伊根の舟屋〜丹後半島  (2000.5.28)

  昨夜の大雨がウソのように止んでいる、6時50分スタート、阪神高速の路面はしっかりと濡れていた。
川西能勢口駅前着(0720 35km)。 駅前にはすでに大西さんのバイクが1台、おはようございます。

  伊根の舟屋と丹後半島一周、走行距離が400km近いので「集合・離脱は随意です、ご希望のところで
ドッキングして下さい」といつもと違う趣のツーリング。メインの走行ルートも設定した。川西から
岩橋(R850R)、大西(R1200C)、菅(R1100RT)、杉山(R1100RS)、厚朴(ほのきR1100RT)、松
浦さん(R1100R)と中谷(R1100RT)の7台がスタート。(0745 35km) すぐ一の鳥居前にて池口さ
ん(R1100RS)とドッキングし8台となる。

 R173は早朝のため交通量も少なく走りやすい、路面は乾き天気も次第に回復の様子だ。一庫ダムから
は信号も少なく一段と走り易い、特に はらがたわトンネルの手前から天王トンネルは高速コーナーリ
ングもあり皆さんハイスピードでの走りです。

  明るいまぶしい陽射しをうけた「道の駅 瑞穂の里」で、岸本(R1100R)、杉浦さんに笑顔で迎えて
いただく。いい天気になりました。(0837 87km)杉浦さんはこの春念願のサイドカーを購入(K1100
LT+EML-GTU)。1週間前に奥様と今日のコースの下見に行っていただきました。

 「まだサイドカーに慣れていません、最後尾を走ります」と杉浦さん。私が先導し最後尾にてナビゲ
ーターをお願いする。お久しぶりの岸本さん、250のスクーターで奥様とタンデムで走られているとの
メールが入っていました、こんどタンデムツーリングのスポットをお教えください。(0850道の駅発)
  ビーマーのバイク走行を記録できないかと数年前に8mmビデオカメラを積んでから久しい。先日カメ
ラを収めるBOXの基台を今のバイク仕様に変更した。今日はそのテストも兼ねる、カメラアングルは
これでいいのか、振動はどうか等気にしつつ走行。

  R9の和田交差点通過(0852 89km)ここからは適度のワィンディングでバイク向けのコースを楽しむ。
綾部市から西舞鶴までもいいコース(R27)が続くが、今日は大江町経由で宮津市に向かう峠越えのコー
スを選んだ。綾部駅前(0912 110km)から2km先の府道9号(綾部大江宮津線)を大江方面に右折、
この道も2車線の快走路で走り易い。

  由良川の橋を渡った堂本の信号で左折、一旦R175を福知山方面へ進む、すぐ右折し大江山越えのルー
トへ。(これも府道9号綾部大江宮津線)元伊勢外宮、元伊勢内宮の看板が立っている。なぜここに
内宮・外宮が? 途中赤鬼・青鬼が大きな金棒を持って睨んでいる、ここは大江山だった。日本の鬼の
交流博物館もあり次回立ち寄って見たいものだ。

  大江山バンガロー村、ロッジやスキー場が目の前に突然現れた。遠くの山並みはガスで霞んでいる、
墨絵のような感じだ、昨夜の雨の残りか。普甲峠付近(0952 144km)は一車線のところもあるが変化
に富んだコースだった。

  宮津市(1006 154km)からバイパスで岩滝方面へ、宮津トンネル手前の休憩所で一休み。岩滝町(消
防署前交差点1029 160km)右折で伊根方面へ。 無線にブレイクの声が、K1の山本さんだ。今日はお
子様サービスとのことでBMW(4輪)で追いましたとの報。(夜に写真をメールでいただいた)

  天橋立成相山へのケーブルカー乗り場(1038 166km)を過ぎると時折横風が強く吹きオットト。前方
の入り江には集落が点在する景色、どの辺りが伊根なの? 杉浦さんから、前方右手の入り江の集落で
す。上のほうに建物が見えます、道の駅です、昼食はそこでします。小さな建物らしきものあれど小さ
な点にしか見えない、まああの辺りだなとそれなりに納得しながらお腹の虫に言い聞かせる「もう少し
辛抱しろよ」。
  伊根の狭い町は山が海に落ち込みわずかに広くなったところにある。狭い道の両側に民家が建ち、左
の民家のすぐ裏手は山が迫る、右手の民家の裏は海。開いている表戸の向こうには海が見える。映画の
トラさんシリーズ、ここ伊根の舟屋の実家に住むヒロインに会いに来たトラさんとのシーンが蘇る。寅
さんが2階から見ていた あの舟屋はどの辺り? あの連絡船乗り場は? 
                                  
