたぁ、すげーイリュージョン! ・・・って、わかる人にしかわからないネタであった(すんません)
けど、最近になって、アフロ系の音楽が再び人気ですよね。CMにもつかわれていたりして。そういう点で先取りだったな、と。

てなところで、さてさて、まとめでございます。
えーーー、『THE PRAYER(輪舞)』へ至る『PRELUDE・序章』ということで、男役からの脱皮だとか、シンガーからクリエイターへの「転章」だとか、いろんな意味で、これが姿月さんの実質的な転換点だったのではなかろうか・・・と思えた貴重な作品でした。

それがディナーショーだったとゆーのが残念と言えば残念ですかねぇ。。。なぜならば、わっちゃぁディナーショーってのが嫌いなんですね。ホテルにしたらディナーに付加価値をプラスするとゆー考え方でありんすが、「美味しいディナーに、歌も聴けて、リッチでお得じゃない?」ってヤツの、いったいどこが「お得」なのかと小一時間(以下略)
姿月さんの歌声に「お得」って考え方はねーだろ、と思うっすよ、ほんと。だいいち見られる人が少な過ぎるじゃねーですか。もったいない
だから、今後、コンサートを企画するときは、ディナーショーだけは避けていただきたい、と思ふのであった・・・。
あ、でも、姿月さんがテーブルの近くをくるくるとまわって、お客さまと握手しながら歌ってらしたのを見たときは、正直ちょっとだけ
「うらやますぃ〜」と思ったおいらであった(なはは)


2004.07.04

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