ウリ科に属して、土地を選ばず成長する生命力の強い植物といえましょう。
〔効用〕
かぼちゃの果肉に含まれる黄色い色素はカロチノイドと呼ばれ、体内に入るとビタミンAに変わります。ビタミンCが多いのも特徴の一つですが100グラム中に20ミリグラムもあります。ビタミンCは血管を柔軟にし、肝臓で解毒作用が働くときにも必要なものなのです。しかし、かぼちゃの果肉と皮の間にはビタミンC破壊酵素がありますから、切ったらすぐに調理するようにしないと、せっかくのビタミンCが損なわれてしまいます。不眠症、咽頭炎、丹毒などに効果があるとされ、焼いて食べるとタンが切れて、出やすくなります。百日ゼキにはヘタの黒焼きがおすすめできます。かぼちゃの効用で変わっているのは種の薬効で、漢方では南瓜仁(なんかにん)と呼んで珍重しています。
〔ヘタの黒焼きの作り方〕
ヘタを魚焼き器かオーブントースターに入れて、真っ黒になるまで焼き、ボールに入れて、つきくずします。これに砂糖大さじ2を加えてよく練り、大豆大に丸めます。百日ゼキには、これを5〜6個飲むとよいとされています。
〔かぼちゃの種の去痰薬の作り方〕
かぼちゃの種50粒程度をが540mlの水で半量になるまで煎じ、1日3回、その都度温めて飲みます。
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