【 ATFフィルターの必要性 】


  • 皆さんはATのトラブルについてどうお考えでしょうか?

  • ATは構造がややこしそうだしATF交換で色々トラブルが起きて最悪オーバーホールしなければならないとか、それなら一層のこと何もせずにこのままそっとしておこうか、なんて思ってませんか?

  • 万一ATが滑り出したら・・・、そんな事にはなって欲しくないですよね、考えないことにしている人も多いのでは?

  • 最近のATはメーカーさんの努力のお陰でメンテナンスフリーとなりATF無交換の車が増えてきています、新しい車はそれでOKなのですががそれ以前の車が問題です。

  • XJ6・Sr3の場合ATFは48,000km毎に定期交換するように指定されていますが古い車でこれといったメンテをされてない場合が特に問題です。
マグネファインフィルター外観

  • AT内には多板クラッチやバンドブレーキなどがあり、これらの働きにより各ギヤーが自動的に切り替わって変速しますが、クラッチなどの摩擦材やギヤー、軸受けなどから摩耗粉が発生します。

  • 鉄粉はオイルパンにある磁石でそこそこ吸着されますがそれ以外はATFに浮遊しアルミ、銅、摩擦材などの粉末と一緒に系統内をグルグル循環しています。

  • 特に鉄粉は研磨剤となって軸受けやバルブブロックなどを削る悪循環を繰り返します。

  • またATF内に銅の微粒子がある程度以上多くなるとATFの酸化を促進させるとか、特にATFの摩擦特性や潤滑特性は酸化すると著しく低下すると言われAT故障の大きな要因となります。

  • ATの内部にはストレーナーが付いてます、XJ6・Sr3の場合はステンレスの金網ですがこれは大きなゴミを取るのが目的でミクロンオーダーのゴミは素通りしてしまいます。

  • AT内のストレーナーはエンジンオイル用のフィルターと違いスラッジ等により目詰まりした場合バイパスバルブが無いのでポンプは十分なATFを吸い上げることが出来ずに油圧の低下を招きます。

  • またATFの温度は過酷な使用により酸化劣化が進みその温度によってはワニス状にもなります、その結果多板クラッチやブレーキなどに悪影響をおよぼしATの正常な動きを妨げ、ある日突然ATが滑り出す、シフトアップが上手く行かないなどのトラブル発生につながります。

  • ATの油圧系にはエンジンオイルのように油圧指示計や警告灯が付いてませんのでトラブル発生まで気がつきません。 クリーンフィルター

  • このような状態でATFのみ交換しても何ら効果はありません、ATF交換に合わせてストレーナーも定期的にメンテしましょう。

  • アメリカの自動車メーカーではインラインタイプのATFフィルターを純正採用しているそうです、日本ではまだ聞きませんがインラインタイプのフィルターを付けるメリットはこういった浮遊している摩耗粉を取り除きATFを綺麗にします。

  • インラインタイプなので時間がたてばほぼ全量のATFが通過しますので摩耗粉の除去効果が高いのです、内部には磁石が付けられておりオイルパンの磁石に吸着されなかったAT各部の摩耗の元凶である鉄粉もしっかり捕まえます。
ダーティーフィルター

  • つまりフィルターを付けることにより重要なATFの寿命を延ばし、はたまたATの寿命をも延ばすことになります。

  • ただし、あくまでATFに浮遊している摩耗粉を除去する物であってこれを付けたからATFが新油のようになるとかATが故障しなくなると言う物ではありません、特に滑り気味だとかシフトショックが大きくなってきているような場合にフィルターを付けたからと言って解決することはまず無いでしょう。

  • ATFフィルターを取り付けるタイミングは出来ればATFの全量交換を行った時か交換後なるべく早い時期が好ましいです、古いATFの場合可成り汚れていると思われますのでフィルターは急速に汚れてしまい最悪目詰まりするとバイパス弁が働いてフィルターを素通りしてしまうので付けている意味が無くなります。

  • また使用に伴って発生した摩耗粉を濾過しますので時間と共にフィルターが汚れてきます、従って交換周期は1年が推奨されてます、フォードモーターでテストした結果3万マイルで交換した実績もあるようですがATFとフィルターの状況により判断する必要があります。

  • オイルフィルターなどに比べて高いとお思いかも知れませんがATのトラブルは高く付きます、費用対効果を考えた場合決して高い買い物ではないと思います、作業も簡単ですし是非取り付けされることをお奨めいたします。
ジャガーXJ6・Sr3へのインラインフィルター取付例はこちら

マグネファインフィルター装着例 マグネファインフィルター装着例