九州〜四国ツーリング  (2001.10.5〜8)
 集合の神戸六甲アイランドフェリー乗り場にはすでに皆さん勢ぞろい、連休で遠出するバイク
や車がいっぱいで乗船券売り場はで混雑していた。山本さん、北田さん、北川さんのお見送りを
いただき定刻出航。
  明日からのやまなみハイウェーツーリングの打合せを船内レストランにて開く、隣席の昔ギ
ャルのグループに軟派されそうになりミーティングもうわの空。(午前2時前に就寝)
 翌日の天気は上々、瀬戸内海の船旅を楽しむ。昨年の四国カルストの時は雨とガスで大変だっ
たが今年は大丈夫のようだ。大分上陸は11時半、右に別府湾を見ながら九州ツーリングのスター
ト。
  前方の山はおサルで有名な高崎山ですと後藤さんからの案内がSPから聞こえてきた。 前方に
白バイ2台にバイクが1台停止、先ほど追い抜いていった神戸ナンバーのグループが先の 方で仲
間を待っていた。気をつけて走ろう。
 別府は温泉噴出の地、山地獄、龍巻地獄、地の池地獄など源泉がたくさんある。今回は海地獄
に立ち寄った。熱湯が噴出し時折勢いよく水蒸気が高く吹き上がっている。ここで昼食の予定だ
ったがこれからのやまなみハイウェイ-の走りが気になり、皆さんお腹の空腹 は感じていない様
子に昼食をパスし先へ。
 走り出すとまもなくバイクは狭い道に・・・やまなみハイウェーはこんなところから・・・? 
霊園 の中へ・・・この先に道あるのと思いながら進むと Uターンの標識 ムッ ムッ ムッ。5
分ほど歩きますと無料の温泉があります、行ってみましょうと後藤さん。タオルを片手にぞろぞ
ろと後ろについて歩きました。
 3分も歩かないところにその温泉はあった、谷水が湧き出るところから温泉が流れ出ている。
そのお湯を引いた露天風呂が設えてあった。そばにはコスモスが咲き風情のある露天風呂だ。
(鶴の湯 無料混浴露天風呂 数人入浴可能 熱い)
  妙齢の女性(?)と男性が温泉を楽しんでいた。私たちへ「もう上がりますから どうぞ」
と女性の言葉に 弾んだ声で「ハイ」と素直に脱衣所へ何人か。女性の脱衣は簡単な仕切りが
あったが 男性湯は屋根のみ。明るい混浴の露天風呂を女性グループと夫婦が楽しんでいました。
 右に鶴見岳を見て湯布院への道は快適そのもの、登りは追い越し車線がありコーナーリングは
快適。峠を越えると目の前に由布岳のやさしい稜線、湯布院の町を見下ろす絶好の展望台で小休
止、 お天気もよく遠くのやまなみが美しい。
 落ち着いた由布院の街並を徐行しての見学、狭い道には観光客で溢れていた。由布院を過ぎ阿
蘇方面に、アップダウンと適度のコーナー、高原は銀色に光っているススキでいっぱい。道の両
側に はコスモスが咲き乱れている。ところどころに白煙が・・どうやら温泉の湯煙らしい。
 やまなみハイウェーは秋満開、絶好の季節の中をBMWのバイク14台が走る。このシーンビデ
オに撮れたらと思いながら頭のメモリーボタンスイッチをONにする。 前の山が阿蘇ですと無線
を通じて後藤さんの声が届く。
 のこぎりの歯のような山が左に、なだらかな山が右に同じような高さで並んでいる、どちらの
山が阿蘇? の問いに「右」の声。
 時間の関係で大観望は次回のツーリングの楽しみに、町へ下ってから阿蘇山への登り道は2車
線のいい道が続く。2速〜4速のギヤーをフルに使いぐいぐい登って行く、草千里にあっという
間に到着した。放牧の牛がところどころに、向こうには噴煙を上げる阿蘇の山が真近かに見える。
雄大な景色に感動。これが阿蘇だ。
 路肩に駐車し景色を楽しんでいると上のレストハウスの柵からお嬢さんが覗き込んでいる、
私を・・?と思ったが、どうやらバイクの方に関心があったらしい。まっいいか 今日は正真正
銘の若いギャルと話ができたから。長崎のギャルだった。(船旅は昔ギャル)
 阿蘇山頂へのケーブルカーは火山活動が活発しているため運行中止。ここから「休暇村 南
阿蘇」へ向けてスタート。道は阿蘇山から蛇行して下っていく、下りは前方に視界が開け阿蘇
の町や稲刈りの終わった田んぼがまるで箱庭のように真下に見える。 
 下りも2〜4速でエンジンブレーキを利かせながら走行、ホイールベースの長いR1200Cを操
