4. 発願の勧め

    極楽や阿弥陀様、聖衆のことを知ったすべての者は、極楽に生まれたいと願う
    べきである。
なぜならば、そのように願うことで、彼らに出会うこと(倶会一処
    くえいっしょ)ができるからである。しかし、善い行いという意味の善根(ぜんこん)
    や福徳(ふくとく)が少なければ、極楽には生まれることはできない。

    ・ 善根
        無貧(むとん):欲張らず
        無瞋(むしん):怒らず
        無痴(むち):愚かならず

    ・ 福徳
        世福(せふく):親孝行をし、師に仕え、無駄な殺生をせず、十善
                 (じゅうぜん)を守る
        戒福(かいふく):仏・法・僧に従って戒を守り、威儀(いぎ)を正す
        行福(ぎょうふく):菩提心を発し、経典を読み、人を仏道に勧める

     たとえ立派な若者が1日であろうと、1週間であろうと、何日でも一心不乱に
    極楽に生まれることを念じているならば、極楽に往生できるのである。


     人の命が尽きる時に、阿弥陀様は聖衆とともに、その人の前に現れ、その
    人は心が動転することなく、安らかに阿弥陀様の極楽に往生できるのである。


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