MFF in SUZUKA 参観記    (2000年 4月22日〜23日) 

 MFF in SUZUKA (BMW Motorcycle Fan Festival in SUZUKA )に行ってきました。
 8時30分満タンとタイヤ圧点検の後スタート。西名阪から名阪国道へ、標高の高い名阪
国道の周辺は冬景色から春への衣替えの最中、遅咲きの桜とこぶしの花、食べたいような
若々しい緑が目に入る、前夜の雨もあがり明るく太陽がまぶしい。R1 バイパスからは鈴
鹿サーキットの案内標識に従い無事到着。(10:20  127km )
  
  受付で「中谷さん」とお声をかけていただく・・・・? 昨年「BMWクラブのあり方」
座談会でお会いしましたOwners Club of Japan事務局の池谷純仁氏だった。失礼しました
あの時はスーツ姿でしたので・・・。
  続いて隣に設けられた MFFアマチュア無線局へ、市橋  聡氏が局長さん、参加の皆さん
への案内・誘導等のサービスをされておられました。ビーマーの方が各コーナーでボラン
ティアとして運営やお手伝いをされているとのこと。皆さんお世話になりました。

  隣のジムカ−ナ場で開かれている「BMW ライディングクリニック」は二輪誌やGP解説
などで活躍中のあの山田  淳氏が講師。講習会場は MFFメイン会場のすぐ隣だけに見学者
も多い。20数人が受講している、R65 やK1200RS 等の様々のバイクがコース上のS字コー
スやバイロンでのスラローム、荒地走行や50km/hでのABSを効かす急制動体験。シート
に横座りでの(右足もシフトレバーの方へ出して)コース走行やステップに立ち上がった
まま手信号でコーナーリング等をビ−マ−が受講。このクリニツクを見ているだけでも勉
強になります。

  コ−スの外からカメラを構えていると、オットットとコースをはずしてこちらへ接近し
あわやガ−ドレ−ルに接触しそうなバイクも。ライダーの真剣な眼差しが私の目の前に迫
ってきた。 
 この機会にK1200LT に試乗した。車重380kg 私の R1100RTより 100Kg重い。(身長165
cm から163cm に縮んできた私に)足つきは・・? 親指の先が少し地面につく・・両足と
も。お尻(座位)を少し前にずらし足つきをもう少しと思えど、LTはシートの幅が広くそ
の期待は残念ながら消えた。(直前にLTには少し擦り傷があるよ、大丈夫・大丈夫、それ
に保険にも入ってようだとの声に励まされ試乗を決意)

  どっしりとした重量感だ、試乗の皆さんについて走れるか?  自信が今ひとつ。スタ−
トの時、周りの人の大丈夫かな・・?の顔・顔。周りの方の興味と少し不安そうな気持ち
が伝わってくる中でスタートした。 (午前中はR1200Cに試乗) 
  数メートルですぐ左折で上り坂、路面には少し砂があり状況悪し、またすぐ左折、20m
先でもすぐ右折。公道までの約200mの間にLTのステップの位置、シフトの感触や前後ブ
レーキの位置とあたりを探る。

  まあまあ走れるようになってきたが狭い交差点や狭いカーブ通過では前車との距離が開
いていく。立ち上がりにアクセルを全開する、一呼吸おいて加速していく。モーターのよ
うに滑らかに加速するが瞬発力は無い、短気筒やツィンに比べるとそりゃア無理というも
のだ、それに車重が380 kgだもの。(BM はK100RS.K75C.R1100RS そして今のR1100RT に
乗り換えて3年、他に 250のオフロード 1台)

 試乗コースはアップダウンとコーナーリングもある公道なれど快適なコース。コ−ナ−
も素直に曲がる、直線コ−スでは右に左にとハンドルを切りながらの操縦性を試す。ん・
ん・・体重58kgの私でも十分だ  走り出すと扱いやすい。(しかし短足の私には路面の
勾配のあるところで止まるとき、非力の私ではバイクを真っ直ぐ立てるのが難しそうでス
タートが難しいことも予測できる・・もう少し足が長ければ)
  BMW のイベントに初めて参加したのが軽井沢 (往復とも大雨だった) 、次は琵琶湖畔の
大津、どちらもプリンスホテルでの開催 (参加費も高かったが) で流石BMW と感じたもの
だ。今回のMFF は、モ−タ−スポ−ツのメッカとも言える「鈴鹿サ−キット」で初のBMW 
のイベント。楽しみにしていた。
  