る大西さんは慣れたもの、きれいナコーナーリング。70歳がもうすぐ にはとても見えない。
 5時過ぎに宿舎に到着、阿蘇山が目の前に見えるこの宿舎は絶好のロケーションに建っていた。
宴会は阿蘇の地酒をいただきながら今日の混浴露天風呂・やまなみハイウェーでの走りや白バイ
の追走などツーリングの話題で盛り上がる。
 R1100RSのオイル漏れで急遽R1150RTに買い換えた池口さん。このツーリングを楽しみにして
いたところ、直前のトラブルで一時は断念かと思いましたが何とか間に合いました、まだ走行
500kmですなどバイク談義が部屋に帰ってからも続いていました。
 朝日で阿蘇山頂は輝いていた。阿蘇をもっと楽しみ今夕フェリーでの帰阪組、山陽道帰阪組、
R9山陰道経由帰阪組、こちらの親戚を訪問される方、それぞれお好みのコース選択で現地解散。
 私たちは四国に渡り足摺・室戸の両岬を巡るコースへ、皆さんの見送りのなかスタートし竹田
市経由佐伯市へ。阿蘇から下る早朝の道は車も少なく信号もなくて快適走行。先頭の柳原さんの
よく走ること、あの○藤さんの走りと互角の走りでした。
 知らない道を走ることはワクワクする期待と少しの不安ある。ルートや距離は地図や案内標識
でわかるものの所要時間が今ひとつ不安だ。特にフェリーの時間に遅れないようゆとりを持って
着きたい。
 その気持ちが走りに現れるがその甲斐あって出向1時間前に佐伯港に無事到着。待合室で 冷た
く美味しいビールで乾いた喉を潤しました。
 約3時間の船旅で四国の宿毛港に予定どぅり着岸、さあこれから土佐清水まで足摺サニーロー
ドを一走り、昨日は山また山のやまなみハイウェー、今日四国の海辺の道。どんな道か楽しみで
す。
 途中かつおのかく煮を売るお店に立ち寄った。会社の方お勧めのお店です、ここの「かつおの
かく煮は天下一品」とのこと 一人で十数個のお土産を購入される方も。
 いよいよ足摺岬への道。四国コースのエスコート役は柳原さん。先頭からR1100RTの4台が続
き そしてR1200Cの大西さん、最後尾はR1100RTの私。足摺への道は2車線なれど急カーブとア
ップダウンの連続する道だった。
 その道を柳原さんがぐいぐいと引っ張って走る、他のRTや大西さんの操るR1200Cもそれにピタ
ッとつく。ヘルメットを脱ぐと「えっ!この方が」と周囲の方はビックリされるような、もうす
ぐ70代のお方とは思われない走りでした。
 足摺岬の駐車場は狭く狭い道の路肩に駐車、ここで若いお遍路さんの二人に声をかけられた。
まだお若いのに何故お遍路?とはお尋ねしませんでしたが。大西さんに 急カーブが続きました
のでバイクのステップを何回も擦られたでしょう?の問いに 「ああ ここは足摺ですから」と
サラッと返事が返ってきました。
 足摺岬の東側を中村市へ向けての道を進む(そのつもりだった)、道は1車線でところどこ
ろ工事中の2車線の道 慎重に走りながらやっと街中へ ところが見覚えのある港の風景・・
・・あれ?  足摺岬の西側の町にまた帰ってきた様子。何故だろう・・あの若いお遍路さん 
ひょっとして尻尾 が隠れていたのか。
 今宵の宿舎「グリーンピア土佐横波」に7時過ぎにようやく着いた。今日は相当の距離を走り
ましたが特別料理を前に地酒を浴びるほどいただき爆睡。

 四国の足摺岬に来たからには室戸岬をも・・と、翌日は高知桂浜への海沿いの道を走り室戸
岬へ。さすが太平洋の荒波 サーファーがいたるところで波乗りを楽しんでいる。
 室戸岬は足摺に比べ海がすぐそこにあった。岬のすぐ近くある柳原さんの親戚お店に立ち寄
った、天皇陛下御下賜のお菓子所の看板のかかるお菓子屋さんで高知駅や空港でお店を出され
ているとのこと、試食させていただくと美味しいのでお土産の追加をする。
 室戸岬からのR55がこれまた最高。左から切り立った山が落ち込むように海に接し、その波打
ち際にR55が通っている。2車線のいい道が、そう まるでバイク向けに作ったような、車も少な
く 6台のバイクは思う存分エンジンの回転を上げることができた。(波しぶきでヘルメットに細
かい塩の結晶が付着し視界が悪くなりヘルメットのシールドを上げて走る、そのうちメガネも曇
