大鳴門橋・四国剣山・かずら橋・祖谷渓温泉紀行 (1997.10.26) バックミラ−の真っ赤な朝日を見ながら阪神高速で神戸に向かう。天気は上々ツ−リン グ日和だ。7時前に須磨に到着。(52Km) R100RSの金場(こんば) さんが、続いてR1100RS の中村さんも到着。今日のコ−スを企画して頂いた後藤さん(K100RS)も着。(7:55 出航) フエリ−が着く(8:40 1810円) 淡路島大磯で上田さん(R100RS)と合流。 R28で津名町に 向け7台でスタ−ト。大阪湾を左に見ながら南下。波に太陽が反射しキラキラ光りたいへ ん綺麗だ。風が少しきつい。その分空気は澄んでいて遠くに和泉山脈の山並みや友が島が はっきり見える。 一宮IC(9:05 69Km) から本四連絡道路に入る。交通量は少なく快適に走行すれど、鳴門 に近づくと風が強くなり路肩の吹き流しが左右に強く揺れている。いよいよ鳴門海峡、淡 路島と四国を結ぶ巨大な大鳴門橋は銀色に輝きどっしりとしている。(109Km) 風は更に強くなる。天気晴朗なれど風強し。二輪車横転注意の電光表示が目に入る。横 風が強く吹くので重心を風上におく。時折さらに強い横風が襲う。そのたびス−と風下に 押し流される。それは雪道で車がスリップした時の様に道路とタイヤのグリップが無くな り不安な感じだ。緊張のなか鳴門ICに着く。 (2310円) (途中臨時停車しうず潮を観れど 小潮なり) ゆっったりと流れる吉野川を渡ると徳島市(10:00) R438を捜し求めてしばし走る。剣山 77Kmの標識を発見、ひと安心。やがて信号も無くなり7台のバイクは右に左にカ−ブしな がら流れるように走る。青い空を背景にたわわに実をつけた柿のある風景が美しい。 山間部に入るにつれ1〜1.5 車線になる、四国の3桁国道は狭く感じる。峠を下った所 に臨時の観光案内所(テント張り) がありかわいい娘さんからパンフレットを頂戴する。 見残しへ50Km、先は長くすぐスタ−ト。 いつもトップを走る金さん(R100GS)が今日は私の前を走っている。何故? (今朝の2時 まで飲んでたので眠いとのこと)。途中の分岐でどちらもR193の表示、R438が無い、引き 返して道を聞く。R100タンデムの方が直進ですと教えてくれる、RTではきついですよとの アドバイスも? (いいえ でした) 道はますます狭く急角度に落ちる渓は深い、上り勾配のきついブラインドのカ−ブの連 続。先頭の杉山さん(R1100RS)から「白の乗用車2台通過」と対向車情報を送ってくれる ので後続車は走り易い。路肩の白線は落ち葉で見え隠れの状態。 突然、目の前一杯に鮮やかな紅葉が飛び込んできた。さすが剣山の紅葉は素晴らしい。 この付近を「見残し」という。こんな山深い所でなかなか見に立ち寄れない、又行っても 険しい道のため見る余裕が無い。そのため見残したとの意味の地名であろうか。 トンネルを出ると見残しの駐車場。四国で二番目の高峰、剣山(1955m) への登山口がこ の見残しで標高は1500m 以上。とにかく寒い。登山のためのリフトも山頂の中腹まであり 紅葉を楽しむ客で賑わっていた。金さんは名物のそばを注文。私はそのザルソバを見てま た寒くなった。(12:40着 229Km 13:30発) 祖谷渓への下りは勾配も緩やかで走りやすい。西祖谷山村でかずら橋10Kmの標識、県道 へ右折。秘境祖谷渓のシンボル、かずら橋は河原から 10m位の所に懸かっていた。日記に 書けるようパチリ一枚写し出発。 ケ−ブルカ−で渓底に降り河原の露天風呂に入ろうと、祖谷渓温泉を目指して走って来 たが、大変な混雑でとても待っていられない。大浴場にて済ました。こちらの方は空いて いて少しぬるめだがすべすべとした湯だった。温泉から見る祖谷渓の紅葉は絵の様だ。は るか山上には民家が点在し渓の深さは, さすが平家伝説になるような秘境であった。 (15:10着 277Km 15:50発) 道路下150m位の所を祖谷川が流れている祖谷渓のブラインドカ−ブを快適に走行。祖谷 口でR32 に合流。(16:12 291Km) さすが2桁国道何と走りやすいことか。高校野球で有 名な阿波池田の町を通過。 (町の中にダムがあった) R192経由、徳島道路の脇町ICから 徳島市へ。(18:00 386Km1000円) 風速13m 夜の大鳴門橋をまた緊張して走り抜け今朝の ル−トで須磨港へ無事到着。(20:20 460Km) 追記 念願の祖谷渓に行ってきました。今年一番の木枯らしが吹いた日のツ−リングは寒 かったですが走りは堪能しました。ありがとう。 (全走行510Km JA3XYD 中谷記)