ヒポクラテスの誓い
医聖ヒポクラテス
 ギリシャ時代に活躍した医
者の祖と言われる学者です。
 右の絵は江戸時代に日本で
描かれたヒポクラテスの肖像
です。(上野国立美術館蔵)
Hippocratic Oath

@(師弟関係1)私にこのわざを教えた人をわが親の如く敬い、わが財
を分かって必要ある時はこれを助ける。

A(師弟関係2)その子孫を私自身の兄弟のごとく見て、彼らが学ぶこ
とを欲すれば 報酬なしにこの術を教える、そして書きものや講義など
あらゆる方法で私の持つ医術の知識をわが息子、またわが師の息子、誓
約で結ばれたわが弟子たちに分かち与え、ふさわしくない者には何も与
えない。

B(患者の利益優先)私は能力と判断の限り患者に有益な方法で医療を
施し、有害と知る 方法を決してとらない。

C(命の尊重)頼まれても死に導くような薬を与えない。それを教える
こともしない。同様に婦人を流産に導く薬や方法を与えない。

D(誠実)よこしまな考えを抱かず、純粋さと神聖な気持ちをもってわ
が生涯を貫き、わが術を行う。

E(専門性の重視)結石を切り出すことは神かけてしない。それを業と
するものにまかせる。

F(無私、平等の精神)いかなる患家を訪れる時もそれはただ患者を益
するためであり、あらゆる勝手な戯れや堕落の行いを避ける。女と男、
自由人と奴隷、貧しき者と富める者を差別しない。

G(秘密厳守・情報管理)医に関すると否とにかかわらず、他人の生活
について秘密を守る。

H(誓いの決心)この誓いを守り続ける限り、わたしはいつも医術の実
施を楽しみつつ生きてすべての人から尊敬されるであろう。もしこの誓
いを破るならばその反対の運命をたまわりたい。


良い療術家(民間療法)はヒポクラティスの誓いと、医師法を遵守しています。医師を
差し置いて診断めいたことを患者に告げたり、適応範囲を超えている症状なのに専門医
を紹介しなかったり、名ばかりの療術家がはびこっています。良く見極めてその療術家
を訪ねてください。




戻る
戻る