2007年160m送信系の改良を目標に掲げたが、高さ16m+マスト4mの20mしかないタワーでどうしたら少しでも利得が稼げるか、限界はどこか 70の手習いで覚えた MMANA を頼りにシュミレーションを試みた。誤字、脱字、設定間違いは老人の常であり、笑って許して頂く。
シャントフィード タワードライブアンテナの検討
給電点の違いによる利得の差
左は20mのストレートタワーの途中(16m)にWARC3エレがあるという設定で、給電点を地上1mと15mに変更した時利得が変わるかどうかのチェック。接地抵抗は10Ω、大地条件=貧弱設定。
地上高1m
R=18Ω Jx=−119Ω Gain=−2.2dbi 共振=2.6Mhz
地上高15m
R=23Ω Jx=−57Ω Gain=−1.5dbi 共振=2.6Mhz
0.7dbの差があるとなっているがシュミレーションミスでは?。
共振点を下げる為の補助線効果はあるのか
これは給電点を地上高1mに設定してタワーの頂上から補助電線を23m付加した時の変化を調べたものである。
給電点地上高1m
R=18Ω Jx=−119Ω Gain=−2.2dbi 共振=2.6Mhz
給電点地上高1mで頂上から補助線23m付加(最終高さ5m)
R=19Ω Jx=−51Ω Gain=−1.7dbi 共振=2.1Mhz
トータルゲインは0.5dbアップ。補助線を引いた方向へ僅かに利得が生じるが、むしろ高角度輻射が多くなっている。全体としての利得向上はあるもののDXに有効な30度以下のアップは少ない。補助線からの輻射は水平で高角度に効いている。一方、共振点は500Khz下がる為に同調は楽になる。
これらのことからタワーは高いほど利得が上昇するが上昇巾は大きくないこと、アンテナ全体を同調させる為の補助線はSWRを下げる(結果的にはアンテナの共振周波数を下げる)ことには有効、シュミレーション上からも全体利得は上がるが水平部分の放射が増加するためにDX向きの放射は増えないことなどである。
まあ こんなことが判ったが目標とするターゲットは、タワードライブが垂直偏波である以上、やはり1/4波長垂直アンテナ。1/4λVert はどれぐらいの利得があるのか。大地の条件と接地抵抗(10Ω)は勿論同一設定としてシュミレートすると全長41m R=46Ω Jx=ー2.1Ω Ga=−0.3dbi 共振点=1.82Mhz。あまりゲインは高くない。