第二モービルシャック 戻る
車種はマツダのneo、古くて燃費の悪い車である。
しかし出足が良く廃車するのがもったいなく車検を受けた。
もともと息子が乗っていたが燃費のいい新車に乗り換えたので
私がセカンドカーとして譲り受けた。
いつも車重の重いワンボックスに乗っていると
重心が低く水すましのようにすいすいと走るこのような車がほしくなる。
DVDナビがついていて、オーディオもcd自動チェンジャーで
専用ウーハも外付けで付いており装備は良い方である。
さっそくアンテナの選択である。
はじめからHFと決めているので
後はモノバンダーかオールバンダーかである。
エスティマの方はモノバンダーにしたので
この車はオールバンドにした。
昔、若いころ使っていたAH−2bという長いホイップが
倉庫にあるが車庫入れする時に乗り降りしなければならない。
めんどうくささはこの上ない。
特に雨のときは最悪。
マルチバンドのアンテナも所有しているが
オールバンドが可能なスクリュードライブが
魅力的である。
スクリュードライバー式のものとして国内では
ヤエスのATAS−100、120があり
海外では数社のメーカからもっと太いのが出ている。
ヤエスの細いのと太いのでどれぐらいの差が
出るのか私にはわからない。
カタロブ上太いほうがQが高く有利なのは解っても
使用上の差を実際に知るすべが無い。
とりあえずはヤエスのATAS-120をヤフオクで見つけ
手に入れた。
後部ウイングに直接穴を開け取付けた。
このウイングは導電性が無いのでコネクタ部分の
アースはしっかりと車ボディと取る必要がある。
車が古いと不思議と戸惑いもなく穴が開けられる。
アンテナ付けたままで車庫入れもでき好都合。
最長にしても天井までギリギリであと30mmある。
しかし出入り口にはシャッターの巻上げケースが
40cmほど出っ張っているのでこれにあたる。
幸いアンテナホイップが細いのでうまくしなってくれ、
あたっても問題なく出し入れできる。
この時パシンパシンと音がするのであまり
いい気分ではないが乗り降りするよりずっとまし。
余裕があれば将来海外製の太いのに取り替えて
その性能差を楽しみにしたい。
次はリグの選択である。
手持ちにIC−703が遊んでいるので
とりあえずはこれで10wの体験をすることにした。
しかしこのアンテナATAS−120はコントローラを必要とする。
ヤエスのHFモービルリグは内蔵されているようですが
他社リグ使用する場合は別途用意が必要。
いったいどのようなコントローラが要るのだろうかと
インターネットでいろいろ調べると自作されている人もあり、
完成品でICOM専用のフルオートもあるようだった。
MFJというメーカーからはICOMのリグ用に
セミオートの外部コントローラーが販売されているのを見つけた。
どんなリグにもOKな」汎用のものもある。(MFJ−1925)
調べていくうちに自分でも作れそうである。
定電圧ICでアップ用に12v、ダウン用に8vを
中点(off)付きトグルスイッチで切り替えるようにして
高周波フィルタを介入しリグに電圧がかからないように
Cで直流を断ち切りアンテナ側に必要な電圧をかければいい。
作る楽しみもあったが使う楽しみのほうが
そのときは勝っていたのでメーカー品を買うことにした。
本体69ドル+送料他25ドルで合計94ドルである。
手持ちにそこそこの部品がある人は自作したほうが安く上がる。
私はさっそくオーダーしたのである。
方法は下記HPからAdd to Shopping Cartをクリックする。
http://www.mfjenterprises.com/products.php?prodid=MFJ-1925I2
次にProceed to chekout をクリックして必要な情報を入力すればいい。
私はvv2番号の意味がわからなくて空白にして送信した。
後日VV2番号の問合わせメールが届いたのでgoogle検索すると
カードの裏にある3桁の番号だという。
その番号をメール返信して一件落着。
若干、心配があったが口座には
