JA3KUL FOXハンティング用430MHz帯ATT内蔵5エレ八木アンテナ製作記
1992年度製作
1. 製作の経緯

だいぶ古い話になりますが、フォックスハンティングに初めて参加した時、自前のハンディートランシーバーに借り物のアドコックアンテナ(フロント、バックの見極めの難しいアンテナ)を使用しましたが、成績は良くありませんでした。
一部の人だけが、八木アンテナにATT内蔵トランシーバーを使用しており、どう考えても勝ち目がありませんでしたので、取りあえず5エレ八木を作り、次のフォックスハンティングに参加しました。なんとかキツネの近くまで行くのですが、あとは目で探すしか方法がなく、悔しい思いをしました。ある日、たまたまモービルハムに載っていたATTの記事を見つけ、すぐに製作に掛かりました。
しかし、アンテナ・ATT・ハンディーと3個を両手で操作するのは無理。考えたあげく、アンテナのグリップの所にATTを内蔵しましたが、これが非常に使いやすく、家でテストをした所、キツネのすぐそばまで近づく事が出来ました。
これで互角に戦えると、次のフォックスハンティングに持参しましたが、JI3MAD大角氏から「自分も考えてた」とクレーム?「このアンテナをクラブで製作し、みんなで公平にフォックスハンティングを楽しんだら」ということに決まり、1992年9月に製作講習を参加者23名で開催、結局このANTは、全部で50台近く出たのではないかと思われます。
キットになるまで、ATTのパーツ集めのため毎週の休みに日本橋通い。アンテナのパーツはJA3JTU村田氏の会社の取引先にお願いして用意しました。小さなプリント基板、これに一番手間がかかりました。

2. 概要説明

用途;
 FOXハンティングの時に使用するATT(アッテネータ)内臓型430MHz帯5エレメント八木アンテナである。
特徴;
@ ATTと5エレメント八木アンテナを一体化し操作性を良くした。
A 15dB減衰のステップATTが6個あり、合計90dBの減衰量を持つ。
B  さらに、2MHzの局発回路を有し、ステップATTの効果が無くなった時に、2MHzずれた周波数を受信することにより、更なる減衰量が得られる。

3. 使用方法

初めにATTのスイッチを全部OFFにしてアンテナを回しながらFOXに近づき、Sメーターが振り切ったら、スイッチを1個ずつONにして近づいて行きます。
スイッチを6個ともONにしてもSメーターが振り切れたら、受信周波数を2MHz上か下へ移し、スイッチを全部OFFにしてまた同じように近づいて行きます。
また、さらに2MHzずらすと効果があることもあります。

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