青山高原から信楽・狸の里へ  (2000.7.23) 

  涼しい青山高原のワインディングと榊原で温泉に入ろうとコ−スを決めた。朝からギラ
ギラ太陽が照りつけるなか西名阪道路香芝SAへ。すでに10台くらいが先着している。淡路
島から参加の上田さん森垣さん (共にR100RS) のお姿も、もう120km の走行とのこと。
  9時過ぎスタ−ト、西名阪は順調流れている、天理料金所で19台のバイクが揃ったのを
確認し上野市の大内ICまではフリ−走行。名阪国道はここから高峰PA迄が急坂・急カ−
ブの連続、一気に駆け登る勢いで各車鉄馬に鞭を入れる。五ケ山IC付近は渋滞、GL1500と
乗用車の事故でGLは大破、ドライバ−は無事だった模様だ。気を付けて走ろうと言い聞か
す。

  最後尾の杉山さんから、覆面パトが追従していますとの無線に思わず右手が戻る、無理
せんとこう。自動車専用道路の名阪国道はアップダウンと適度のカ−ブで走りやすい、そ
の上通行料はタダ、しかし最高速度が60km/h。それでも各車100km 前後で走っている。流
れに乗って走ればいいが一人突出すると強制停止させられ、高い通行料を払わされるハメ
になる。

  そう言えば軽四とバイクの高速道路での最高速度がこの10月から80kmから 100kmになる
そうだ。しかしバイクの通行料金は軽四と同じ料金、以前は乗用車と同じ料金だったが何
年か前に軽四とバイクは少し安くなったが。バイクは一人しか乗れないのに料金は軽四と
同額とは、せめて定員乗車の二人乗りはOKとならないものか。

  大内ICで休息の後、二つ先の上野東ICからR422で青山高原方面に進む。バイクが走る上
野盆地の左右には青々とした田んぼが広がる、強い陽射しの下稲もすくすくと育っている
様子だ。青山町の阿保交差点を左折してR165に入る。道は次第に上り坂で山が近くなる、
右手に馬が何頭も?・・・乗馬クラブだった。バッックミラ−にも鉄馬が何台も。

 近鉄電車西青山駅を過ぎるとハイカ−の姿がチラホラ、東海自然歩道が近くを通ってお
りここから山頂へ歩くのだろう。青山トンネルの手前の標識で右折し高原道路に入る、適
度のワインディングコ−スについアクセルがまわる。高度が次第に上がり身体に当たる風
が涼しく心地よい。

  布引山地の峯をつなぐ青山高原道路は標高800m位の所を走るスカイラインロ−ド、山頂
付近は見晴らしがいい、今日は夏には珍しく空気が澄んでいて遠くの山並みがハッキリと
見える。休憩の駐車場でにはF650が10数台止まっている、F650の集いが
あるとのことだった。

 続いて久居榊原風力発電施設に立ち寄る  青山高原笠取山の頂上(842m)近くに、地上高
 50mのタワ−、先端に直径 50mのロ−タ−、地上から最頂部までの高さ75mの巨大な風
力発電施設があった、出力は 750KW。

  この付近の風速は年平均毎秒7.6mで風力発電に適した風がコンスタントに吹いているら
しい。水力・火力・原子力発電に続きこれからは風力や太陽光発電などクリ−ンエネルギ
−を生み出す施設として注目されている。大きなプロペラがユックリと回っている景観に
感激。
 下りは 1.5車線で七曲がりと表示のある急カ−ブの多い道、杉木立の中の下り道は涼し
く快適、しかし雨の日のこの下りは避けたい道だ。榊原温泉の外れまで下りてきて右折で
猪の倉温泉に向かう。(榊原温泉は各種の浴槽があり楽しいが20人が食事できる食堂が無
いので今回はパスした) 