必要金額に少し余裕あるだけの残金にしておいた。
万が一、不正があっても最小の被害ですむ。
後は商品が届くのを待つだけとなる。
到着するまでリグ、アンテナを車に取付けて待つ。
車のアーシングもこの間に行う。
ノイズレベルがまだ高いのが気になる。
車が古いせいなのか、まだまだノイズ対策が不足である。
ATAS−120は前オーナーが21Mhzでの
使用が最後だったらしくこのバンドの受信感度がいちばんよい。
とにかくコントールが出来ないので他のバンドは
受信感度が悪く使用できず21Mhzのワッチだけとなる。
約30日ほどして待ちに待ったコントローラが到着した。
ケースを開けてしげしげと観察である。
どうやら8Vの三端子レギュレータだけで12vの方は
リグからの供給電圧そのまま供給しているようである。
0.01MのC(赤茶色)が三つ並列で見えているのが直流を
断ち切るCで斜めの黒いのが高周波フィルター用Lらしい。
Lのインダクタンスはいくらだろうか表示が無い。
後日片方のハンダづけをはずして測定して見ようと思う。
回路図も描いておこうと思ったが
観察はこれぐらいにして早速取り付けて見る。
すでに車にはリグ、アンテナ取付け状態にあるので
同軸ケーブルとコントロールコネクタを接続するだけである。
5分ほどで接続を完了し、いよいよのオペレート。
リグのメータをSWR表示にしておきコントローラの
スイッチをUP、DOWNどちらか押してSWR値を
最小になるところでスイッチを離す。
アイコムリグ専用コントロールを注文したので
このへんは楽である。
わざわざリグを送信状態にしなくてもUP、DOWNスイッチを
押すだけで送信状態になる。しかもIC−706シリーズの
高出力機は10wに切り替えての送信である。
50MhzのSWRが他に比べてあまり良くない。
他バンドは全く問題無さそうである。1.2〜3ぐらいに納まる。
ちょっと手前でoffしないと最良点を行き過ぎるが
要領を得ればすぐに慣れてくる。
バンドチェンジした場合は前のバンドから上か下か
を考えてUPするのかDOWNするのかを判断する。
当然ながらバンドアップした場合はDOWN側を
押してアンテナを短くする。
けっこう想像していたより時間がかかる。
たとえば7Mhzから50Mhzまでは?秒かかる。
7Mhzから14Mhzまでは?秒である。
セミオートだから調整中はリグから目が離せない。
最後の微調整はUPしたりDOWNしたりすことになる。
フルオートよりこの方が面白いかも。しかし
運転中は目を離すのは危険だからやはりフルオートのやつがいい。
玄関前の駐車場で
いろいろ調整中、21MhzでJA6局のCQを見つけた。
さっそくコールしてみた。
一発で応答があった。
一番うれしい瞬間である。
こちらは10w、相手は200wに4エレ八木である。
ほとんど相手のすばらしいリグのおかげであろう。
相手の信号は59+10DBで私の信号は59である。
電離層のコンディションもだいぶ良かった。
電波が飛んでいるのをしかと確認できたので
気を良くしたままこの日はとりあえず閉局した。
普段はあまり飲まない今夜のビールは特にうまそうである。
残る問題はノイズレベルと50MhzのSWRである。
もう一台の方の車ではノイズレベルがほとんど無いが
この車は手抜きしたアーシングが原因だろうか少し悪い。
これからの対策が楽しみだ。
TS−480DAT(50w)を積む予定で
用意してしていたが当分10wで
小電力の面白さをこのまま楽しもうと思う。
写真に写っているリグの取り付けはフレキシブルアームで
パネルコントローラを立てにしている。
横にすると左手でダイアル操作すると手の甲や指で液晶表示が
隠れるのでやむなく立てにした。
左ハンドルの外車なら普通に横にしてもICOMモービル機は
ちょうど良いだろうと思う。
中央下部分の小さな箱に同軸コネクタがささっているのが
MFJ−1925である。
そのうち事故でもおこしそうな環境である。こわ〜
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