じゅうごやものがたり
十五夜物語

【見どころ】
ん〜。はて・・・(自爆)見ているんだけど、あまり記憶に鮮明じゃない。
なんか暗いなぁ、辛いなぁ、という印象はあるんですけどね〜。
暗いなら暗いで「平家蟹」みたいなおどろおどろしさがあれば、
それはそれで記憶に残るんですけどねぇ・・・(苦笑)

【あらすじ】
浪人の浦部友次郎は子どもたちに手習いを教えながらわび住まいをしていた。
一緒に住む妹のお篠が針仕事などをして暮らしの足しにしている。
ある日、名主の作兵衛がやってきて娘を嫁にもらってくれないかと頼むが、
どう説得しても、友次郎はただあきらめてくれと言うばかり。
実は、友次郎には妻がいたのだ。友次郎の母親が難病にかかったとき、
治療費を工面するために、妻お波身を売って吉原へ。
その甲斐もなく母親は亡くなってしまったのだが、
この秋には年季があけて妻のお波が帰って来ることになっている。
夫のために自ら苦界に身を沈めた妻を母と思っていたわるつもりの友次郎。
実の娘がいながら義理の姉に憂き目に遭わせたと悔やんでいるお篠。
兄と妹は互いを思いやりながら、お波の帰りを心から待ちわびていた。
が、そのお波は別人となって戻ってきた。廓の生活が抜けず、
しどけない風情で寝たり起きたりの毎日。何かとお篠をこき使う。
そんなお波を苦々しく思いながらもじっと我慢してきた友次郎だったが、
あまりの身勝手さに、何やら意を決した様子。
お篠に月見団子を買いに行かせると、お波のいる一間に入っていく・・・。

【うんちく】
谷崎潤一郎が、大正六年、三十二歳の頃に発表した作品。
数ヶ月前に母親を亡くしていて、
「その悲しみがこういう形をとって表現されたのではないか」と
本人が言っているらしい。ん〜、よく分からん(苦笑)
歌舞伎での初演は昭和三十年(1955年)。