但馬海岸  (2001.9.9)

  集合場所の中国自動車道赤松PAは明るい日差しでまぶしい。8時過ぎ13台でスタート。吉川
J.Cから舞鶴自動車道経由で春日ICへ。山の中腹を縫って走る高速道路から遠くの山並みがくっき
りと見える、今日はいい天気になりそうだ。
 今日のコースは山陰の但馬海岸、そして竹野温泉を楽しむ予定。一日で走る距離としてはちょっ
と長いかな・・でもあの美しい景色が楽しみ。
春日ICを出てすぐ左折でR175へ、ショートカットで小さな峠を通って桟敷交差点へ、県道7号
(青垣柏原線)を順調に走行、青垣町の「道の駅 あおがき」に9時すぎに着。

 丹波の森街道(R427)の曲がりくねった遠阪峠はバイク向けで快適走行、R9を鳥取・温泉町方
面へ、但馬トンネルを抜け「道の駅 ハチ北」に10時過ぎに着く。(ここまで自宅から約170km)
 ハチ北スキー場は鉢伏山(標高1200m)の北側にゲレンデを有するスキー場、ゲレンデは北側で
雪質がいいので好評。近接するスカイバレースキー場はスノーボードもできるので若者の間で人気
上昇中らしい。(近くに村岡温泉あり、シーズン中はスキー帰りの立ち寄り客多い。350円)
 夢千代日記で有名な湯村温泉の荒湯に立ち寄る、熱湯沸き立つ湯元は温泉たまごが人気。川原で
は新設された足浴場で気持ちよさそうにしている光景を橋の上から眺め小休止。
 温泉町から県道7で浜坂はすぐ、途中に二日市温泉、七釜温泉、浜坂温泉とこの付近は温泉が多
い。R178を香住方面へ、しばらくは山の中を走るが交通量少なく適度なカーブの連続で快適。
 前方に余部鉄橋が見えてきた、高さ43m、長さ約300mのこの鉄橋は両端がトンネルになっている
駅もトンネル内とのこと。それにしてもこの駅から乗車するには足腰弱い人は大変だ。
 その昔この付近を汽車で通った記憶には、トンネルを出るとパッ海が見えたと思ったらまたトン
ネル、また海とまるでスライド写真を見ているようだったことを思い出した。
 漁港の町 香住はいい香りが漂っていた、早朝のスタートだったので醤油味の香りがお腹の奥
まで染み込む。香住は山陰地方有数の漁港、冬場は香住、柴山、佐津、津居山港とこの付近の港は
松葉蟹水揚げ港として賑わう。カニ料理が売りの宿や民宿が海辺に並ぶ。
 この辺りは山陰海岸国立公園で但馬海岸の中心地、断崖や岩礁など雄大な造形美が見せている、
られるのでここから洞門、洞窟めぐりの観光船も出ている。

 左に日本海を見ながら入り組んだ海岸線を道は走る、小さな人家や漁港をすぎると道は岬の中腹
まで上り道となる、岬を廻ると次の漁港に向かって道は下っていく。
 砂浜の入り江は海水浴場 大きな入り江は漁港、そしてこんな小さな入り江にと思うようなとこ
ろにも小さな港があった。

 佐津からR178は右にそれるがここからが但馬海岸道路(県道11号 香住久美浜線)。この道は
佐津から竹野、日和山にかけて険しい海岸線・岬の中腹に道が通る、その分絶景。今日は視界もよ
くずっと遠くまで見える。向こうにかすんで見えるのは能登の岬か?
 夏の盛りには海水浴を楽しむ若者や家族連れで賑わった海浜も今は人影少なくのんびりと投げ
釣りをしているのどかな景色。

 正午竹野海岸「北前館」に到着(250km)。ビジターの村上さん(R1100RT)は初めて参加にもか
かわらずMCCの仲間との会話も弾んでいる様子。真夏並の天気に冷たい飲み物で精気を取り戻す。
 ここの2階が竹野温泉「遊湯館」になっている。窓の外には夏が終わった海岸が一望。入湯料400
円と安かったが洗剤は無かったのでお湯に浸かっただけ。蝦夷と上方の交易の北前舟の港だったの
だろう、北前館の一部に北前舟と関係資料が展示されて興味深く見る。 
 竹野から日和山に至る但馬海岸道路は但馬マリンラインとも呼ばれている。断崖絶壁の岬を縫って走
る道からの眺めは感動ものだったがその景色に見とれすぎると崖から転落の危険あり。
 日和山に立ち寄る、ここには自然水族館、沖の岩礁には浦島神社?が建っている。浦島太郎と乙姫様
が住んでいたとか・・日本海側は浦島伝説が各地に伝わっている。
 城崎温泉手前の津居山港でハタハタとイカの一夜干しをお土産に購入。城崎から円山川の対岸 
県道548号(玄武洞豊岡線)、玄武洞を過ぎてR178の交差点を左折し久美浜町方面に、約2km先の   
標識に従い右折で出石町方面に(県道536)。出石の町は次回に残しR426のバイパスで福知山市に
向かう。野花交差点からR9、福知山の手前ガソリンチャージしここで解散する。

 山陰の香住海岸、竹野海岸から日和山へのツーリング、お天気に恵まれ(蒸し暑かったですが)
日本海の景色を楽しみましたがちょっと距離が長すぎたようでした。次回はもう少しゆとりをもって
ツーリングをしよう。
                 (竹野まで250km、復路190km 全走行440km  中谷記)