ってきた、それぐらい波打ち際を走る道だったがバイク向けの走りやすい道で景色も最高でした)
 牟岐町の鬼ケ岩屋温泉で入浴と昼食で2時間ゆっくりと休憩、エキスを注入し帰路につく。R55
のバイパスが整備され国道とは思えないスムーズな走りで徳島市へ、鳴門からは大鳴門橋・四国
淡 連絡道・明石海峡大橋・阪神高速経由にて無事帰宅。
 天候に恵まれ阿蘇やまなみハイウェー・四国足摺岬・室戸岬と山と海辺の走り、海の幸・山の
幸 をいただき満足・納得のツーリングでした。
         (1830 自宅着 全走行939km 46.4L 20.2km/L ja3xyd 中谷宏作)
              行程の概要
  5日夜
2100    0km  自宅発 (阪神高速 湾岸線経由 36515km)
2130    39       六甲アイランド着
2230         出航 (ダイヤモンドフェリー 神戸〜大分 13400円) 

  6日
1135    39km   大分着  R10別府温泉方面へ 県52湯布院方面へ 
1211    55    海地獄着 観覧料 (400円)  途中には温泉の湯煙
1250          〃 発 
          58    鶴の湯(無料混浴露天風呂)  県11湯布院方面へ 上り道 快走 
1344    74    展望台 右に由布岳 眼下に湯布院の街並遠望 箱庭のよう
1355         〃  発
1417   83    湯布院の街並見学 湯布院郵便局前交差点から県11日田方面へ
1424   90    水分峠にてコーヒーブレイク 県11長者原方面へ
1607   150    阿蘇神社通過  
1509              宮地駅前交差点右折 阿蘇山頂方面へ
1630    168    草千里着 小休止
1645   169    ケーブルカー乗り場 山頂への登山禁止 「野の花と風薫る里一宮町」
1715   193km   南阿蘇休暇村 到着

   7日
0800   193    南阿蘇休暇村スタート R256はコーナーリングがすばらしく最高
0904   248    あさじ町  R57 
0931   277    T字路右折 延岡・佐伯市方面へ R57 
1030              佐伯港フェリー乗り場着  
1130               四国 宿毛市向け出航(宿毛観光汽船フェリー 佐伯〜宿毛 4500)
1415               宿毛港着
1430   344      土佐清水市から足摺サニーロードへ 右側にきれいな海  お遍路さん
1505   365    「道の駅 姫かつ」かつおの角煮をお土産に
1511    367    足摺港 アップダウンと急カーブの連続 トップ柳原さん 走る走る  
1530   385    足摺岬 二人の若いお遍路さん ここから道は極端に狭くなる
1604   401    あれ この道はさっき通った道不思議? 右折で中村市へ 四万十川
1707   448     大方町 大きな波海では若者がサーフィン 宿舎に到着時間の電話
1750   485    「道の駅 あぐり窪川」通過
1850   530km   グリーンピア土佐横波にやっと到着 (ああ疲れた 須崎市泊)

   8日
0830   530km   スタート いい天気 海沿いの黒潮ライン(バイパス 桂浜経由) 
0920   573    バイパスからR55へ
1048   643    室戸岬  柳原さんの親戚 お菓子の土産
1219   711    牟岐町 鬼の岩屋温泉(1000円)昼食
1415                〃 発  (R55バイパスは快走)
1600   795    鳴門ICから高速へ
1609   810    淡路島南P
1656   867    淡路SA 
1722   879    垂水JC (本州四国連絡橋 鳴門〜垂水JC 4650円) 
1830   939q   自宅着   (全走行939km  46.4L  20.2km/L)