<2005年7月2〜3日 山岳救助講習会 於:文部科学省登山研修所 岐阜県高山消防の皆様>

山岳救助講習会の様子

● 支点の構築  
■支点の色々

 ・現場にある自然物を利用する。
 ・複数個の支点を連結すること。

 @直径15cm程の樹木の場合、直接スリングを巻きつける。
 A根がしっかりして、生きている細い樹木の場合、出来るだけ
  根元に近いところをスリングで縛ること。
 Bススキ、笹、低潅木などを利用する。5〜6人が力を合わせて
  引いても崩壊しない支点を作成することが出来る。
  荷重方向を見定めること。
 C大岩を利用する。花崗岩の場合、1立方米で3t以上はある。
  据わりの良い物を選ぶこと。荷重方向が変化しても対応し易い。

   
● 上部確保による吊り降ろし救助  
■吊り下げ救助

 ・ちょん切り救助
 ・背負懸垂救助

 @要救のロープは救助者のロープに連結後、切断する。
 Aバックアップロープをセットし、二次遭難を抑止する。
 Bロープが岩角に当たる場合は養生する。
 C背負わずに、要救を両足で挟み込むこともある。 

 <背負懸垂救助>