  夜は広いグランプリホ−ルでビ−マ−の交歓会、各ディラーに分かれたテ−ブルや個人
参加のビ−マ−のテ−ブルでは話が盛り上がっている。いつもの仲間や初めてお会いした
方とも話が弾む、これがバイク仲間だ。最後は参加者全員でのビンゴゲームで大いに盛り
あがり2時間があっという間に過ぎてしまった。

 翌朝早く目覚める、今日もいい天気だ。クアガーデンにて朝風呂を済ませる。(天然温
泉、アルカリ性単純温泉、44.5℃) 今日は MFFのメインエベント「鈴鹿サーキット・フ
ルコ―ス体験走行」は最高のコンディション。  
  サーキット道路からNo9のゲートを入り国際サーキット場へ。コックピットでは走行前
の車検がすでに始まっている。バックミラーを取り外しへットランプやウインカー・テー
ルランプにはテーピングが必要とのこと。勿論サイドバックも取り外す。転倒時コース上
に破片等が散乱することを防ぐためのようだ。またタイヤの点検も慎重に行われたとのこ
とでした。(タイヤ点検はその都度されたとのこと、コーナーリングで高速から急減速し
タイヤの磨耗が激しく事故につながるため)
  車検が済んだバイクがピットロ−ドに並ぶ、参加者は数10名くらいか。走行はスポーツ
走行グループと体験走行グループの2班に分かれる。あれ・・?  K1の山本さん・・体験
走行のグループに・・何故?
  
 カツラダMoから参加の井上(K1200RS)、大西(R1100RS)、加藤(R1100R)、小林(R1100GS)、
瀧口(K1200RS)、茅野(R65)、森垣(R100RT)、山本(K1)さん他の皆さんはライディング
ウェアや皮ツナギで準備完了。これから始まる走行に期待と緊張が伝わってきます。
  先導車に続いて各車スタート、フルコース1周5.86403km 。約4分後先頭車に続いて各
車連なってSUZUKAS CIRCUIT のアーチの下をくぐりメインスタンド前を通過していく。
 私はそのメインスタンドの向かい側、フラッグタワーの真下で待つ。200mm の望遠でコ
ーナーからメインスタンド前を通過するメンバ−を撮りたいがバイクを識別できない。何
周目かにやっとシャッターを押すがスタンドの椅子しか写って無いのが何枚かあった。 
 1 回の走行が約20分、それを3回走る。最終回の走行は皆さんさすがに慣れたとみえ、
相当のスピードで通過していく。200km/h をはるかに超えている、爆音がすごい。あの山
田 純さんからいただいたレムスのマフラーに取り替えたK1の山本さんのバイクはいい
音を残し走りすぎていく。
 最終のフラッグが振られ各車ピットロ−ドに帰ってくる。ヘルメットを取った皆さんの
充実、満足した笑顔が。皆さん無事お帰り下さいました。
  大西さん (60代後半) 直線で 200km出しました、次のコーナーでの減速のブレーキング
に手が痛くなるほどレバーを握りました。加藤さん (60代前半) 鈴鹿のフルコ―スを走り
切りましたよ、満足です。K1の山本さん、コーナーで追い抜かれました、バックミラーが
付いていないので怖かったですなど、鈴鹿サーキット・国際レ−シングコ−スのフルコー
ス走行の感想が伝わってきます。


追記
  カツラダMoの山口さんから MFFに一緒に行きましょうよ  とのお誘いで参加。両日と
もいい天気に恵まれ、初めての鈴鹿サーキットを楽しんだ。
 サーキット走行に仲間が走行するとのこと、2日間自称カメラマン・・?として参加し
ましたが、60歳代の先輩が走っているのを目の前にし、鈴鹿の国際レ−シングコ−ス・フ
ルコースを走れる機会はそうない、私もやはり走るべきだったと思った。
  初めての鈴鹿サーキットは広い敷地にホテルや遊園地などもあり、すばらしい施設の中
で充実した2日間を楽しむことが出来ました。今度は家族連れでも楽しみたいと思いつつ
鈴鹿を後にした。                   (JA3XYD 中谷 記)