■ショーティの近鉄でんしゃ(近畿短縮鉄道)

初めてプラ板でフルスクラッチした電車がこのショーティーの楽です。自動運転を組み込んだレイアウトを作りたかったんだけど、スペースが十分確保できなくて、仕方なく電車を短くしたというのが事の発端です。元々チョロQとか、SDガンダムみたいなディフォルメデザインが好きだったので特に違和感はありませんでした。今ならBトレの真似でしょ?ってことになりますが、この楽を作ったのは1995年で、Bトレが世に出たのはなんと7年もあとの2002年です。先見の明っていうやつかな?


今から15年以上前に作った近鉄の団体専用列車「楽」のショーティです
Bトレのように見えるけど、Bトレのデビューより7年も前に作ったオリジナル

Bトレより前に作ったという証拠がここに… 鉄道模型雑誌RMModelsの1997年8月号に…

投稿したらなんと見開き2ページ(の下側1/3)に掲載して頂いちゃいました
楽のほか作りかけのアーバンライナーや1020系も載せてもらいましたが…

前面はこんな感じ 幅20mmにするため1/140で製作
床から上のボディサイズはあまりディフォルメせず、床下の高さをぎゅっとディフォルメ
SDガンダムの足元がぎゅっと小さくなっているのと同じ発想で、頭でっかちに見えるでしょ?

ク20100形です こちらは実車の構成のままディフォルメ

モ20200形です 実車の両先頭車はモータが付いていないT車ですが、
4両編成の実車を2両編成にディフォルメしたのでどちらかをパンタ付のM車にしなくてはならず…
結構バランスがよく、お気に入りなので写真を撮るときはいつもこっちが前です

ディフォルメされてるけど、パンタ周りの配管や列車無線アンテナ、TELアンテナなんかはリアルでしょ?

車内も結構作りこんでお客さんを乗せてます 乗車率は30%くらいです

運転士さんも乗ってます 標識灯は当時出始め?のチップLEDで点灯します
もちろん白色LEDなんて夢のまた夢という時代で、M車が黄色、T車が赤色の方向限定仕様

ボディはプラ板によるフルスクラッチです
内張りがt0.5、真ん中に窓が透明のt0.3、外張りがt0.2の重装備
窓の後ハメが嫌で車体に組み込んだので、塗装時のマスキングが大変でした

これが当初計画していたショーティ用動力ユニット
Nゲージの動力ユニットを分解したモータと動力台車を真っ二つに切ったものを連結する方式
材料の歩留まりが悪く、ショーティモデルの大量生産を狙っていたため試作のみとなった幻の一品

で結局「楽」に使ったのはありきたりなKATOのポケットライン用動力ユニット(左)
ただしデザイン優先のため、長さと幅を徹底的に切り詰めてます(右)

2軸ではかっこ悪いので、ダミーの台車を取り付けました
ダミーの台車はプラ板やプラ棒を切ったり貼ったりで作りました
今みたいに「おゆまる」なんてない時代なのでコピーできず、8ヶ全部手作りです…

立体感と本物らしさを出すために実物と同様2ピース構造にしています
HOゲージなど、大きな鉄道模型でよくやられている構造 ダミーだからできる小技

書家の榊莫山氏(故人)が書いた楽のシンボルマーク
今みたいにPCやカラープリンターなんてあまりない時代(win95が出たころです)だったので
カセットテープ用の汎用インレタ(古!)の直線部分を切った貼ったして再現

特徴的なVISTACARのロゴもカセットテープ用の汎用インレタで再現
確かVはWの半分、SはBの組み合わせ、RはBの一部カットだったかな?

RMModels掲載時、工作中だった1020系(フルスクラッチ)は今もこの状態…

同じく作りかけのアーバンライナー(駅売店で売っているおもちゃベース)もそのまんま…

実は自動運転レイアウトに不可欠な小型のダブルクロスを
PECOの小型ポイント4ヶを組み合わせて自作したものの…

KATOのポケットライン用動力がどうしても自作のクロス部で集電不良となりひっかかり…
楽は2両に動力ユニットを入れたんだけど、あまり走行性能がよくなく計画が頓挫
Bトレ動力とTomixのミニポイントがそのころあったらもう少しいろいろ作ってたかも?