★〜A6・38mmφフロントフォーク改

はじめに

 おそらく、皆さんがまず初めにカスタムに手を染めるとしたら、マフラーとアップハンドル、そしてブレーキのメッシュホースでしょう。カスタムが流行り出した、まだA6以前のモデルが主流だった頃、ブレーキホース代を浮かすため、アンチダイブをキャンセル人も多くいました。(まだ、アンチダイブ機構を有り難がっていたと思う)それによって附随する改造・・・ここではその後のカスタム進行を見てみましょう。

 アクティブのアンチダイブキャンセラー。通常ただのメクラ蓋をするだけですが、これはノブを手で回すことにより、ブレーキに関わらず圧側ダンピングの効きを調整することができるものです。ようするに、アンチダイブはブレーキ油圧で、その時だけ圧側を思いきり強くする機構ですので、これでダンピング調整も可能となる訳です。これはニンジャの発売から随分経ってからリリースされたもので、当時は同様のパーツは売っていませんでした。アンチダイブを使わなければこちら側のホースが不要になり、ホース代が浮くことになります。わざわざこの様なパーツを取り付ける必要は特にありません。

 ところで、もうすっかり姿を消したため、「AVDS」をアンチダイブと勘違いしている人があまりに多いのですが、これは別の機構です。オートバリアブルダンピングシステムとは、サスの沈み込み量によってダンピング特性が変化するようにセットされたもので、カートリッジはフォーク内に入っています。ブレーキとは関係ありません。

 

 ホワイトパワーのスプリング。当時は他のメーカーはなく、選択の余地はありませんでした。アンチダイブが効かないことによって、当然ノーマルのセッティングではブレーキで大きくピッチングすることになります。そこでフロントのスプリングをプログレッシブなものに交換し、踏ん張りを強くする訳です。結局これでお金かかっているではないですか・・・。

 単に硬いだけのサスとは違い、乗り心地もまあまあですが、指定の油面では少々ゴツゴツしたフィーリングになります。僕は油面を1cm弱下げてます。タイヤと路面の接地感も増して、スポーティになっただけでなく運転にゆとりができました。

 フロントを変えたら次はリア!とばかりに、ますますカスタムにハマっていくのでした。みんな同じ道を突き進んでいく・・・。

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