屋号と役者

(2003年5月現在)

すべての役者さんと屋号をのせているわけではありませんので、あしからず。

屋号

役者

備考

あかしや
明石屋
おおたにともえもん
大谷友右衛門
1949・2・23生まれ。雀右衛門の長男だけど、立役専門かな。若旦那ふうが似合う印象。
おとわや
音羽屋
おのえきくごろう
尾上菊五郎
1942・10・2生まれ。なんしろ華のある役者。家の芸、弁天小僧はこの人だろう、やっぱし。
おのえきくのすけ
尾上菊之助
1977・8・1生まれ。音羽屋の御曹司。この人の若くてピチピチした弁天小僧もいいなぁ。
おのえしょうろく
尾上松緑
1975・2・5生まれ。松緑の孫にあたり、若くして藤間流家元でもある。荒事の似合う風貌なり。
おのえまつすけ
尾上松助
1946・7・13生まれ。故松緑の弟子の脇役。歯切れのいいせりふまわしがスカッと爽やか。
ばんどうひこさぶろう
坂東彦三郎
1943・3・31生まれ。羽左衛門の長男で、菊五郎劇団に所属。父親ゆずりのハッキリした声もいい。
ばんどうかめさぶろう
坂東亀三郎
1976・6・29生まれ。彦三郎の長男。羽左衛門は祖父。菊五郎劇団でただいま修業中。
ばんどうかめとし
坂東亀寿
1978・9・16生まれ。彦三郎の次男。羽左衛門は祖父。兄と同様、菊五郎劇団で修業中。
おもだかや
澤瀉屋
いちかわえんのすけ
市川猿之助
1939・12・9生まれ。猿之助一座を率い、またスーパー歌舞伎などで、演出家としても活躍。
いちかわだんしろう
市川段四郎
1946・7・21生まれ。猿之助の弟。兄のような派手さはないが、手堅い実直な役柄がよく似合う。
いちかわかめじろう
市川亀治郎
1975・11・26生まれ。段四郎の長男で、猿之助一座の御曹司。女形が多いかな。
いちかわうこん
市川右近
1963・11・26生まれ、踊りの家元を父にもつ。猿之助一座の若手リーダー。ハリのある声がいい。
いちかわえみさぶろう
市川笑三郎
1970・5・6生まれ。猿之助一座の女形。若手ながら、年増も演じられて、なかなか色っぽい。
いちかわえみや
市川笑也
1959・4・14生まれ。猿之助一座の超人気女形。せりふはいまいちな気もするが、とにかく美しい。
いちかわしゅんえん
市川春猿
1970・11・29生まれ。猿之助一座の女形。きゃしゃな感じが、とても男とは思えない。
かがや
加賀屋
なかむらとうぞう
中村東蔵
1938・1・21生まれ。藤間紫の弟で、歌右衛門の芸養子。品のある役も愛嬌のある役も似合う。
なかむらかいしゅん
中村魁春
1948・1・1生まれ。歌右衛門の養子で、梅玉の弟。品がよく、赤姫が似合う。
きのくにや
紀伊国屋
さわむらとうじゅうろう
澤村藤十郎
1943・10・12生まれ。宗十郎の弟。姿、顔がきれいで声もいい女形。素顔もきれい。
さわむらたのすけ
澤村田之助
1932・8・4生まれ。基本は女形かな。華はないがうまい役者。世話女房など天下一品だと思う。
きょうや
京屋
なかむらじゃくえもん
中村雀右衛門
1920・8・20生まれ。なんつーても艶っぽさではいちばんの女形。年を感じさせない。人間国宝。
なかむらしばじゃく
中村芝雀
1955・11・20生まれ。雀右衛門の次男。赤姫や町娘が似合う、可憐な印象の女形。
こうらいや
高麗屋
まつもとこうしろう
松本幸四郎
1942・8・19生まれ。姿、顔、声に恵まれた役者。世話物よりは時代物が似合う感じ。
いちかわそめごろう
市川染五郎
1973・1・9生まれ。幸四郎の長男で、松たか子の兄。父親同様、他のジャンルにも積極的に出演。
たかさごや
高砂屋
なかむらばいぎょく
中村梅玉
1946・8・2生まれ。歌右衛門の養子。二枚目の立役。姿、顔、声も端正で、まっすぐな感じ。
たかしまや
高島屋
いちかわさだんじ
市川左團次
1940・11・12生まれ。立派な体格に、堂々とした声。敵役といえばこの人みたいなとこがある。
たきのや
瀧乃屋
いちかわもんのすけ
市川門之助
1959・9・24生まれ。猿之助一座に出演することが多い。おっとりした貴公子が似合う。
たきのや
滝野屋
いちかわおめぞう
市川男女蔵
1967・10・9生まれ。左團次の長男。敵役などが多い。まだ家の芸を継ぐための修業の途中か。2003年5月襲名。
たちばなや
橘屋
いちむらまんじろう
市村萬次郎
1949・12・23生まれ。羽左衛門の次男で女形。声がきれいで、品のあるお姫さま役がぴったり。
てんのうじや
天王寺屋
なかむらとみじゅうろう
中村富十郎
1929・6・4生まれ。ハリのある声と確かな演技の立役。踊りも「船弁慶」は絶品。人間国宝。
なかむらや
中村屋
なかむらかんくろう
中村勘九郎
