Home
Q11
  • 2500 回転での吹けが悪く息継ぎをする、また黒煙が出るが原因は何が考えられるか?
  • アイドリングは 800 回転で安定、急なアクセルワークでの息継ぎです
XJ6・Sr3

  • このご質問も経験がないし、実車を見ていないので正直なところよく判りません、考えられることを書いてみます。

  • 黒煙が出るということは空気量に対して燃料が過多若しくは燃料量に対して空気量が不足している状態と思います。

  • 制御の仕方としてはエアーフローメーターで空気量を計測しそれに見合った燃料量となるようにECUが制御しています。

  • また、O2センサー、水温センサー、外気温センサーなどでECUが演算した基本噴射量に対して増量または減量補正をして最適空燃比となるようにインジェクターの作動時間をコントロールしています、従ってこれらのセンサー異常でも空燃比の異常を引き起こします。

  • アイドリング時の制御はスロットルバルブは全閉状態でアイドルアジャスティングスクリューによりスロットルをバイパスしてインテークマニホールドに空気を吸い込んでいます。

  • この場合スロットルスイッチは全閉接点が動作し、アイドル制御を行っています、ECUはO2、水温、外気温度を見ながらアイドリング相当の燃料を供給するように制御し、空気量はアイドルミクスチャーの固定開度で行われています。

  • アイドリングは800回転で安定と言うことはこの回路は問題ないと思われます。

  • 黒煙が出るというのは空気と燃料のバランスが崩れ燃料が濃すぎるために起きていると思われます。

  • 燃料はエアーフローメーターの空気流量の計測結果に基づき各種の増減補正がされてインジェクターの噴射時間が決定されます。

  • 一番怪しいのはO2センサーなどのセンサー類のエラーで燃料が増量されて黒煙が出る可能性があります。

  • 空燃比の程度にも寄りますが少々濃くてもアイドリングは安定します、現に私の車でも故意に濃くしてみましたがアイドリングは安定していました、しかしプラグにはデポジットやカーボンが沢山付いていましたが。

  • 2500回転付近で息継ぎをするとのことですが燃料が濃すぎるためではと想像しています。

  • この場合マフラーパイプの中を見て頂くと真っ黒にカーボンが付着していると思いますが、場合によっては触媒(キャタライザー)にこってり付いている可能性もあります。

  • その場合排ガスの圧力が上がりエンジンの吹け上がりが悪くなります、マフラーが詰まった時と同じ現象ですね。

  • 背圧が高くなるため吸入行程において排ガスが逆流し吸気を妨げるためエンジンの吹けが悪くなるのではと思います。

  • 従って点検としてはまずエアーフローメーターが正常かどうか、次にO2、水温、外気温等のセンサーが正常かどうかこれらのチェックをしてみて下さい。

    1. エアーフィルターを外せばフラップが見えます

    2. エアーフローメーター上部のカバーを開ければ電気信号への変換回路が見えます

    3. アクセルを操作しながら変換回路の動作状況を見ればフラップの引っかかりなどが判ります

    4. また電気回路の汚れなども目視点検できます
      (構造は空気の流れによりフラップが押されその同じ軸上に付いている一種のボリュ ームを回して電気信号に変換しています)

    5. ボリュームのブラシは絶えず同じ位置を摺動していますので接触部分は要注意です

  • また点火コイルやアンプが駄目になってきた場合にも火花が弱くなり高負荷時に吹けが悪くなることがあるかも知れません。

  • あと念のためにエアーフィルターのつまりと燃料フィルターのつまりをチェックしてみて下さい。

  • それと視点が違いますがコールドスタートインジェクターや各シリンダーのインジェクターなどから燃料が多量に漏れ込んでいないかも要チェックです、そう言った事例もあります。