一般的な角柱墓について
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現在の一般的なお墓は石塔の種類別でいうと「角柱塔」になります。すなわち現在最も多く建立されている「和型三段墓」ですが、戦前までの庶民の角柱墓
の多くは2段墓でした。
角柱墓のルーツは「板碑」「碑伝」「位牌」などが言われていますが、一概に結論が出ないというのが本当のところのようです。
戦国時代が終わり人々の生活が安定し、経済的に余裕ができてきた江戸時代から、あまり装飾がなく庶民に受け入れやすい角柱墓が普及してきたと言われています。
また、幕府の宗教政策によって檀家制度が確立され、先祖や死者供養が盛んになりました。
現在の角柱墓の基本的な形は、ほぼ決まっていますが日本全国各地域で見るとそれぞれ特徴があります。
大阪近郊で建立されている基本的な形としては、大阪型・神戸型・京都型の3種類が代表的な形として有ります。
大阪型と神戸型は下記のような写真のように水鉢の形と神戸型の供物台が付く所が違うだけで基本的な形は同じです。
大阪ではやはり大阪型が一番多く、兵庫県では神戸型が、京都では京都型が一番よく建立されています。
しかし大阪でも最近では供物代のある神戸型も好まれ、よく使われるようになりました。しかし京都型の建立はあまり見かけません。
左の写真は一般的なお墓の全体像です。
お墓の大きさは、仏石(-------家之墓や南無阿弥陀仏と彫っている一番上の石)の横幅で言い表しています。小さいもので7寸(約21a)大きいもので1尺3寸(約39a)ぐらいまでありますが、よく使われるサイズとしては8寸(約24a)から1尺(約30a)ぐらいまでです。
右の写真は最近、関西圏でも人気のある関東型の巻石施工例です。
正面左右に門柱があるのが特徴です。門柱の間がすべて階段のため、開放感があり豪華に見えますが、ある程度墓地の面積が必要です。
3u前後ぐらいあれば出来ますが、出来れば4u以上欲しいところです。
石碑は、芝台付の神戸型です。
左の写真は京都型の石碑の施工例です。また、巻石は全面階段仕様です。
この全面階段の巻石は、墓地の面積があまり広くない場合に向いています。
入り口の開放感があり、実際の使い勝手も良いタイプです。
一般的な形の霊標・法名碑です。
通常、向かって右から「霊標」又は「法名碑」と刻み、続いて戒名・法名を刻みます。
法名碑は浄土真宗の場合に使用します。
なぜ、浄土真宗では法名碑と呼ぶのでしょうか? それは、浄土真宗では、人が亡くなれば直ぐに阿弥陀様の所に行き、成仏し霊魂はお墓には無いという考えから来ています。そのため「霊」という字は使用しません。