1955・5・30生まれ。六代目菊五郎は祖父。なんといっても愛嬌のある役者。立役も女形もこなす。
なかむらかんたろう
中村勘太郎
1981・10・31生まれ。勘九郎の長男。まだまだ修業中だろうが、顔つきが父親に似てきた。
なかむらしちのすけ
中村七之助
1983・5・18生まれ。勘九郎の次男。きゃしゃな感じが女形向きかな。祖父の芝翫さん似だし。
なりこまや
成駒屋
なかむらしかん
中村芝翫
1928・3・11生まれ。古風な顔立ちで、浮世絵を見てるような気になる女形。人間国宝。
なかむらふくすけ
中村福助
1960・10・29生まれ。芝翫の長男。姿も声もいい女形。おきゃんな役のほうがよく似合うと思う。
なかむらはしのすけ
中村橋之助
1965・8・31生まれ。芝翫の次男。スラリとして白塗りが似合う立役。浮世絵から出てきたみたい。
なかむらたまたろう
中村玉太郎
1966・3・8生まれ。東蔵の長男。女形も立役もやるが、まだまだ修業中のようだ。
なかむらがんじろう
中村鴈治郎
1931・12・31生まれ。上方の中心的役者で人間国宝。お家芸の和事にこってりした味がある。
なかむらかんじゃく
中村翫雀
1959・2・6生まれ。鴈治郎の長男。東京生まれの上方役者。女形もやるがメインは立役かな。
なかむらせんじゃく
中村扇雀
1960・12・19生まれ。鴈治郎の次男。東京生まれの上方役者。基本的には女形がメイン。
なりたや
成田屋
いちかわだんじゅうろう
市川團十郎
1946・8・6生まれ。舞台で映える、スケールの大きな役者。大きな目で御家芸のにらみもきく。
いちかわしんのすけ
市川新之助
1977・12・6生まれ。成田屋の御曹司。目鼻立ちすっきり。二枚目が似合う(色悪がいちばんだと思うが)。
はりまや
播磨屋
なかむらきちえもん
中村吉右衛門
1944・5・22生まれ。幸四郎の弟。端正じゃないんだけど、いい顔なんだよなぁ。渋い、うまい。
なかむらまたごろう
中村又五郎
1914・7・21生まれ。脇役ながら人間国宝。歌舞伎界きっての博識で若手の指導にもあたる。
まつしまや
松島屋
かたおかいちぞう
片岡市蔵
1958・12・12生まれ。名脇役だったという故片岡市蔵の長男。やはり脇でひと癖ある芝居をする。2003年5月襲名。
かたおかかめぞう
片岡亀蔵
1961・9・15生まれ。名脇役だったという故片岡市蔵の次男で、十蔵の弟。敵役が似合う。どえらい怪演もする(笑)
まつしまや
松嶋屋
かたおかにざえもん
片岡仁左衛門
1944・3・14生まれ。姿、顔、声と三拍子揃った華のある役者。とにかく二枚目ですね〜。
かたおかがとう
片岡我當
1935・1・7生まれ。仁左衛門の長兄。荒事から和事まで芸域が広い。ハリのある、よくとおる声。
かたおかひでたろう
片岡秀太郎
1941・9・13生まれ。仁左衛門の次兄。女形専門。きゃしゃな、はかない役が似合う印象だが、実はやり手婆がどんぴしゃ。
かたおかたかたろう
片岡孝太郎
1968・1・23生まれ。仁左衛門の長男ですが女形専門ですね。お姫さまより町娘が似合う。
かたおかしんのすけ
片岡進之助
1967・9・7生まれ。我當の長男。立役専門かな。けっこう目鼻立ちの整った二枚目なり。
かたおかあいのすけ
片岡愛之助
1972・3・4生まれ。秀太郎の養子だから、比較的女形が多いが、立役もやる。わりと可愛い。
やまざきや
山崎屋
かわらざきごんじゅうろう
河原崎権十郎
1954・2・6生まれ。羽左衛門の三男で、もと正之助。菊五郎劇団に所属。2003年5月、権十郎を襲名。
やまとや
大和屋
ばんどうたまさぶろう
坂東玉三郎
1950・4・25生まれ。真女形。この世のものとは思えない美しさ。出てくるだけで、もうため息。
ばんどうみつごろう
坂東三津五郎
1956・1・23生まれ。二枚目から三枚目までいける芸域の広い立役。踊りもうまい。2001年1月襲名。
ばんどうやじゅうろう
坂東弥十郎
1956・5・10生まれ。一時、猿之助一座にいた。大柄で迫力があるので赤っ面など敵役が多い。
よろずや
萬屋
なかむらかろく
中村歌六
1950・10・14生まれ。萬屋一門の年長。猿之助一座で舞台に立つことが多い。
なかむらかしょう
中村歌昇
1956・4・26生まれ。歌六の弟。やや太めだけど顔立ちハッキリ。声もハッキリ。
なかむらときぞう
中村時蔵
1955・4・26生まれ。父親は美貌の女形だったらしい。血を受け継いでか、きれい。品がある。
なかむらしんじろう
中村信二郎
1959・9・29生まれ。時蔵の弟。一時、猿之助一座にいた。おっとりした貴公子の風貌。
なかむらしどう
中村獅童
1972・9・14生まれ。女形もやるけど、長身みたいだから、二枚目系が本領かも。怪演もいける。