真夏の渡瀬温泉 (2001.7.29)

 阪和自動車道を和歌山へ向け飛ばした。神戸方面からは関西空港へのアクセス、湾岸線
を走っている様子が無線から聞こえてくる。集合時間の7時45分の少し前に「紀ノ川SA」
に到着。
 BMWが数台、木陰にはいつもの顔ぶれが、「暑いなー」とみんなの顔が言っているの
がわかる。遠い方は淡路島の上田さん、4時起きで明石フェリー経由での参加。集合地点
往復でも相当な走行距離だ。 大西さんはR1150RTで参加、走行距離がまだ300kmの新車、
ブレーキがよく効くそうです。
 本日のエスコート役、K1の山本さんから走行ルートを聞き8時過ぎ16台のBMがスター
ト。「海南東IC」から県道18を少し走りR424に入る。この道は海南高原カントリーの案内
標識に従って走れば間違うことはないが「高原」の名のとおり山の頂上に向かってぐいぐ
い登って行く、道は狭い1.5車線、カーブで海南の市街が一望それくらいの急坂を登る。
 峠から少し下ると2車線の道になるがカーブはきつい、しかし当クラブのビーマーはな
れたものだ、ヒラリ、ヒラリときれいにクリアー。

 金谷町に入るとR424の標識に従い竜神温泉方面に走る。右・吉備ICの案内標識、ここ
から5分程度で湯浅自動車道ですが、夏の海水浴客で混雑が予想されるので海南高原越え
のルートを選びましたと山本さん。
 町を過ぎると川沿いを走る2車線の道、R424のこの付近からは交通量も少なくなんと走
りやすい道か。道は狭いながらもアップダウンとコーナーリング、信号もほとんどないバ
イク向けの快適コース。中間を走る私の前に整然と走るバイクが、そしてバックミラーに
写るへッドライトを見ながら各車ツーリングを楽しんでいる様子が伝わってきます。

 途中狭い道はトップから対向車情報を送ってもらっているので出会い頭のビックリはな
い。右に椿山ダムを見ながらの辺りは視界も開けアクセルも開きっぱなし。
「道の駅 瀧游(りゅうゆう)」に9時半ごろ着いた。時間からすれば結構ハイスピードだ
った。R1200RSの井上君のバイクからオイル漏れが、途中クラッチの切れが悪いと思ってい
ましたが「やぱり」でしたと、彼はここでUターンし帰ることになる。
 瀧游を出るとまもなく交差点、直進は竜神温泉・高野山、右折は白浜・田辺・本宮方面、
ここを右折すると直ぐに長い「水上栃谷トンネル」、トンネル内は涼しく快適。トンネル
からの下りがまたバイク向けのコーナーリング、ルンルンの走りだった。
 R311に突き当たり左折で本宮方面へ(右は田辺・白浜・R42)。このR311がまた走りや
すい道、水を得た魚がスイスイと泳ぐようにBMが道をスイスイと泳ぐがごとく快走してい
る。川の水は透き通るようにきれいで、涼を求め夏の川遊びを楽しむファミリーのパラソ
ルやテントが多かった。

 路面が濡れている・・・?通り雨だったらしい。と思うまもなく乾いた路面はになった。
山間部は山一つ越えると天気が急変する・・・なんて思っていたとたんに雨が・・・。
 雨具を着けようか・・・どないしょうと思いつつ、まっいいか 少々濡れてもこの暑さ。
途中の道の駅を過ぎ川湯・渡瀬・湯の峰温泉への道でもっとも険しかった谷間にさしかか
る。今はトンネルと高架でルンルンの走り。(右に左に熊野の旧道見え隠れしていた)
 
 雨脚が強くなる、熱くなった身体にちょうどいい按配だ。 後方の後藤さんから、悲鳴
が・・「寒い・寒い」・・? R1100GSに乗る後藤さん、この暑さでTシャツ走行、雨に
濡れた身体でトンネルを何本も通過し寒くなったらしい。もうすぐ熱い温泉のお湯に入れ
るんだからと我慢して走ってと無線を送る。(この暑い中なんと贅沢な走りか)

 11時前に渡瀬温泉「ホテルやまゆり」到着、雨がまだ降っているのでホテルの方がバイ
クは軒先へと誘導してくれた。バイクといえども我が子のようなもの、この心遣いが嬉し
かった。
 先ずは温泉、パンフには西日本一の大露天風呂とある。暑さで汗いっぱいの身体(後藤
さんは冷えた身体)を湯船に浸す。至福のひととき。奥の方には何種類かの露天風呂もあ
り露天ツアーの方も。
 直接現地に走りますと能勢の山奥(失礼)の駒田さんも無事到着、いいタイミングでし
た。
 温泉でさっぱりした後はお待ちかねの食事、と言うよりぐっとビールを! 美味い。声
も出さずにゴクゴクと、美味い! アットいうまに空瓶が並んだ。
 食事の予約をしているのでスムーズ このお弁当に700円の入浴代を入れて2000円、大
広間での食事にワンドリンクのサービスまで付いて。お世話いただいた山本さんありがと
う。皆さん大満足でした。(しかもお昼寝つきでグッド。大きな寝息での目覚め。ホテル
の接待も行き届いて満足)

 2時過ぎにスタート。帰りも同じコースを走りましたが、午前中に走ったコースだけに、
皆さんハイスピードの走り、久々の走りこみに満足しました。紀ノ川SAにも予定時間前に
到着し解散。紀ノ川SAからは、あの通り雨がもう一度と思うほど暑い中を家路へと急ぎま
した。
 今回企画していただいたK1の山本さんには、コース選定と下見、ホテルとの交渉などお
世話になり、ビーマーは真夏のツーリングを楽しみました。        (中谷記)
 (7:00自宅発、紀ノ川SA 60km、渡瀬温泉 194km、全走行392km、17:55自宅着)