  〔伊根の舟屋〕
    古くから漁業を営む伊根には大切な舟の格納庫として舟屋が建てらた。1階は船が収められる
      ほか、漁で使う網や洗濯物などが干されていてなかなか生活感のある雰囲気。2階は住居とし
      て使われ、海と山との狭間で暮らす漁師の知恵が詰まった機能的な構造。現在伊根湾を囲むよ
      うにして並ぶ舟屋の数は約230軒
  「道の駅 舟屋の里伊根」に到着。(1100 184km)先着の竹本さん(R1100R)に迎えていただいた。
道の駅は伊根港を見下ろす高台にあり、近くや遠くの舟屋が一望、天気もよく最高の景色。予定の時間
に着いたので心配していた昼食(15人一緒にいただけるか)は大丈夫だった。レストランは2軒あっ
てどちらも海の幸の料理が自慢。駒田さん(K100RS)、中村(R1100RS)、藤澤(R1100R)さんも到着
し美味しい海の幸をいただいた。
  舟屋をバックに写真を撮り12時半半島周遊にスタート。ここからトップを中村さんと交代。道はしば
らくし山の中、整備された道を快走。海が見えてきた日本海を望む断崖絶壁の中ほどに道がついている。
海際に道を通せない、それほど険しいところ。カーブの連続する道は2車線でバイクの走行には十分。
景色を楽しみビデオも廻わして走った。

 アッという間に経ガ岬に着く。(214km 経が岬先端まで徒歩15分)ここ経ガ岬は丹後半島の最北端
の岬、眼下には雄大な日本海が開け遠く能登半島を眺望する景勝地にある。今日はバイクの方がいいで
すねと乗用車の方からお声がかかる、京都BMWクラブの方でした。
 ここから丹後町までは丹後松島と呼ばれている。名前のとおり海面に点々と大小の松島が連なり、日
本三景の松島に似ているところから名付けられたとのこと。道は海沿いに下り集落には海水浴場の看板
が立っている、きれいな浜辺は夏にはかなり賑わうようだ。

 アップダウンと急カーブの多い道ながら杉浦さん操縦のサイドカーもぴったりと後ろについている。
さーすが! 昨日の雨で空気はきれい、それだけに午後からの暑い陽射しが余計身にこたえる。「道の
駅てんきてんき村」にてコーヒーブレイクし一息入れる。(221km 1340着 1410発)

 弥栄町で(1425)左折し岩滝方面へ、ここからの道は(府道53網野岩滝線)途中1.5車線の所もあ
るがアップダウンと適度のカーブの連続、信号も車も少ない快適な道だ。7年前この道でワインレッド
K100RSとのピースサインを思い出す。(これがきっかけで即K100RSアニバーサリーを購入した)

 GASチャージ(1445)その間 先行した3台と離れ離れになる。1台は無線でコンタクトできドッキ
ング、あとの2台とは連絡がつかない。岩滝(消防署前)からR176へ、「道の駅かや」(1535 261km)
にて携帯に連絡が入る、それぞれ別ルートで帰ることとした。

 道の駅からはサイドカーの杉浦さんが先導でハイペース走行。途中無線で松浦さんと交信する竹本さ
んの声が聞こえてきたが交信不能。R175とドッキング、すぐ次の信号(大安)を左に下り由良川右岸
を福知山へ方面に(府道55)。別コースの2人の声が次第に明瞭に聞こえる、互いの安全走行をと交信。   
 由良川を挟み双方福知山ICに向け走る、三段池公園の手前のさくら橋を渡り広域農道へ、府道524
から福知山ICに渋滞もなく到着。(1605)先の2台と数分違たった。ここで解散とした。

追記
 前夜は大雨だった。早朝の問い合わせ電話「今日はいかが・・?」に「走ります」と応える。(0535) 
あの予報がこんなにいい天気、ツーリング日和になるなんて。お日様ありがとうございます。
 今日のルートは先に杉浦さんに下見をしていただいたので、どの道もスムーズに走れました。さすが
「マップの杉浦」です。
 福知山からR9、R173で家路へ。私は舞鶴道で帰りました。車は少なく走り易い高速でしたが 春日IC
の先で、黒の覆面の後ろにBMWが止まっていた。窓ガラスは黒のシールで車内は不明・・・。
 (ビデオもきれいに撮れていましたので一安心。全走行 410km 20L 20.5km/L ja3xyd 中谷宏作)