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Q6
暖房が効かない
XJ6
XJ40
冬場にヒーターが効かない場合はエンジン冷却系のサーモスタットの不良で水温が上がらず、従ってヒーターも効かないものと思われます。
この場合はまずサーモスタットの点検をして不良なら(大抵は開きっぱなしになっているようです)交換します。
ご質問のあった夏場であればサーモスタットが悪くても水温はそこそこ上がっているはずなので暖かい風が出るはずです。
エンジンの冷却水温が正常なのにヒーターが効かない原因として考えられるのは大きく分けて
温水がヒーターまで回っていない
回ってはいるけれど目詰まりなどでほとんど流れていない
温水回路は正常だが制御回路が異常で温水用の空気ダンパーが開かない位でしょうか。
温水はSr3もXJ40もエンジンから室内に入る手前にバルブが付いています。
バルブの位置はバルクヘッド(エンジンルームと車室の境の板)のエンジンルーム側に付いています。
このバルブはバキュームを利用してダイヤフラムを動かし弁を開閉しています。
空調のスイッチを入れるとバキュームが無くなり、スプリングの力でバルブを開けて温水を流します、スイッチを切るとバキュームが立ってバルブを閉めます。
エンジンを掛けた状態で空調のスイッチを入り切りしてバルブの動作を確認して下さい、エンジンを掛けないとバキュームが立ちませんので弁は動作しません。
この部分の配管を触って熱いのを確認して下さい、弁が開いている状態で冷たければ異常です。
次にこれらが異常なければヒーターに流れているかどうかの確認です。
Sr3の場合はセンターコンソールの両サイドの板を外せば空調ユニットが見えます、XJ−40の場合のバラし方はマニュアルなどを参考にして下さい。
温水ユニットは空調ユニットの上部にあり左側から温水が出入りしていますのでこの配管を出入り口とも触ってみれば流れているかどうか判断できると思います、XJ−40も同じです。
もし目詰まりなどしていてヒーターコアーを取り出す必要がある場合は左側の配管継ぎ手を外し、右側のカバーを外せば右側に引き抜けるようです。
これも正常ならあとは空調ユニット内部にある温風用のダンパーが開いていないことが考えられます。
年数が経ってくると内部のスポンジなどが劣化してダンパーがくっついている場合などもありますので順番に調べて行く必要があるでしょう。
空調ユニットの下部に空調の温度コントローラーとサーボコントロールユニットがあり、操作パネルの温度設定に対して室温と比較してサーボモーターでカムを回しリンケージを動かしたりマイクロスイッチで電磁弁を動作させてバキュームアクチュエーターを動かしたりして制御しています。
XJ−40の場合はマニュアルによるとどうもコンピューター制御になっているようです。
またヒーターコアー入り口の温水配管には温度センサーがあり一定以上の温度にならないとヒーターは動作しないようになっています。
ヒーターコアー回りとかクーラーのエバポレーター回りの作業は非常にやりにくくディーラーさんでも結構時間が掛かるようです(と言うことは高く付くと言うことです)。
知り合いの電装屋さんに
Sr3のエアコンを点検修理したときの写真
を頂きましたのでアップしております、どんなものか一度御覧下さい。
ということで色々な要因が考えられますので順番にチェックしてみて下さい。