Frame / mat processing procedure
Frame / mat processing procedure
本来 保存額装とは作品自体に保存の処置を施すものではなく、外部からの侵害を防ぐ環境を作ることを指します。「ミュージアム パッケージ」として美術館・博物館などで行われる本格的なものが代表例で、高価な材料で処置を施すためにあまり普及していないのが現状です。
当店ではできるだけ安価で適切な材料を使用し、作品の現状保持ができるよう次のような処置を行っています。
★マットと作品を留めるテープについて
無酸性・水溶性の専用テープを使用しています。作品を傷めず、糊を浸透させません。大切な作品を守るためには、必ず専用テープ(※小巻販売中)をご使用ください。
一般のテープのほとんどは、経年すると糊が劣化し粘着力が無くなる上、特有の着色が残ります。ひどい場合は、作品の前面にまで成分が浮き出ることもあります。
【一般テープの経年劣化例】
★裏板・裏紙の有害物質を留める白色紙について
中性の白紙を挟み、裏板・裏紙からの干渉を避けています。
標準的な額の裏板は酸性物質を多く含むベニヤ板やボール紙でできており、そのままセットすると作品が黄変するなどのトラブルになりますので、当店は作品との間に必ず中性の白紙を挟んでいます。後日入れ替えの際にも処分せずにご使用ください。
★紫外線を遮るUVカット アクリル板について
ガラスからアクリル板に変更、またはアクリル板のみご希望の場合、UVカット機能のあるアクリル板を使用しています。照明器具や日光などによる影響から作品を守ります。
別途料金が発生いたしますのでご了承ください。
★最も大切なのは作品を設置する場所の条件です
直射日光・湿度が高い・油分が多い等の場所はできるだけ避ける事が必要です。
大切な作品を長期間楽しめるようにご配慮頂ければと思います。