7800の個人的評価(その3)
7800には色々なことを自動的にやってくれるボタンとかコネクタがある。便利なことも ここまでやる?という点について最後に書いてみよう。

Auto Tune(CW/AMで動作)
指定のモードで受信している時に このボタンを押すと正確にゼロインしてくれるのだそうである。国内の電信でわざと同調をずらして実験してみたらちゃんとゼロインはするが ここまでやってもらうの? あきれてしまった。

Voice Memory(REC)
このボタンを短く押すと、押す以前の15秒間がメモリーに記録される。『JA3GN 599』とリターンがあったら直ぐに このボタンを押すと証拠録音が出来るのだ。『押す以前の15秒を録音』というのが味噌である。

長く押すと 押したところから30秒間が録音される。30秒を越すと前の部分から自動的に消去されるので、呼び続ける時には最初に押しておいてリターンがあったときに再度ボタンを押せば録音が終わり確認が出来る。押し忘れると証拠が無くなる。Hi なお、送信時は何も録音されないので、貴方の美声や素晴らしいKeying を聞く事はできない。(設定変更でもっと長く録音できるようになるようだ)

Voice Memory(PLAY)
前項に述べた証拠記録の再生が聞けるボタンである。3Y0とYV0Aの時は何回も聞いて安心した。嬉しかった。Hi

TPF(ツインピークフィルタ)
RTTYモードで動作する。2125hzとシフト巾170hzの2295hzをセレクトする2点ピークフィルタ。RTTY運用時には実に便利で効果的だ。もちろん、外部へのAudio出力にも反映されているので外部機器で復調される人にも歓迎されるだろう。(私も表示が大きいのがいいので外部機器派であります)

他にもスコープ画面切替やモード切替などなど かなりのボタンがあるが7800の動作条件設定に関する物が多いので以下省略。

次は正面とか裏側にあるソケット、ジャックなどについて。

CF CARD(正面左下側にある)
ファームアップ、7800の諸設定条件をバックアップ、各種メモリーのバックアップ、録音記録のバックアップなどが市販のCFカードで出来る。イニシャライズ、ファイル名設定、変更、書き込み、消去などの諸作業は7800のLCD表示で出来るから外部機器は不要。

USBジャック(裏側にある)-----接続はKeyBoadだけ?
最初、すごいっ USBがあるなら色々つなげるかもと思ったが接続出来るのはUSB仕様のキィボードだけだった。残念。そしてキィボードで運用できるのはRTTY/PSKのみでCWは出来ない。まあ エレキィのほうが私には便利で早いんだけど。

RS232Cジャック(裏側にある)---コンテストの時にはちょっと便利。
これがあるのなら『REMORT』なんていらない。コンピューターへ直接つないでLogが出来る!と喜んだ。早速 Logger32を動かして見るとNG.。コンテスト愛用のZ-LOGをテスト。これも動かない。どうもLogger32と7800は相性がよくないみたいである。Z-logが駄目なのは7800のアドレス登録が無いから。7800のアドレスをZ-logに登録されているものに書き換えればいいのだが、気が付くまでに随分時間を食ってしまった。いやはや ちょいと楽をしようと思うと事前の段取りが手間を食うということらしい。(相性のよくないものばかり使っている)

ETHRNETジャック(裏側にある)
ファームアップをネットにつないで実行する時に使うらしい。しかし、設定が簡単に出来るのかどうかは判らない。

REMORTジャック(裏側にある)
PROIIでもおなじみの端子だが7800ではIC-PW1の制御用になっている。

METERジャック(裏側にある)
説明書では信号レベルなどを純粋のアナログメーターで表示出来るとのことだが どんな利用方法があるのか すぐには思いつかない。離れた場所で信号と音声を同時にチェックする?よくわからないです。ICOMさん 教えて。何に利用するつもりでセットしたのですか?

最後は送信用メモリーを利用する運用についてだが、最近の器械はこの手のメモリー搭載は常識になっているので改めて書くことは無い。音声のメモリー運用が出来るのは夜中に声を張り上げるタイプとかSSBコンテスターには便利だろう。CW屋は静かな運用しか出来ない。Hi

以上で7800を1年間Low-bandのCW中心に使ってきた総括としたが、7800の解説をしたにすぎないのかも。そこで質問。『PROIIから7800に変更しての感想は?』 『PROIIには戻れない!!.。。。。』