姿月さんとの出会い

男だけで演じる歌舞伎に対し女だけで演じる宝塚ということで、日本の伝統芸と言えなくもない特色を持つ宝塚にも多少の興味はあったんですが、どーもですねぇ「宝塚はクサイ!」とゆー感じがぬぐえませんで、あまり好きにはなれない代物だったんですねぇ、正直なところ、それまでは。(先に謝っちゃいますね。宝塚ファンのみなさま、ごめんなさいでしたー。平伏です、ぺこり。)

歌舞伎の女形はクサイと思わないのに、宝塚の男役はなぜかクサイと感じてしまう。何がクサイのだろう・・・? と考えてみたりしたんですが、これがですねー、よくわからない。もしかしたら、男が女を形として演ずるのと、女が男の役柄を演じるのとでは、根本からして何か異なるものがあるのやもしれません。(宝塚の男役にも型ってあるんですかね? よくわかんないけど。。。)

それで、この違いは何だろうなぁ・・・? という興味も手伝って、NHK-ハイビジョンでやってた宝塚特集を見ていたときのことでありました。他の方々が何かしらの色を描こうと懸命になっているように見受けられた中、ただひとり、他にはない透明感を身にまとってスッと出てきちゃいました。。。ってな感じの、それこそ色の異なる異色のお方を見つけたんですね。
「あれっ、こんな人もいたんかい!」と思わずTVに目がくぎ付けになりました。それが、
姿月あさとさんでした。
美しい容姿。しかも女が男を演じてますムリやりに・・・とは思えない堂々たるガタイ。圧倒的とも言える豊かな声量と伸びやかな歌声。。。
何よりも、その透明感あふれる清冽な印象がまぶたに焼きつきました。

透明感。。。これは出そうと思っても、そうそう出せる色じゃござんせんよ。おそらく姿月あさとさんの身に天性にして備わった特色でしょう。でなきゃ、ものすごーーーい天才か? 天性のものだとすれば、どんな役をやろうとも透明感を失うことはないだろうなぁ。。。ん? これって、すごいことじゃなかろーか?!・・・とか、つらつら夢想したりもしました。

んで、あれこれと想像してるだけじゃ何だから、実際に見てみよう!と思ったら・・・
「えーーーっ、もうとっくのとうに退団しちゃってるわけぇ?!」
とガックシ。(歌舞伎以外はよく知らない人間だったのですね・なはは)
そこで、仕方なく在団中の作品ビデオを購入して見てみるか、と思ったら・・・
「えーーーっ、宝塚のビデオって、どーしてこんなに高いのぉ?!
と再びガックシ。(わっちゃ歌舞伎&サッカー貧乏なんすよぉぉぉ・・・血の叫び)

そんでも買いましたよ「エリザベート」
他にも姿月あさと主演の作品は何作かあったんですが、「エリザベート」のパッケージ写真が「買えよ」と申しておりましたので(笑)で、見ました。

すっげーーーーっ! 
歌、めっさ、うめーーーっ! 
カッチョえーーーっ!


一発ではまりました。

7月のアタマに行なわれた石井竜也さんとのコラボレーション・コンサート「MOON」ってのにも行ったのですが、舞台から遥か〜彼方〜♪な席でしたので御尊顔は見えず(悲)それでも迫力のある男声での生歌に感激して帰ってまいりました。
てなわけで、ただいま、姿月あさとがマイブーム。お財布と相談しながら、他の作品も買い揃えなどしつつ、姿月あさとの宝塚時代を振り返っていたりして。
気が向いたら、出演作品の感想とかもアップするかもしれやせん。(あくまでも予定は未定ですが。。。)

2002/07/31


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