南紀縦断ツーリング (1996.5.25 〜 26)

 天気は素晴らしい快晴で汗ばむくらいだ。遠くに関西空港を望みながら阪和道を集合地
点に向かう。紀の川SAには淡路島の上田さん(R100RS)、神戸の森田さん(R1100GS) がす
でに先着。お二人とも遠くからの参加、予定よりも早く着いたとのこと。今回メンバ−1
0人、カツラダの二人を加え総勢12名の参加。

 10時15分阪和道紀の川SA出発。時間短縮のため予定を変更し今年3月末に御坊市
まで開通した海南湯浅道路のコースをとる。御坊出口からR42へ。道は海岸沿いにアッ
プダウンしながら続く、明るく眩しい日差しを浴びながらの走りに気分最高。交通量は結
構多い。切目崎の紀南パレス着(11:30 113km) 。陽射しがきつく暑い、ヘルの中は汗だく
冷たい飲み物を一口いただく、美味い。

  今日は風がきつく波頭が立っている田辺湾を右に見つつ走る。突然目の前に円月島が現
れる、絵になる景色にストップしポーズ。目の前に太平洋が広がる絶好のロケーションに
ある「崎の湯」に到着(13:30 172km) 。日本最古の露天風呂とのこと。入浴料無料、男女
別に仕切りがあり安心して入れる(?)女性客も多い。(仕切りは、ほのかな期待を裏切
るほどに完全。残念 との声あり)加藤さんは防水カメラを持ち込みパチリ・パチリ。
 夏の陽射しの下での露天風呂、途中で缶ビールをと思いいつつ残念ながら何もなし。き
つい風も熱い身体には爽やか。何回も白浜に来られた方はあってもここ崎の湯には初めて
の方が多く良かったかな。
 2時20分千畳敷発しばらく走るとR42。ここから潮岬近くまではフリー走行。後藤
さん(R100RS) 金さん(R1100GS) を先頭に各車手綱を離したように鉄馬にむちを入れる。
途中の検問状況を無線にて報告を受けたいが電波も届かないくらい離れる。風景が美しい
枯木灘海岸を右に見ながら走行。この素晴らしい景色とワインデングにヤッホー。
 田子浦着(15:30  231km) 。先頭の3台は飛ばし過ぎで海にでも入ったのか行方不明。
そのうち無線で応答があり再びスタート。Uターンした3台と串本海中公園レストラン付
近でドッキング。お出迎え有り難う。

 「ここは串本向かいは大島仲を取り持つ巡航船」の大島を左に見ながら潮岬へ。串本か
ら潮岬へは時計廻りに走ると景色がいい。4時本州最南端の潮岬に着く(250km) 岬の先端
に立つと周りは海、大きな船が何隻も航行しているのが真近に見える。
 その昔、大島まで橋を架けようと杭を打ち中断したとの民話の残る「橋杭岩」をかすめ
今日の宿古座の「あらふね」に到着。(16:45  271km) 

  夕食は特別料理の舟盛りを前にビールで先ず乾杯。今日のツーリングの話で盛り上がり
気がつくと宴会場は私たちのグループだけであった。引き続き部屋で酒盛り加藤さん持参
のフランスのお酒「パスティス」も頂く、独特の香りと風味を味わいながらのバイク談義
年齢も仕事も違い、しかも初めて逢った方とも話も弾む。これがバイク仲間。
 翌朝 古座の海は朝日でキラキラと美しく輝いていた。日常の喧騒から抜け出し豊かな
自然に触れたいとの思いが 今 この荒船海岸の穏やかなこの美しい海が目前にある。脳
裏に焼き付ける。
 那智の滝を見るため予定を早め出発する。鯨2頭が道路の上を泳いでいる(大地への道
路案内標識)。大地の表示を右に見ながら直進。勝浦温泉の手前でガソリン補給。すぐ先
の信号を右折し勝浦湾経由那智方面に向かう。R42那智交差点を左折那智の滝へ。ここ
は西国33ケ所巡りの最初のお寺 西岸渡寺でも有名。那智の滝は一寸見るだけですぐU
ターン。(滝壺まではすぐなのに・・・)

 新宮から左折しR168に入る。ここから右にゆったりと美しく流れる熊野川を見なが
らフリー走行。緑のなか綺麗な川沿いの2車線の快適な道路、各車高速コーナーリングを
楽しむ。途中川を下るカヌーに出会う。一人乗り、二人乗りあるいはカヤック型の色とり
どりの100艘以上のカヌー、壮観な眺めである。

 瀞八丁観光船の発着する志古を通過。フリー走行のため先行する森田さんから「Y字路
を左にとったが道が違うようだ?」と無線にて問い合わせの交信、請川の手前で左に入っ
た様子、UターンでR168に復帰した。請川で道を左にとり川湯温泉に向う。
  川湯温泉の露天風呂「仙人風呂(千人風呂)」は川原にある(入湯料無料) 。写真のみ
にて次の渡瀬温泉に向かう。すぐ先のトンネルを出るとすぐ渡瀬温泉。ここで小休止(渡
瀬温泉の露天風呂は大きさでは西日本一とか? 入湯料 800円)(10:40  354km)
 つづいて湯の峰温泉。川沿いの「壺湯」の湯は格子戸越しに白いお御足がチラリ。湯舟
は二人入れば満員。風情がありました。(入湯料 250円) 

 再びR168にでる。約1時間で十津川温泉「昴の里」到着(11:30  382km)。昼食は
ホテル昴にていただく。ここホテル昴には温泉を利用した温水プールもあり、露天風呂・
川遊びと夏には家族で楽しめそうだ。
  ホテル昴で森田さんから冷たい珈琲をサービスして頂く。(ありがとうございます)
いよいよ狭くてカーブの多いコースに挑戦。1時15分出発。十津川村役場を過ぎると道
は 1.5車線と狭くなりブラインドカーブの連続。先頭車から「乗用車2台通過」と対向車
情報を送り各車慎重に走行する。

 2時15分  谷瀬の吊橋に到着(420 m) 。長さ 297m、高さ54m、鉄線橋では日本一
長いという大吊橋はさすがに高く長い。吊橋の頼り無い板の間から見える深い川原を足元
を見ながら慎重に渡っている仲間を珈琲を飲みつつ待つ。(落ちたらどーするねん)
 谷瀬の吊橋を堪能し3時前スタート。再びR168の難所を走行。3時半 大塔道の駅
(441km) にて小休止。缶珈琲が美味い。ここからは綺麗な2車線で千鳥走行で流す、新
天辻トンネル付近からの山並みはまた格別の景色。五条市のR24との交差点で渋滞。
R310金剛トンネル経由富田林にてガスチャージの後解散。(17:30  492km)。
 海と山と温泉の南紀を無事走り抜けることが出来ました。有り難うございました
                        (18:10自宅着 全走行距離 510km ja3xyd  中谷宏作)