1. 優れた修行僧の紹介
2,500人の修行僧は全員非常に優れており、理想的で最高位の修行僧という意味の
大阿羅漢(だいあらかん)である。特に功徳の高い16人の阿羅漢が紹介されている。
・ 舎利弗 (しゃりほ)
知恵第一と称賛されて、お釈迦様の後継者と言われている
・ 摩訶目?連 (まかもくけんれん)
神通(衆生を救済する無碍自在なはたらき)第一と称賛されて、
初期の仏教教団を支えた
・ 摩訶迦葉 (まかかしょう)
頭陀(衣食住に関して欲のない)第一と称されて、お釈迦様滅後の教団を指導した
・ 摩訶迦旃延 (まかかせんねん)
議論第一と称されて、最初期の仏教伝道に尽力した
・ 摩訶倶?羅 (まかくちら)
問答第一と称されて、全ての学問を習得するまで爪を切らないという誓いを立て、
10年間爪を切らなかったので、長爪(ちょうそう)バラモンと呼ばれた
・ 離婆多 (りはた)
少欲知足(しょうよくちそく)の修行に取り組んだ
・ 周利槃陀伽 (しゅりはんだか)
あまり賢くなかったが、お釈迦様の励ましにより悟りを開くことができた
・ 難陀 (なんだ)
容姿端麗で、愛欲の心が強かったが、強く自制をして悟りを開いた
諸根調伏(しょこんちょうぶく)第一と称されている
・ 阿難陀 (あなんだ)
多聞(たもん)第一と称されて、お釈迦様の晩年の25年間によく仕えた
第1回仏典結集(編纂会議)において、経典の誦出(じゅしゅつ)(お経を
読むこと)に積極的に取り組んだ
・ 羅?羅 (らごら)
密行(みつぎょう)第一と称されて、忍辱(にんにく)(困難をも耐え忍ぶ
こと)・持戒(じかい)(正しい誓いと習慣を保つこと)を実践した
お釈迦様の実子
・ ?梵波提 (きょうぼんはだい)
解律(げりつ)第一と称されて、お釈迦様の入滅(にゅうめつ)(お亡くなり
になること)を聞いて、焼身し、入寂(にゅうじゃく)(入滅と同じ)した
・ 賓頭蘆頗羅堕 (びんずるはらだ)
獅子吼(ししく)(雄弁を振るうこと)第一と称されている
・ 迦留陀夷 (かるだい)
・ 摩訶劫賓那 (まかこうひんな)
知星宿(ちせいしゅく)第一と称されて、天文学や暦数に秀でていた
・ 薄拘羅 (はっくら)
長寿第一と称された
・ 阿菟楼駄 (あぬるだ)
天眼(てんげん)(知恵の眼)第一と称されて、眠らない誓いをたて、失明
し、天眼を得た
次に菩薩が紹介されている。
・ 文殊師利法王子 (もんじゅしりほうおうじ)
般若(はんにゃ)の教義を宣揚(せんよう)(世の中に明示)した
・ 阿逸多菩薩 (あいったぼさつ)
・ 乾陀訶提菩薩 (けんだかだいぼさつ)
尊貴(そんき)第一と称される
・ 常精進菩薩 (じょうしょうじん)
最後にヒンドゥー経の神が紹介されている。
・ 釈提桓因 (しゃくだいかんいん)
別名は帝釈天(たいしゃくてん)であり、聖典リグ・ヴェーダにおける最大
最強の英雄神である。仏教を守る神である
2. 極楽の説明へ