ヘンテコ事件いっぱいの上海・北京


えー年末も押し迫った12月30日出発・・・当時まとまった休暇は盆と正月しか
ありませんでしたので仕方がございません(@_@)
中国・・・といえば、
私的にはラスト・エンペラーのイメージが強いですね。
だから死ぬまでに(大げさな・・・)故宮と万里の長城を生で見たかったねん。
さて、物好きな旅に付き合ってくれたのはT子さん。

中国東方航司の飛行機で上海へ向かいます。
夜に着いたんですが・・・暗い。
ガイド氏によると中国の景色は、
雨の桂林、霧の重慶、夜の上海・・・が美しいんだそうですけど、
当時の上海はイマイチな事このうえ無し
(ごめん・・・今は凄いですよ)

空港から、あまり車も走っていないサミシイ高速道路をひた走り
昔の英国租界・外灘(ワイタン)へ向かいます。
オレンジ色のライトアップはされてました・・・けど、なんでこんなにクライんじゃー!
不夜城上海の期待は、一体どーしてくれる!
(多分、当時の電力事情に寄るものだと思うんですけどね・・・)

建設ラッシュなのは現在と変わりないですね。
ただ、車窓から眺めるにあたり
20階建てのビルの足場がで出来ていたのはイヤーン。
大体、でしたわ。
向こうの方に言わせると、軽くて扱いやすく強いとの事。
流石に目がテンでございました・・・

夕食は海鮮シャブシャブ。
いきなりインパクト強い食事でして・・・
鍋が真ん中で半分に分かれており、手前が白湯アッサリ味のダシ。
奥が激辛真紅のダシ。
そんで、小皿の上に得体の知れない小魚や、野菜、海産物等色々のってます。
それをシャブシャブとやる訳です。

チャレンジャーな私は食べました!
シャブシャブする食材が「ん???」となる感じのものが多くて
とりあえずナマコはシャブシャブしたよ!
どじょうみたいな謎魚は遠慮しちゃったけど!
T子さんは、口に合わなかったらしく
殆ど手をつけてなーい(だ、大丈夫?)
結局、わたくし持参のカロリーメートで飢えをしのいでおられました。

レストランからホテルへ帰る途中も
ビックリしたにょろー!
未完成ながら、開通していた高速道路を走っていたのですが
へ、平面交差があったんですにょろー!
高速に十字路・・・正気か?
もちろん信号は無いです。
公安(中国の警察)の車が一応いるんやけど、気休めにもなりませんって!
(今は違うと思います、きっと)

そして、高速を降りてもスルリとサスペンダー!
車、バスはもちろんの事・・・大八車(?)、バイク、チャリ、歩行者が
隙間を縫って、各自行きたい方向へ突っ走る。
正に道路のバトルロワイヤル状態!
ここでは、わてくし絶対車の運転できません!

ホテルに着き、夜な夜な11時から近くを探検しに
外へ出かけました。
み、道が渡れないよ・・・
どうしたらいいのん・・・
目の前は6車線、横断歩道は無用の長物(笑)
T子さんと顔を見合わせ、とりあえず地元民の後にくっついて挑戦!
動体視力めっぽう使ってしまいました。


2日目

朝市へ行ってきた、一緒のツアーの方に
石焼きイモを頂き、幸せな私たち♪
ドラム缶で焼いていて、これがまた美味しーの。
わてくしの中途半端な人生中、一番感動したイモ!!!
日本のと品種が違うんでしょーね・・・
皮はジャガイモみたいな色で、形も細長くないし、中は山吹色でしっとりホコホコ。
とってもアマイのだ〜(*´∇`*)
その後、めぐりあえません・・・あのイモは何処に・・・

本日は上海市内観光です。
豫園(よえん)
当時、回りは雑然とした感じでした。
浅草の巨大バージョンてな雰囲気だと私は思ったんですが・・・
その後(2001・2月旅行参照)整備されてきてます。
いっぱいお店があり、楽しいですよん。
庭園のほうは、美しいままに保存されております。
東屋は下ネタです。

玉仏寺(ぎょくぶつじ)
この頃は、ホントーに近くまで寄って見学できました。
昔はのんびりしてたようです。
現在は通路から距離をとって展示してありますね。
額や首飾りには金銀宝石はちりばめられ、☆まばゆい仏様だったわ☆

それから、自由時間に地元百貨店へ買物にいってみました。
明日、北京に移動予定で
ガイド氏に「寒いヨー」と脅された為
ぬくいコートをげっちゅーしたかった訳です。
店内ウロウロすると、年末年始バーゲンやってるぅ。

腰が隠れるくらいのダウン黒コートが欲しかったので
ひたすら説明するんですが、英語が通じん・・・
こ、こうなったら筆談!
販売員さん4人相手に、怪しい漢字を書きまくれ!
奮闘の末、なんとか買えました。

すると、販売員さん全員で妙なゼスチャーをはじめるのです。
↓こ、こんなポーズ・・・


口々に「りゅーりゅーりゅーりゅー」と連発・・・もう、なにがなんだか分からないわ(T_T)
誰か助けてー(泣)
向こうもコリャダメだと思ったらしく
私の手をつかんで、階下のカウンターへダッシュ。
何何何何何ー?????どーするのおー?