  猪の倉温泉のしらさぎ苑(800 円) は大浴場と露天風呂。熱くなった身体を温泉に浸す
、遠くに風力発電の巨大な風車を望みながらの至福の一時。お風呂で元気回復の後、大広
間での食事。風呂上がりの一杯が美味いこと、あっと言う間に飲み干し直ぐ追加。2杯目
でやっと人心地がつきました。
 1時半スタ−ト、R165に出て約 2kmで広域農道、アップダウンの走りやすい道。 R163 
伊勢街道を上野市方面へと進む。美里村の川沿いから峠への道は涼しく気持ちよいワイン
ディング。

  午後2時すぎ、頭上の太陽は何時もの数倍くらい大きくそして陽射しも強く感じる、そ
れくらいギラギラと照りつける。上野に近づくにつれ熱風がヘル容赦なく入る、走れば走
るほど頭が熱くなる。身体中の血が再び沸騰。バイクは外から見ると涼しそう見えるが実
際は灼熱地獄。何故こんな時期に走るのかと自分に向けぼやく。

 伊賀上野歴史民俗資料館前にて小休止 かき氷  みぞれ  宇治金時と何でもいい、あの
冷たい氷を食べたい、頭のてっぺんがツ−ンと痛くなるような氷を早く食べたいと念じつ
つ猛暑のR422を暑さと戦いながら走ってきた。

  上野からはR422で信楽へ、道は一部 1.5車線で小さな峠を幾つか越えて信楽へと続く。
道は狭いながらも木陰を走るとホッとする、風が涼しく感じられ少し生き返る思いだ。狸
の里の信楽でコ−ヒグレイク、頭の芯にツ−ンとくるような冷たいかき氷をいただくのを
楽しみにしながら走りましたが残念ながら無くコ−ルコ−ヒ−で済ます。

 冷房で精気を取り戻した後は大小のタヌキの置物の並ぶ店頭で、誰が一番タヌキに似て
いるか比べようとタヌキの前に並んだ。「置物のタヌキはみんなオスばかり(万柳川柳)
」にあるように、徳利と大きな物をぶら下げているタヌキばかりでしたが片隅で遠慮しが
ちに斜め座りしている雌タヌキを見つけ何故か喜んだのは私だけだったか。
 信楽からR307を東へ5km、牧交差点を左折し県道16大津信楽線で川沿いを瀬田西ICへと
向かった。陽射しは次第に弱くなり今夏一番の暑さも峠を過ぎ沸騰した血液も徐々に下が
ってきた。

  夏真っ盛り、豊岡市では38.3度と測候所観測史上初めての最高気温を記録。今日は猛暑
極暑・熱暑の中の耐暑ツ−リングでした。淡路島の上田さん他から無事帰宅しました、今
日の暑さにさすがにグッタリしましたとメ−ルが入っていました。暑いなか皆様お疲れさ
までした。                                 (全走行308km   14.8L   中谷記) 


行 程

0820     0km  自宅発
0841    19    香芝SA着  (集合) 
0910            〃  発  
0919    33    天理料金所  
0947    74    大内IC
1005            〃  発 
1007    77    上野東IC〜R422へ右折  青山高原方面へ
1021    90    阿保交差点  左折  R165で青山高原、久居・松坂方面へ
1032   100    右折で青山高原道路へ
       105km  山頂駐車場 (何カ所もある) 
1053   108    久居榊原風力発電施設着
1110            〃  発    下りは1.5 斜線  七曲がりの急カ−ブ
1131   121    榊原温泉から R165 方向へ右折  R165の交差点右折で約1km 看板あり
1143   131km  猪の倉温泉  しらさぎ苑  (800円 JAF会員 700円) 
1330            〃    発  ガスチャ−ジ(Gスタンド角の信号左折で広域農道)
1345   135    広域農道へ  アップダウン  快適
1351   145    美里町でR163へ左折  上野方面へ  峠道は快適  名阪国道と交差
1443   178    上野歴史民俗資料館前で休憩  暑い熱い  2つ3つの峠越で信楽へ  
1520   203    信楽で休憩  R307を水口方面に約5km 牧交差点左折で瀬田大津方面へ
1625  222    瀬田ICから名神高速
1650   251  桂川PA着    (ここで解散)
1715            〃  発
1740   287    豊中ICから阪神高速
1800   308km  自宅着