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Q28 XJ6・Ser3、DD6・Ser3 などのエンジンオイルは何がよいか? XJ6・Ser3
DD6・Ser3

  • 結論から先に言いますとエンジンオイルには「API-SE 級以上、粘度 10W/50〜20w/50 の鉱物油」がお奨めです。

  • 私はネット通販で定番の激安オイル(最近はだいぶ値上がりしましたが) Chevron の「20W/50鉱物油」を長年愛用しておりますが全く問題有りません。

  • 私もそうでしたが外車に不慣れな皆さんは何かにつけて特別な部品・用品が必要なのではと危惧されてます。

  • しかし様子がわかってくるとそんなことはなく要は単なる「自動車」なので国産車と同じような考え方でメンテすれば特に問題はありません。

  • 良くある質問にバッテリーがあります(別項に上げてますのでご覧下さい)、専門店などでは外車用に「専用の××バッテリーを!」とあたかもそれ以外は使えないかのような表現をされている場合が有るので知らない人にとっては国産バッテリーを使うと問題があるのかと心配になってきます。

  • オイルに関しても同じでジャガー専用の物など有りません、XJ6/DD6-Ser3のマニュアルには推奨オイルの粘度とかグレード、メーカーなど全く同じ内容が記載されています。

  • マニュアルには下記のようなオイルが推奨されてます、これさえ満足させればよいのです。
    • 粘   度:10W/50〜20W/50(-10〜+40 ℃程度の気温で使用する場合)
    • API規格:SE
      (最新の物はSNまでグレードアップされているようです、API規格は下記をご覧下さい)
    • メーカー:BP, Castrol, Duckhams, Esso, Mobil, Shell, Texaco 等々

  • エンジンを大事にしたいがために良いオイルを使いたいと思うのは当然のことでしょう、私も当初は「部分合成油」を使って来ましたが全く必要有りません、最初に書いたように廉価な「鉱物油」で十分です。

  • これも私の経験ですが部分合成油を使っていたときにオイルチェンジのたびに廃油にアルミの微粉末?が浮いて縞模様になっているのが気になっておりました、顕微鏡で覗いてみると確かに粉末があり光を当てるとピカピカと輝いておりました。

  • ところがオイルを鉱物油に変えた途端にこれが無くなりました、と言うことで古い設計のエンジンには合成油は適してなかったのではと思ってます。

  • その後エンジンをオーバーホールする羽目になりましたがピストンの摩耗は全く問題なくあのアルミ粉末は何処から出てきたのか未だに疑問です、多分ピストンが摩耗した粉末でしょうけれど寸法は許容誤差範囲内なので磨いて再使用出来ました。



【 API規格(アメリカ石油協会規格)】
記号説        明
SA ・無添加純鉱物油、添加油を必要としない軽度の運転条件のエンジン用。
・特別な性能は要求されない。
SB ・添加油、添加剤の働きを若干必要とする軽度の運転条件用。
・スカッフ防止性、酸化安定性および軸受腐食防止性を備えることが必要。
SC ・1964年から1967年式までの米国乗用車およびトラックのガソリン専用。
・ガソリンエンジン用として高温および低温デポジット防止性、摩耗防止性、さび止め性および腐食防止性が必要。
SD ・1968年式以降の米国乗用車およびトラックのガソリン専用。
・デポジット防止性から腐食防止性まで、SCクラス以上の性能が必要。
・SCクラスの用途にも使用可能。
SE ・1971年以降の一部および1972年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。
・酸化、高温デポジット、さび、腐食などの防止に対し、SA、SC油よりもさらに高い性能が必要。
SF ・1980年式以降の米国乗用車および一部のガソリントラック車用。
・酸化安定性および耐摩耗性においてSEよりもさらに高い性能が必要。
SG ・エンジンメーカー推薦下で運転される1989年以降のガソリン乗用車、バン、軽トラックに適応。
・SG油はAPIサービス分類のCC級(ディーゼル用)の性能も含み、以前の等級に比べてデポジット、酸化、摩耗、さび、腐食などの防止に対しさらに高い性能が要求される。
SH ・エンジンメーカー推薦下で運転される1993年以降のガソリン車に対応。
・SGの最低性能基準を上回る性能を有し、耐デポジット性能、耐酸化性能、耐摩耗性能および耐さび性能、防食性能でSGに代わるもの。
・DID-CID-A-A-52309およびILSAC/GF-1などエンジンメーカー規格のシークエンス試験要求性能に合致していること。
SJ ・エンジンメーカー推薦下で運転される1996年以降のガソリン車に適用。
・SHの最低性能基準を上回る性能を有し、耐ブラックスラッジ性能、耐酸化性能、耐摩耗性能および耐さび性能、防食性能でSHに代わるもの。
・ILSAC/GF-2など、エンジンメーカー規格のシークエンス試験要求性能に合致していること。
SL ・エンジンメーカー推薦下で運転される2001年以降のガソリン車に適用。
・SJの最低性能基準を上回る性能を有し、高温時におけるオイルの耐久性能・清浄性能・酸化安定性を向上すると共に、厳しいオイル揮発試験に合格した環境対策規格。
SM ・これまで一番厳しい規格であったSL規格よりも、省燃費性能の向上、有害な排気ガスの低減、エンジンオイルの耐久性を向上させた環境対応オイル。
・またこれまで試験の無かった劣化油の低温粘度を計る試験が追加され、低温流動性、酸化劣化に優れたベースオイルを使用する必要がある。
SN