どうもコートのレシートを出せと言っているらしいので
カウンターに出すと、金額の6割分を商品券にて帰してくれました。
むむ、お店の割引システムはこうなっているのね・・・
なるほど!

後でガイド氏に尋ねると、あの変な手文字は「6」という意味らしく
龍をあらわしてるそーです。
「6」と「龍」の発音が同じだから・・・らしーのですけど、
ワダスの知性では目がテンになりました。
後で中国語講座CDを買い、四声や文法で玉砕しました。


3日目
中国国内線にて、北京へひとっ飛びー!
そして、元旦です。
あけましておめでとうございます。

北京郊外へ一時間半ほどバスに乗ると・・・万里の長城・八達令(はったつれい)です。
観光客が想像つかないほど多いんでしょーね。
階段がオソロシー位すり減って、エライ事になってます。
こ、こんなエグレた階段見るのん初めてだよ!!!

自由時間あったので、行ける所まで登りました。
大陸の大きさを実感・・・パノラマでも撮りきれないよぅ。
ツアーで一緒だったM本夫妻と仲良くなりまして(家も近くだった)
買ったお土産を見せっこ。

夫妻は、万里の長城Tシャツを買っていて爆笑!
しかも10枚1000円のを「バラ売りしてっ」と迫り、2枚200円で買ったんだって。
そういえば、1枚100円で売ってくれたほうが観光客は楽なのにね〜?
なんで、10枚単位で売ろうとするんや(;´Д`A

その後、明の十三陵という歴代明王朝のお墓を見学。
中でも定陵というのが一番規模も大きく、ビル4,5階分地下へ下ります。
(よく掘ったよね・・・チョコボもビックリ)
玄室は天井も高くって、普通の家3軒分は建てられそうなほど巨大。
中には御宝がザクザク?
展示品もありますが、たいていは博物館だそうです。

墓泥棒よけの仕掛けもスゴイ。
玄室の出入り口に一枚岩の巨大扉があり、こんな重いの開けられる訳ないやん!
まかり間違って、はさまれたら瞬間圧死。
しかし、まあなんですね・・・(桂 小枝風に)
昔の権力者は、エネルギーの限りない無駄使いをしてるんですねぇ・・・
おかげ様で現代のわてくし達が観光出来るんですけど。
この労力を使ったらゴビ砂漠をジャングルへ変えられたんじゃないのかっ!

昼食後、念願の天安門広場&故宮へ
「ジョン・ローーーン」と叫びたくなるのを我慢して
ひたすら歩く・・・とにかく歩く・・・
広いっ広すぎる!
M本夫妻はパノラマ継ぎ足しで、故宮全景を写してました・・・お見事な360度写真が。

3〜4キロは歩いたんですかね〜?
その間中、アカデミー音楽賞をとった坂本教授の
あのテーマ曲が脳味噌をぐーるぐる回ってました(エンドレス)
最後のとどめに景山公園へ。
人工の丘でして、階段を上るのギブ寸前だったけど
夕焼けに染まる故宮は、心洗われるほど美しかったわ・・・

そしてもう、ハラペコ。
100年以上経つ、北京ダックの老舗「全聚徳」だよー!
風格ある店構えなのにケロヨンみたいなアヒルのマスコットが・・・
建物とのギャップが笑えます。
北京ダックは、うすーい餃子の皮みたいなのにネギ&味噌&肉を
はさんで頂くのですが、いや〜ハオチー!

その後わてくし達はひそかなる野望をとげる為、とあるホテルに向かいます。
ペニンシュラ系列☆☆☆☆☆5つ星ホテル
王府飯店、伝説のフカヒレスープを堪能したい!
M本夫妻も面白そうだと付き合ってくれました。謝謝♪
ガイドブックには、なんと一人前日本円で400円て書いてるんですよー?
嬉しい限りではありませんかw

ホテルに入るとNew Year パーティ開催中。
フルレングスのドレスを着た女性や、タキシードの男性でいっぱい(@_@)
泊り客はほとんど欧米人らしく、かなり別世界です。
ワダス達は、スニーカーにジーンズなんですけど・・・
M本旦那は全く動じない方で、どんどんレストランへいっちゃう。
メニューを確認すると、一人前なんと4,000円!!!
ガイドブックのウソツキー(絶叫)

4人でどーする?どーする?と相談しましたが、
ここまでくると後には引けないわ!
・・・とりあえず
「一つだけ下さい!」

巨大な中華丸テーブルの上に
チョー御上品なフカヒレスープの皿が、ただ一つだけ置かれ
気分はもう
一杯の掛けそば状態!!!
(ヤングのみんな、知ってるかなー?)
一人、二口づつ食べてシマイや。

すごい経験をしてしまったと思いつつ
宿泊ホテルへ戻り、4人で反省会など。
なんせ、2口しか飲んでないゆえ物足りなくて
みんなでケーキセットを頼みました。
・・・このケーキがまた、ムカーシのバタークリームをふんだんに使ってて
コテコテ
生クリーム保存とか難しい時代だったんだろね。
いまなら、想像がつくんだけど。

そんな懐かしの味でドキドキしながら
この夜は中国について語り明かしましたとさ。
うーん・・・奥が深すぎるぞ。


4日目
さよーならー上海&北京。
キョウレツな思い出をありがとう!
んでもって、M本夫妻と住所交換して、電話番号も交換しちゃったりして
また遊びましょうーとお約束したのでした。
(完)