歌舞伎役者の系図(7)

中村歌六/中村勘三郎/中村吉右衛門家(一部、省略してあります)



中村歌六家
3世歌右衛門の門弟で、上方で活躍した女形を祖とする家。
 初世歌六・・・女形。傾城を得意にしたので「傾城歌六」と呼ばれた。
 3世時蔵・・・兄の吉右衛門の相手役として活躍。ほっそりした容姿、古風な風貌で人気を博した。
 4世時蔵・・・顔、姿、声と3拍子揃った美貌の若女形として期待されたが急逝した。
 5世歌六・・・屋号:萬屋。本名:小川進一。1950・10・14生まれ。
 3世歌昇・・・屋号:萬屋。本名:小川光照。1956・4・26生まれ。
 5世時蔵・・・屋号:萬屋。本名:小川光晴。1955・4・26生まれ。
 初世信二郎・・屋号:萬屋。本名:小川信次郎。1959・9・29生まれ。
 2世獅童・・・屋号:萬屋。本名:小川幹弘。1972・9・14生まれ。

中村勘三郎家
もともとは江戸歌舞伎の劇場を起こしたとされる猿若勘三郎を祖とする家で、中村座の座元の名跡でもある。
 17世勘三郎・・3世歌六の三男で、明治初期より途絶えていた名跡を襲名。幅広い役柄を演じ分け、
         また天性の愛嬌で魅せる役者だった。
 5世勘九郎・・ 屋号:中村屋。本名:波野哲明。1955・5・30生まれ。
 2世勘太郎・・ 屋号:中村屋。本名:波野雅行。1981・10・31生まれ。
 2世七之助・・ 屋号:中村屋。本名:波野隆行。1983・5・18生まれ。

中村吉右衛門家
まだ2世と若い家だが、初世はもちろん、孫にあたる当代も名優である。
 初世吉右衛門・・3世歌六の長男。6世菊五郎とともに菊吉時代をつくった名優。時代物が得意だった。
 2世吉右衛門・・屋号:播磨屋。本名:波野辰次郎。1944・5・22生まれ。

 2世又五郎・・・屋号:播磨屋。本名:中村幸雄。1914・7・21生まれ。